書籍

乳がんテキスト改訂第2版

正しい知識と理解のために

: 野口昌邦
ISBN : 978-4-524-25063-9
発行年月 : 2008年12月
判型 : B5
ページ数 : 172

在庫あり

定価3,024円(本体2,800円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

乳がんに関する医学的知識や情報に対する患者(家族)の関心・理解にQ&A形式でやさしく応えた好評書の改訂版。今改訂では、乳がんの早期発見・治療の啓発、最新の治療法の紹介、予後・再発、周辺知識など、乳がんに関する最新情報を十分に盛り込み、内容をさらに充実。一般臨床医や看護師などの医療関係者にも役立つ内容。

第I章 基礎知識
 1 どうして乳がんになるのですか
 2 増加する乳がんとかかりやすい女性
 3 乳がんは全身病、治るのか

第II章 検査、診断
 1 乳がんで命を失わないために
 2 乳がんはどのように診断されるか
 3 良性のしこり
 4 乳がんの広がりや転移はどのように診断されるか

第III章 治療
 1 乳がんを治す集学的治療
 2 がんを切り取る外科療法
 3 がんを焼き殺す放射線療法
 4 がんを殺す化学療法
 5 がんを抑えるホルモン療法
 6 抗体療法とビスホスホネート療法
 7 治療法はどのように効くのか
 8 病状に応じた治療法の選択

第IV章 予後、再発
 1 乳がんの予後
 2 もし乳がんが再発したら

第V章 いろいろな情報
 1 臨床試験で確かめる
 2 患者さんによる選択とインフォームドコンセント
 3 乳がん患者さんが体験すること
 4 乳がんの告知と心理的・社会的支援

本書「乳がんテキスト−正しい知識と理解のために−」は、乳がんに関する最新の医学知識や情報を社会の中の多くの人達に分かりやすく説明し、共有するという観点から、2003年に初版を発刊しました、幸いにも多くの皆様からご好評をいただき、この5年間、増刷を重ねてまいりました。
 しかしその後、日本における乳がんの罹患率は今までトップであった胃がんを抜いて、女性が最もかかりやすいがんとなっています。現在、毎年4万人以上の女性が乳がんになり、また、1万人以上が乳がんで亡くなっており、さらに増加する傾向にあります。そのため、乳がんに対する社会の関心が高まり、乳がんの集団検診も見直され、ようやくマンモグラフィ検診が普及しつつあり、超音波検査の導入も検討されています。
 一方、外科治療も進歩しており、乳房温存療法が乳房切除術に代わって標準的手術となり、また、わきの下にあるリンパ節を一律にすべて切除する方法(腋窩リンパ節郭清)でなく、リンパ節転移を認めない場合、腋窩リンパ節郭清を省くというセンチネルリンパ節生検も普及し、標準的手術となっています。さらに、乳がんを外科的に切除しない非手術的乳房温存療法も試みられて社会的に注目を浴びています。
 また、全身療法もハーセプチン(R)による抗体療法が普及すると共に、新しい抗がん剤やホルモン剤が次々と登場しています。乳がんは比較的早期から、リンパ液や血液の流れに乗って全身に流れ、他の臓器に転移を起こしやすいため、全身療法を重要視する傾向はますます高まっています。
 医学は日進月歩といいますが、そのような状況から、本書も最新の医学知識や情報を社会の中の多くの人達と共有するという当初の目的に沿って改訂し、第2版として上梓することになりました。乳がんが身近な存在となっている現在、本書により、多くの人達が乳がんについての理解を深めていただけることを願っております。
2008年11月
野口昌邦