書籍

ガイドラインに準じた循環器治療薬ファーストブック

編集 : 池田隆徳/辻野健
ISBN : 978-4-524-26037-9
発行年月 : 2010年3月
判型 : A5
ページ数 : 208

在庫僅少

定価4,536円(本体4,200円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文
  • 書評

多岐にわたる循環器治療薬のそれぞれの特性を素早く把握し、ガイドラインに沿った使い方を明解に理解できるコンパクトな一冊。I章の循環器治療薬早分かりチャートでは個々の薬剤の機序、適応について図表を用いビジュアルに示す。II章の循環器疾患の薬物療法のポイントでは疾患ごとにガイドラインのみならず著者の推奨する治療法についても言及する。遭遇する機会の多い病態を想定しての処方例を掲載した実践書。“手早く・まずは”のfast&firstな本として便利に使っていただきたい。

第I章 循環器治療薬の早分かりチャート
A カルシウム拮抗薬
 1.薬剤の使用のポイント
  a.高血圧に対して
  b.冠攣縮性狭心症(CSA)に対して
  c.心筋梗塞二次予防に対して
  d.肥大型心筋症(HCM)に対して
  e.慢性心不全に対して
  f.発癌性・消化管出血に対する懸念
 2.薬剤使用のための基本知識
  a.Ca拮抗薬の種類と用量・用法、適応
  b.薬剤ごとの特徴・副作用
  c.Ca拮抗薬の作用機序
  d.Ca拮抗薬の世代別分類
B β遮断薬/α遮断薬
 1.薬剤の使用のポイント
  a.Β遮断薬
  b.Α遮断薬
 2.薬剤使用のための基本知識
  a.α/β遮断薬の種類と用法・用量および適応となる主な病態
  b.Prichard分類で重視された各種受容体・作用機序に基づくβ遮断薬の分類表
  c.心不全β遮断薬療法:導入のコツ
  d.α/β遮断薬の使用時のポイントと副作用
C アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬/アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
 1.薬剤の使用のポイント
  a.アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
  b.アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
 2.薬剤使用のための基本知識
  a.薬剤の種類と用法・用量、適応
  b.心不全の重症度からみた薬物治療指針
  c.アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)の作用機序
  d.使用時のポイントと副作用
D 硝酸薬/他の冠拡張薬
 1.薬剤の使用のポイント
  a.硝酸薬
  b.ニコランジル
  c.トラピジル
  d.ジラゼプ塩酸塩
  e.ジピリダモール
 2.薬剤使用のための基本知識
  a.薬剤の種類と用法・用量、適応
  b.薬剤の副作用・使用上のポイント・禁忌
  c.硝酸薬の耐性の原因と対策
  d.硝酸薬の作用機序
E 利尿薬
 1.薬剤の使用のポイント
  a.ループ利尿薬
  b.サイアザイド系利尿薬
  c.アルドステロン拮抗薬
 2.薬剤使用のための基本知識
  a.薬剤の種類と用法・用量、適応
  b.利尿薬の作用機序
F 抗不整脈薬
 1.薬剤の使用のポイント
  a.ナトリウム(Na)チャネル遮断薬
  b.カリウム(K)チャネル遮断薬
  c.Β遮断薬
  d.(非ジヒドロピリジン系)カルシウム(Ca)チャネル遮断薬
 2.薬剤使用のための基本知識
  a.抗不整脈薬の種類と用法・用量および適応となる主な不整脈
  b.Vaugha.Williams分類(I〜IV群)とSicilia.Gambit分類で重視されたチャネルおよび受容体に対する作用の両方を考慮に入れた抗不整脈薬の分類表
  c.Naチャネル遮断薬とKチャネル遮断薬の興奮伝播に及ぼす作用の違い
  d.Naチャネル遮断薬とKチャネル遮断薬の心筋活動電位に及ぼす作用の違い
  e.Sicilia.Gambitが提唱する抗不整脈薬選択までの流れ
  f.抗不整脈薬の使用時のポイントと副作用
G 強心薬/カテコラミン/PDEIII阻害薬/循環系ホルモン剤
 1.薬剤の使用のポイント
  a.交感神経カテコラミン受容体の機序
  b.カテコラミン製剤
  c.ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害薬
  d.アデニル酸シクラーゼ賦活薬
  e.昇圧薬
  f.循環系ホルモン剤
 2.薬剤使用のための基本知識
  a.薬剤の種類と用法・用量、適応
  b.使用時のポイントと副作用
  c.カテコラミン製剤の受容体選択性
  d.心筋における交感神経β1受容体を介した作用
  e.血管平滑筋における交感神経β2受容体を介した作用
  f.カテコラミン製剤、PDE阻害薬、アデニル酸シクラーゼ賦活薬の作用部位
H 血管拡張薬(プロスタグランジン、エンドセリン受容体拮抗薬、PDE-5阻害薬)
 1.薬剤の使用のポイント
  a.プロスタグランジン
  b.エンドセリン受容体拮抗薬(ボセンタン)
  c.PDE-5阻害薬
 2.薬剤使用のための基本知識
  a.薬剤の種類と用法・用量、適応
  b.プロスタサイクリン系製剤の作用機序
  c.エンドセリン系受容体拮抗薬の作用機序
  d.PDE-5系阻害薬の作用機序
  e.肺動脈性肺高血圧症に対する肺血管拡張薬の機序
  f.使用時のポイントと副作用
I 抗血栓薬(抗凝固薬、抗血小板薬、血栓溶解薬)
 1.薬剤の使用のポイント
  a.抗凝固薬
  b.抗血小板薬
  c.血栓溶解薬
 2.薬剤使用のための基本知識
  a.薬剤の種類と用法・用量、適応
  b.抗血小板薬の作用機序
  c.使用時のポイントと副作用
J 脂質異常症治療薬(スタチン、その他)
 1.薬剤の使用のポイント
  a.HMG-CoA還元酵素阻害薬
  b.陰イオン交換樹脂
  c.プロブコール
  d.フィブラート系
  e.ニコチン酸系
  f.イコサペント酸エチル
  g.コレステロールトランスポータ阻害薬(エゼチミブ)
 2.薬剤使用のための基本知識
  a.脂質異常症治療薬の種類と用法・用量、適応
  b.脂質異常症治療薬の分類表
  c.脂質異常症治療薬の使用時のポイントと副作用

第II章 循環器疾患の薬物療法のポイント
A 高血圧
 1.本態性高血圧に対する初期治療の薬剤の選び方と使い方
  a.本態性高血圧の診断
  b.本態性高血圧の第一選択薬
  c.降圧薬の選び方―STEP 1:First, do not harm
  d.第一選択薬の選び方―STEP 2:積極的な適応がある場合
  e.第一選択薬の選び方―STEP 3:特に禁忌も積極的な適応もない場合
 2.合併症(心疾患、腎疾患、脳血管障害)を有する症例での薬剤の使い方
  a.心疾患を合併する高血圧
  b.腎疾患を合併する高血圧
  c.脳血管障害を合併する高血圧
 3.糖尿病合併例、高齢者、妊婦などでの薬剤の使い方
  a.糖尿病を合併する高血圧
  b.高齢者高血圧の場合
  c.妊婦での降圧薬の使用法
 4.早朝高血圧に対する薬剤の使い方
 5.難治性高血圧に対する対処法
B 心不全(収縮不全)
 1.心不全管理全般での基軸概念とは
  a.心不全の診断を押さえる
  b.治療アウトカムを押さえる〜「目に見える治療、目に見えない治療」
  c.全身のバランスシートを押さえる
  d.薬物治療が占める役割を押さえる
 2.急性心不全に対する薬剤の選び方と使い方
  a.臨床病型を押さえる
  b.臨床病型に基づいた薬物治療(「目に見える治療」)を押さえる
  c.Frank-Starling曲線に基づいた病態管理を押さえる
 3.慢性収縮不全に対する薬剤の選び方と使い方
  a.慢性期心不全の病態を押さえる
  b.病態把握やガイドラインに基づいた治療を押さえる
  c.BNPに基づいた治療を押さえる
 4.慢性拡張不全に対する薬剤の選び方と使い方
  a.疫学・臨床上の実態を押さえる
  b.治療アウトカムを押さえる〜やはり「目に見える治療、目に見えない治療」
C 不整脈
 1.不整脈に対する薬物療法の基本的な考え方
  a.不整脈治療の現状
  b.抗不整脈薬の分類と作用機転
 2.心房細動に対する薬剤の選び方と使い方
  a.心房細動の病態と診断・分類
  b.発作性心房細動に対する第一選択薬
  c.発作回数が少ない心房細動に対する投与法
  d.持続性(慢性)心房細動に対する薬物療法
  e.アップストリーム治療の現状
  f.抗凝固療法の基本
 3.発作性上室頻拍に対する薬剤の使い方
  a.発作性上室頻拍の病態と診断・分類
  b.発作性上室頻拍に対する薬物療法のポイント
  c.発作性上室頻拍において推奨される薬剤とpitfall
 4.心室不整脈に対する薬剤の選び方と使い方
  a.心室頻拍と心室細動の病態と診断・分類
  b.心室不整脈に対する第一選択薬(経口薬)
  c.静脈薬による心室頻拍・心室細動の抑制
 5.徐脈性不整脈に対する薬剤の使い方
  a.徐脈性不整脈の病態と診断・分類
  b.徐脈に対して使用される薬剤
D 虚血性心疾患
 1.狭心症に対する薬剤の使い方
  a.狭心症の定義、診断法と治療の概念
  b.安定労作性狭心症の薬物治療
  c.不安定狭心症の薬物治療
  d.冠攣縮性狭心症の診断と薬物治療
 2.急性心筋梗塞時の薬剤の使い方
  a.初期治療
  b.再灌流療法
  c.合併症に対する薬物治療
  d.二次予防の薬物治療
 3.PCI前後の薬剤の使い方
 4.虚血性心筋症に対する薬剤の使い方と管理
E 心筋症
 1.肥大型心筋症(HCM)に対する薬剤の使い方
  a.Β遮断薬
  b.カルシウム(Ca)拮抗薬
  c.抗不整脈薬(I群抗不整脈薬:ジソピラミド、シベンゾリン)
  d.アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬・アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
 2.拡張型心筋症(DCM)に対する薬剤の選び方と使い方
  a.ジギタリス
  b.利尿薬
  c.アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
  d.アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
  e.アルドステロン拮抗薬
  f.Β遮断薬
  g.アミオダロン
  h.末梢血管拡張薬
  i.経口強心薬
  j.抗凝固薬
F 肺循環
 1.肺血栓塞栓症に対する薬剤の使い方
  a.急性肺血栓塞栓症
  b.慢性肺血栓塞栓症
 2.肺高血圧症に対する薬剤の使い方
  a.肺動脈性高血圧症
  b.特発性・家族性肺動脈性肺高血圧症
  c.膠原病性血管疾患に伴う肺動脈性肺高血圧症
  d.先天性心疾患に伴う肺高血圧症
G 弁膜疾患
 1.僧帽弁疾患に対する薬剤の使い方
  a.僧帽弁疾患に対する治療の基本方針
  b.僧帽弁狭窄症に対する薬物治療
  c.僧帽弁閉鎖不全症に対する薬物治療
 2.大動脈弁疾患に対する薬剤の使い方
  a.大動脈弁疾患に対する治療の基本方針
  b.大動脈弁狭窄症に対する薬物治療
  c.大動脈弁閉鎖不全症に対する薬物治療
H 心内膜炎・心膜炎
 1.感染性心内膜炎に対する薬剤の使い方
 2.急性心膜炎に対する薬剤の使い方
I 動脈疾患
 1.急性大動脈解離に対する薬剤の使い方
  a.急性大動脈解離の診断と分類
  b.急性大動脈解離の合併症
  c.治療方針
  d.実際の薬物治療
 2.大動脈瘤に対する薬剤の使い方
  a.分類
  b.診断
  c.治療方針
  d.実際の薬物治療
 3.閉塞性動脈硬化症に対する薬剤の使い方
  a.診断と検査
  b.重症度分類
  c.治療方針
  d.実際の薬物治療
J 生活習慣病の管理
 1.糖尿病に対する薬剤の選び方と使い方
  a.糖尿病の診断
  b.糖尿病治療の第一選択薬
  c.食後高血糖を呈する場合
  d.肥満を伴った場合
  e.インスリン分泌が低下している場合
  f.インスリン治療のポイント
 2.脂質異常症に対する薬剤の選び方と使い方
  a.脂質異常症の診断
  b.脂質異常症治療の第一選択薬
  c.LDL-C低下療法のポイント
  d.LDL-C以外の脂質異常をターゲットにした治療
 3.CKDに対する薬剤の選び方と使い方
  a.CKDの診断
  b.CKDの第一選択薬
  c.降圧療法のポイント
  d.糖尿病治療のポイント
  e.脂質異常症治療のポイント
索引

近年の循環器治療の進歩はめざましく、それらを網羅して薬剤を十分に使いこなすことは難しい時代になっている。新しい薬剤が次々に臨床の場に登場し、また従来からの薬剤についても新しい使い方が行われるなど、まさに日進月歩の状況である。薬剤のなかでも循環器治療薬は多岐にわたるため、そのすべてを余すところなく把握し、個々の患者の病態に合った薬剤を適切に選択・使用することは、若手医師の大きな壁となっている。熟練の循環器医においても、専門外の薬剤となれば微妙な差まで熟知して使い分けることは難しいといえる。
 現在、書店には薬剤に関する書籍が数多く並べられているが、どれもが文章での記載を中心とした冗長な内容になっており、多忙な医師、とくに若手医師にはとっつきにくい内容であるように思われる。多くの若手医師は、特殊な治療法ではなく、まずは標準的な治療法をしっかり身につけたいと思っている。ガイドラインに沿った内容で、しかも図表を多く取り入れた分かりやすい書籍であれば、日常臨床に追われている若手医師においても、十分に活用することができる。そこで満を持して、循環器治療薬の要点を素早く押さえて、標準的および応用的な薬剤の治療法を十分に把握できる書籍を世に出すことを、南江堂と企画した。
 本書は2部構成となっており、まず前半の「循環器治療薬の早分かりチャート」で、薬剤の特徴を図表のみで明快に解説している。各薬剤の使用時のポイントや基本知識が、ガイドラインに沿った内容で図表のみを用いて簡潔に示されている。多忙な医師においても、短時間で理解できるように構成されている。後半の「循環器疾患の薬物療法のポイント」では、循環器疾患の代表的な病態における薬剤の選び方と使い方、合併症を有する場合や治療抵抗性の病態を具体的に挙げ、その場合の対処のしかたを日本循環器学会から出されたガイドラインを呈示しながら解説している。また、各循環器疾患のおわりには薬物療法サマリーを載せている。薬剤の使い方のポイントを最終確認することができ、その記載がガイドラインによるものなのか、各執筆者が推奨することなのかが、分かるようになっている。若手および中堅医師のみならず、循環器薬を知り尽くした熟練の医師においても、活用しやすい書籍と思われる。本書の特徴である、「手早く使える(FAST Book)」と「まず最初にこの本を!(FIRST Book)」を読者の先生方にお伝えすべく、書名を「ファーストブック」とした。
 執筆は少数精鋭とし、現在循環器治療薬の分野でご活躍中であり、薬物治療についてわかりやすく書くことにおいてはプロ中のプロの先生方にお願いした。どの先生方も企画の趣旨にご賛同くださり、ご覧いただくと判るように書籍全体が統一性のある内容になっている。まさに薬物治療に関する実践的かつ時代に即した良書ができあがったと自負している。
 本書が循環器治療薬を上手に使いこなすための一助となり、多くの循環器病を患っている患者様が恩恵を被ることができれば、編者として至上の喜びである。是非、本書をご診療の傍らに置き、ご活用していただければ幸いである。
2010年2月
編者 池田隆徳
辻野健

近年の循環器領域の薬物治療の進歩は著しく、毎年新しい薬が臨床の現場へ登場してくる。薬物治療は循環器内科の仕事であることに対して、異論を唱える心臓血管外科医はいないと思う。しかしながら、心臓血管外科医も今や術前のリスク評価や術後急性期から慢性期にいたるまで、薬物療法の知識が必要不可欠である。本書は初心者から経験者にいたるまで、幅広くそのニーズに答えられる一書ではないかと思われる。
本書の書名にある「ファーストブック」には、「手早く使える(FAST book)」と「まず最初にこの本を!(FIRST book)」という意義が込められている。忙しい臨床の現場で、分厚い専門書から目を皿にして探したり、インターネットを使って検索したのはいいものの、莫大にある検索情報の中からどの情報がもっともふさわしいのか迷いながら探すのではなく、本書に当たることによって有用な情報が得られるのではないかと確信する。
 本書は2部構成になっており、前半では「循環器治療薬の早分かりチャート」が薬物の種類ごと[カルシウム拮抗薬、β遮断薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬(ACEI)、アンジオテンシン・受容体拮抗薬(ARB)、硝酸薬、利尿薬、抗不整脈薬、強心薬、血管拡張薬、抗血栓薬、スタチンなど]に示されており、各薬剤の基礎知識、特徴、用量、使用時のポイントなどを図表形式でわかりやすく解説している。また、ガイドラインに沿った内容で図表をみながら理解できるように工夫され、短時間であっても内容が十分に把握できるようになっている。
 後半は「循環器疾患の薬物療法のポイント」となっている。ここでは代表的な循環器疾患(高血圧、心不全、不整脈、虚血性心疾患、心筋症、弁膜症など)ごとに薬剤の選び方と使い方を解説している。また各種病態における各薬剤の作用機序と薬理効果について述べており、理解しやすい構成となっている。さらに合併症を有する場合や治療抵抗性のときにどのように対処したらよいかについても、日本循環器学会から出されたガイドラインに照らし合わせながら解説を加えていて、きわめて実践的な内容である。
 たとえば心房細動に対する治療についてのガイドラインに則って、至適用量を含めた推奨される薬剤を列挙しつつ、臨床の現場で治療をすすめやすくなるようなフローチャートを多用して解説をしている。高血圧の治療は循環器内科で通常行われるために、心臓血管外科医は次々に新しく登場する降圧薬に加え、頻繁に改訂される高血圧治療ガイドラインに追いついていくことは困難である。しかし本書があれば、心疾患・腎疾患・糖尿病などの合併症がある場合も含めて、どのように降圧薬を使用していけばよいかをすぐに見つけ出すことができる。
忙しい日ごろの臨床業務の中で、手元にあると非常に便利な一書である。
評者● 小野稔
胸部外科63巻10号(2010年9月号)より転載