書籍

臨床アレルギー学改訂第3版

アレルギー専門医・認定医研修のために

監修 : 宮本昭正
編集 : 牧野荘平/馬場實/奥田稔/廣瀬俊一/伊藤幸治/中川武正
ISBN : 978-4-524-24265-8
発行年月 : 2007年6月
判型 : B5
ページ数 : 638

在庫なし

定価21,600円(本体20,000円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

1992年初版、1998年改訂第2版が出版され、アレルギー専門医のテキストとして定着している本書は、免疫学、アレルギー学の基礎、アレルギー疾患の臨床、さらには自己免疫疾患、免疫異常による疾患までの広範な領域をカバーしており、アレルギー専門医にとってのバイブルとなっている。今改訂では基礎・臨床ともに最新の知見を追加し、内容の充実を図っている。

I章 免疫総論
 1. 免疫とは
 2. 免疫担当細胞
 3. 免疫グロブリン
 4. サイトカインとケモカイン
 5. 抗体産生とその調節
 6. アトピー患者におけるIgE抗体産生とその調節
 7. 細胞性免疫とその調節
 8. 補体と免疫複合体
 9. 自己免疫と自己免疫疾患
 10. 免疫遺伝学
 11. 移植免疫
 12. 免疫不全症候群

II章 アレルギー総論
 1. アレルギーとは
 2. アレルゲン
 3. I型アレルギー反応と病態
 4. II型アレルギー反応と病態
 5. III型アレルギー反応と病態
 6. IV型アレルギー反応と病態
 7. アレルギーと心身医学

III章 感染総論
 1. 感染と免疫・アレルギー
 2. 宿主側の要因
 3. 免疫学的診断法
 4. 治療法(免疫療法)

IV章 検査法総論
 1. IgE検査法
 2. IgG検査法
 3. 細胞性免疫検査法
 4. 誘発試験
 5. 肺機能検査法(血液ガスを含む)

V章 治療学総論
 1. 原因の回避、除去
 2. 減感作療法
 3. 変調療法
 4. 薬物療法

VI章 アレルギー疾患
 1. アナフィラキシー
 2. 気管支喘息
 3. 過敏性肺炎
 4. PIE症候群
 5. アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
 6. 鼻アレルギーと類縁疾患
 7. 花粉症
 8. アレルギー性結膜炎と類縁疾患
 9. 蕁麻疹と血管性浮腫
 10. アトピー性皮膚炎
 11. 接触皮膚炎
 12. 食物アレルギー
 13. 薬物アレルギー
 14. アスピリン過敏症(アスピリン喘息)
 15. 物理アレルギー
 16. 血清病
 17. 昆虫アレルギー
 18. 職業アレルギー
 19. 寄生虫アレルギー
 20. 好酸球増多症候群
 21. 高IgE症候群
 22. シックハウス症候群

VII章 小児アレルギー
 1. 小児アレルギー疾患総論
 2. 小児気管支喘息
 3. 小児科からみたアレルギー性上気道炎
 4. 小児科からみたアトピー性皮膚炎

VIII章 膠原病総論
 1. 総論
 2. 検査法
 3. 治療法

IX章 膠原病と類縁疾患
 1. 全身性エリテマトーデス
 2. 強皮症(全身性硬化症)
 3. 多発性筋炎、皮膚筋炎
 4. 結節性多発動脈炎と類縁疾患、紫斑病
 5. 関節リウマチと類縁疾患
 6. 若年性特発性関節炎
 7. リウマチ熱
 8. 混合性結合組織病
 9. Sjogren症候群
 10. Behcet病
 11. 川崎病

X章 その他の主要自己免疫疾患
 1. Goodpasture症候群
 2. 自己免疫性溶血性貧血
 3. 慢性甲状腺炎(橋本病)
 4. 潰瘍性大腸炎
 5. 自己免疫性肝炎

XI章 免疫不全症
 1. 原発性免疫不全症候群
 2. 続発性免疫不全症候群
 3. 後天性免疫不全症候群

近年、アレルギーは国際的にも非常に注目を浴びている。その理由はアレルギー疾患の急激な増加に求められる。しかも、これは先進国において、より顕著である。わが国でも全人口の30%を超える方々が何らかのアレルギー疾患に悩んでいる。これに対応してアレルギー疾患の診療に従事する医師、研究者も著増して、日本アレルギー学会の会員数は今や約9,000名になった。それとともにアレルギーの専門医の診療を指向する傾向がアレルギー性疾患患者に高まってきた。学会としても以前からアレルギー診療の向上を目的として、1987年に認定医、専門医、指導医制度を設立し、その後2004年に改定するなどの体制を整えてきた。
 認定医など資格の賦与にあたっては、社会の負託に十分応じうるものでなければならない。そこで、日本アレルギー学会は認定医試験のための出題基準を作成し、これに則って認定資格試験を行うことになった。それがため知識の向上を図るための成書が必要となり、1992年、出題基準に準拠して、免疫学、アレルギー学の基礎、アレルギー疾患の臨床、さらに自己免疫疾患、免疫異常による疾患まで広範な領域をカバーするものとして、『臨床アレルギー学』が企画編集された。当然ながら執筆者には本邦での代表的な権威にお願いした。その結果、大変立派な本が完成し、その分野に興味のある多くの方々に愛読された。そして、日本におけるアレルギー学のバイブルの役割を果たしてきた。
 1996年にはアレルギー科が標傍科として厚生省(現 厚生労働省)で認められ、アレルギーへの関心は医師の間でも一段と高まった。さらに、その後アレルギー各科の診療ガイドラインも作成されたので、これを『臨床アレルギー学』にも反映させる必要が起き、1998年に改訂第2版を刊行した。その後9年が経過し、さらに新しい内容を加え、本改訂第3版をお届けすることがでさた。前版のものに増して内容が充実したと確信している。
 本書の執筆を快諾され、多忙な時間を割いていただいた多くの先生方に心より御礼を申し上げたい。
2007年5月
宮本昭正
(一部改変)