教科書

看護学テキストNiCE

疾病と治療IV

運動器系/皮膚/眼/耳鼻咽喉/歯・口腔

編集 : 松田暉/荻原俊男/難波光義/鈴木久美/林直子
ISBN : 978-4-524-26248-9
発行年月 : 2010年10月
判型 : B5
ページ数 : 288

在庫あり

定価2,808円(本体2,600円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

よりよい看護実践に必要な症状・徴候、疾病、診断・治療方法、臨床検査の知識を網羅し、看護基礎教育から卒後の臨床までを支えることを意図したテキスト(全5分冊)。本巻「疾病と治療IV」は、運動器、皮膚疾患、眼科、耳鼻咽喉、歯・口腔の5章構成。図や表を多く用いて最新の知見をわかりやすく解説。冒頭にカラー口絵としてネッターの解剖生理図を掲載。

第XVII章 運動器系の症状・徴候と疾患
 1.運動器系の症状・徴候
  A.頚部痛、肩痛
  B.腰痛
  C.関節痛
  D.関節腫脹
  E.廃用症候群
 2.運動器系疾患
  A.骨粗鬆症
  B.骨・関節の感染症
  C.小児整形外科
  D.骨腫瘍
  E.軟部腫瘍
  F.腰椎・頚椎椎間板ヘルニア
  G.変形性頚椎症
  H.頚椎後縦靱帯骨化症
  I.腰部脊柱管狭窄症
  J.脊椎・脊髄腫瘍
  K.脊椎・脊髄損傷
  L.上肢疾患
  M.変形性股関節症
  N.変形性膝関節症
  O.上肢スポーツ障害
  P.下肢スポーツ障害
  Q.骨盤骨折
  R.上肢骨折
  S.下肢骨折
第XVIII章 皮膚疾患
 1.皮膚科における診断と治療
  A.皮膚症状(皮疹)の分類と診断
  B.薬物療法(外用・内服)
  C.光線療法
  D.外科的療法
  E.美容皮膚科
  F.遺伝相談
 2.皮膚疾患各論
  A.皮膚掻痒症
  B.アトピー性皮膚炎
  C.接触皮膚炎
  D.脂漏性皮膚炎
  E.蕁麻疹
  F.虫刺症
  G.紅斑症
  H.薬疹
  I.GVHD(移植片対宿主病)
  J.水疱症(自己免疫症)
  K.先天性表皮水疱症
  L.膿疱症
  M.角化症
  N.炎症性角化症
  O.皮膚サルコイドーシス
  P.脱毛
  Q.皮膚の血管炎
  R.皮膚潰瘍
  S.光線過敏症
  T.熱傷
  U.電撃傷
  V.凍傷
  W.凍瘡
  X.褥瘡
  Y.皮膚良性腫瘍
  ZA.皮膚悪性腫瘍
  ZB.皮膚リンパ腫
  ZC.悪性黒色腫
  ZD.色素異常症
  ZE.母斑症
  ZF.皮膚の細菌感染症
  ZG.皮膚の真菌感染症
  ZH.単純疱疹
  ZI.帯状疱疹
  ZJ.皮膚の膠原病
  ZK.黄色腫
  ZL.アミロイドーシス
  ZM.ムチン沈着症
第XIX章 眼の症状・徴候と疾患
 1.眼の症状・徴候
  A.視力障害
  B.視野障害
  C.飛蚊症
  D.変視症
  E.色覚異常
  F.複視
  G.眼痛
  H.眼の充血
  I.眼脂
  J.眼球突出
 2.眼疾患
  A.ドライアイ
  B.アレルギー性結膜炎
  C.感染性結膜炎
  D.角膜炎、角膜潰瘍
  E.白内障
  F.緑内障
  G.網膜剥離
  H.糖尿病網膜症
  I.加齢黄斑変性
  J.眼底出血
  K.ぶどう膜炎
  L.視神経炎
  M.眼の外傷
第XX章 耳鼻咽喉の症状・徴候と疾患
 1.耳鼻咽喉の症状・徴候
  A.難聴
  B.耳漏
  C.耳鳴
  D.耳痛
  E.鼻汁、鼻閉、くしゃみ
  F.鼻出血
  G.嗅覚障害
  H.咽頭痛
  I.味覚異常
  J.嗄声
 2.耳鼻咽喉疾患
  A.外耳炎
  B.中耳炎
  C.メニエール病
  D.突発性難聴
  E.耳硬化症
  F.喉頭炎
  G.アデノイド
  H.扁桃炎
  I.声帯ポリープ
  J.声帯麻痺
  K.咽頭がん
  L.喉頭がん
  M.上顎がん
  N.顔面神経麻痺
第XXI章 歯・口腔の症状・徴候と疾患
 1.歯・口腔の症状・徴候
  A.歯痛・歯肉痛
  B.顎関節痛
  C.顔面痛
  D.開口障害
  E.閉口障害
  F.口臭
  G.口腔乾燥症
  H.口腔内出血(歯肉出血)
 2.歯・口腔疾患
  A.歯牙う蝕
  B.歯周病
  C.口内炎
  D.唾液腺疾患
  E.顎骨および軟組織の嚢胞
  F.顎関節症
  G.舌がん・歯肉がん
  H.口腔顎顔面外傷
  I.良性腫瘍(歯原性・非歯原性)
  J.口唇裂・口蓋裂・顔面裂
  K.顎変形症
  L.三叉神経痛
  M.歯・口腔に関連する全身疾患

索引

医療を取り巻く環境が大きく変わりつつあるなかで、医学と関連医療技術の進歩は各々の医療分野の専門性を強くしてきています。一方では社会の高齢化が進み、介護や在宅管理、地域に密着した医療や終末期医療の在り方も社会的問題になってきています。そのなかで、安心、安全、そして全人的医療、チーム医療の推進が求められ、医療専門職者の教育においてもそれらが重要となっています。国も2008(平成20)年に「安心と希望の医療確保ビジョン」を発表し、医療従事者の役割については職種間の協働とチーム医療の充実を謳っています。看護師を含め、医療専門職者がお互いに専門性を尊重しつつ、情報の共有を進め、緊密な連携、協働体制が重要になってきます。さらに2010(平成22)年3月に、国の「チーム医療の推進に関する検討会」が報告書をまとめ、チーム医療の推進には各医療スタッフの専門性の向上、役割の拡大、が盛り込まれています。このなかで、専門的実践能力を有する看護師の育成ということで、特定看護師(仮称)制度が提唱されています。このように、安心、安全の医療のための専門職者の質の向上、責任分担の明確化、チーム医療の推進が求められるとともに、より高度の医療専門職者を育成する社会的動きが活発になってきています。
 振り返って現実をみますと、看護の領域では基本としての「よき看護実践」がいっそう重要になっています。そのためには、単に対象の医学的理解にとどまらず、対象がかかえている医学的問題(疾病や障害)の十分な理解が必要で、それなくしては的確なケアの判断とその実践は保証されません。とくに臨床医学の日進月歩の歩みのなかで高度化・専門化が進んでいる今日、従来にも増して、看護にはより広く、より深い医学的知識が求められているといえます。
 本書は、こうした問題意識を背景に、臨地実習も含むこれからの卒前の看護基礎教育を支えるテキストとして、また、卒後の新人看護師の臨床研修にも役立つものとして、看護学テキストNiCEの一翼を担うべく企画されました。初学者である看護学生を対象とした疾患、症状・徴候、ならびに臨床検査への理解をうながすのみならず、新人看護師が臨床現場で専門分野の知識を再度学習する際のテキストとして、さらに看護師の生涯教育のなかでも活用できるよう、幅広くまた専門性も高くしながら、かつ読みやすく理解しやすいよう配慮しました。本シリーズ『NiCE疾病と検査』『NiCE疾病と治療I〜IV』が看護学生、看護師、そして関連する医療職者の皆様の多様な臨床や地域保健の日常業務において、疾患の基礎的知識や検査の目的の理解を助け、ひいては安全な医療の推進、質の向上、そして優れたチーム医療実践に活用して頂ければ幸甚であります。
2010年7月
兵庫医療大学学長
大阪大学名誉教授
松田暉