書籍

気管支喘息ポケットアトラス

監訳 : 相澤久道
ISBN : 978-4-524-26204-5
発行年月 : 2011年3月
判型 : B6
ページ数 : 238

在庫なし

定価3,780円(本体3,500円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

患者数が300万人とされ、最も診療にあたる機会の多いCommon Diseasesの一つである気管支喘息について、その解剖、生理、病理、鑑別診断、治療を明快なイラストを使用して解説。携帯しやすいコンパクトサイズの左ページに解説、右ページにイラストの見開き構成。この領域における第一人者である監訳者のもと、国内の実状に見合った解説を行う。

Pocket Atlas Bronchial Asthma

I.呼吸器系の解剖
 気管支喘息
 呼吸器系:概論
 呼吸筋
 上気道と副鼻腔
 耳の解剖
 副鼻腔の発達
 咽頭
 喉頭
 気管
 肺
 肺門部
 肺葉と肺区域(I)
 肺葉と肺区域(II)
 気管支樹
 細気管支
 肺胞
 下気道領域
 縦隔
 下気道の組織学的構造:気管と気管支
 下気道の組織学的構造:細気管支と肺胞

II.呼吸器系の生理
 換気の仕組み:呼吸サイクルと呼吸筋の機能
 換気の仕組み:気流量を決める圧
 換気の仕組み:肺の弾性収縮力と胸郭
 換気の仕組み:表面張力、界面活性物質と肺胞虚脱圧
 肺の容積(volume)と容量(capacity)
 肺血流:肺循環系の圧力
 肺血流:血流の局所調節、低酸素性肺血管収縮
 換気血流比
 肺胞毛細血管ガス拡散:呼吸膜
 肺胞毛細血管ガス拡散:血液輸送
 組織へのO2放出とCO2輸送
 CO2輸送
 呼吸調節
 粘液線毛システム:気道上皮と気管支粘液
 咳反射
 気道粘液と免疫系
 血圧調節と肺

III.気管支喘息の病理
 気管支喘息の遺伝因子
 気管支喘息における自立神経支配の不均衡
 免疫アレルギー仮説
 気管支喘息における免疫不均衡
 アレルゲン
 気道アレルギーの病態生理学的な基礎
 アレルギー性炎症に関係する細胞:マスト細胞、リンパ球、好酸球
 急性と慢性アレルギーの免疫機構
 アレルギー反応の段階
 IgE産生
 マスト細胞の活性化と脱顆粒
 マスト細胞のケミカルメディエータ
 ロイコトリエンの産生
 プロスタグランジンの産生
 ロイコトリエン、プロスタグランジンと気道炎症
 喘息におけるヒスタミンの役割
 喘息におけるセロトニンの役割
 喘息に関与するサイトカイン
 好酸球の活性化
 喘息における鼻炎の重要性
 アトピー反応の進行
 小気道の変化
 気道炎症
 気道収縮
 気道過分泌
 気道リモデリング

IV.気管支喘息の臨床診断
 喘息発作の引き金
 臨床的徴候
 機能的診断I:スパイロメトリー
 機能的診断II:体プレチスモグラフ
 機能的診断III:ピークフロー
 病因的診断I:皮内テスト
 病因的診断II:アトピーとIgEの血清学的検査
 気管支喘息の臨床分類
 外因性喘息
 内因性喘息
 NSAID誘発性喘息
 運動誘発性喘息
 職業性喘息
 小児喘息
 アレルギー性気管支肺アスペルギルス症

V.慢性気管支閉塞に関連した病態
 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
 COPDの危険因子
 COPDの病態生理
 COPDの診断
 COPDにおける肺循環の変化
 機能的評価とCOPDの病期
 肺気腫
 慢性閉塞性気管支炎
 COPDの気流閉塞
 細気管支炎
 気管支拡張症
 嚢胞性線維症
 他の気管支閉塞の原因I:新生物
 他の気管支閉塞の原因II:サルコイドーシス

VI.喘息発作の鑑別診断
 異物による気道閉塞
 胃食道逆流

VII.喘息とCOPDの治療の基本
 喘息の治療と管理の目標
 COPDの治療と管理の目標
 気管支拡張薬I:β2刺激薬(1)
 気管支拡張薬II:β2刺激薬(2)
 気管支拡張薬III:抗コリン薬
 気管支拡張薬IV:キサンチン
 ステロイド性抗炎症薬I:吸入ステロイドの作用機序
 ステロイド性抗炎症薬II:経口ステロイドの作用機序
 コルチコイドとβ2刺激薬の併用療法
 ロイコトリエン受容体拮抗薬の作用
 急性喘息発作の治療
 小児喘息の治療
 臨床像による喘息治療
 COPD増悪時の治療
 COPDに使用する他の薬剤
 非薬物療法

略語一覧
参考文献

気管支喘息は、可逆性の気道狭窄、気道過敏性によって特徴付けられる炎症性疾患である。若年者に多く、約半分は10歳以前に診断され、大多数が40歳までに発症する。
 喘息は、外界のさまざまな因子によって惹起される即時型アレルギー反応で起こる。アレルゲン・薬物・環境汚染・運動・心理的ストレス・感染(特に幼児では、RSウイルスやパラインフルエンザウイルスが一般的で、小児・成人ではライノウイルスやその他の風邪症候群が最も多い)などが最も多い喘息の誘発因子である。
 現代の生活習慣・環境汚染・ウイルスの毒性の増大により、喘息は最も罹患率の高い疾患のひとつとなり、また喘息の病態の悪化も招いている。したがって、本書は時宜を得た、興味を引くものとなるであろう。
 本書は解剖学、呼吸生理学から病因まで、気管支喘息のさまざまな側面まで詳細にかつ系統的・総合的に解説したものである。そのために、記述は系統的に、簡潔に、かつ正確に行っている。間違いなく、この本は喘息の病理学や健康と人体の仕組みに興味のある読者にとって非常に有益であると自負している。