書籍

消化器外科エキスパートナーシング改訂第2版

監修 : 櫻井健司
編集 : 西尾剛毅/柵瀬信太郎/南由紀子
ISBN : 978-4-524-23677-0
発行年月 : 2004年12月
判型 : B5
ページ数 : 286

在庫僅少

定価3,780円(本体3,500円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

消化器外科の変遷から始め、今日的な看護の課題がよくわかるよう編集。専門医による明解かつ簡潔な術式の解説をふまえ、クリニカルパスに沿って術前から回復期まで、周術期の看護実践を詳述。検査、緊急手術、化学療法、ターミナル期に出現しやすい消化器症状のマネージメントについても章を設けた。消化器外科看護のエッセンスを凝縮した一冊。

1. 消化器外科の進歩
 1. インフォームド・コンセント/セカンド・オピニオン/EBM
 2. 輸血の進歩
 3. 点滴ラインの進歩
 4. 感染の防止
 5. 手術器材の進歩
 6. 内視鏡下手術の進歩、一般化
 7. ロボットの導入
 8. 消化管内視鏡の進歩
 9. 臓器移植
 10. 日帰り手術

2. 消化器外科におけるナースの役割
 1. 基本的な役割のポイント
 2. 術前の看護
 3. 術後の看護

3. 主な検査と看護
 1. 消化器外科の術前検査
 2. 胃内視鏡検査
 3. ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)
 4. 超音波内視鏡
 5. 大腸内視鏡検査
 6. インドシアニングリーン(ICG)試験

4. 消化器外科治療
 1. 食道疾患
 2. 胃疾患
 3. 小腸・大腸疾患
 4. 消化管全体に起こる疾患
 5. 肛門部の疾患(痔疾)
 6. 肝・胆・膵疾患
 7. 腹壁の疾患

5. 主な手術の看護
 1. 食道全摘・再建術
 2. 胃切除術(部分切除術、全摘術)
 3. 大腸切除術
 4. 人工肛門造設術(回腸ストーマ、結腸ストーマ)
 5. 胆道系の手術
 6. 膵頭十二指腸切除術
 7. 肝切除術
 8. 鼠径ヘルニア根治術
 9. 虫垂切除術
 10. 肛門の手術

6. 緊急手術とその看護
 1. 救急手術の対象になる疾患
 2. 緊急手術時の看護

7. 消化器癌に対する化学療法と看護
 1. 消化器癌に対する化学療法
 2. 化学療法時の看護

8. ターミナル期に出現しやすい消化器症状のマネジメント
 1. 口渇・口内炎
 2. 悪心・嘔吐
 3. 腹部膨満感
 4. 腹痛
 5. 便秘

外科領域ではかなりの部分を占める消化器外科も、内容的にはここ数年でかなりの進歩、変遷を遂げている。しかも社会の変化に伴う医療ニーズの変化も等閑視することはできない。生活レベルの向上 少子高齢化などに伴い病気の種類、頻度も疫学的に変わりつつある。
「消化器外科の進歩」に始まり、「ターミナル期に出現しやすい消化器症状のマネジメント」で終わる8章からなっている本書は、消化器外科の進歩、変遷がよく理解できるように編集、執筆されている。
 本書の内容からもご理解いただけると思うが、診断法も、また治療様式もかなり多様化してきている。診断面では進歩が著しいX線、MRI、PET、ラジオアイソトープ、超音波などをはじめとする各種の画像診断手法、内視鏡的診断、生理機能検査、組織・検体診断など、そして治療面ではevidenceに基づく(EBM)周手術期の管理、新しく開発・改良された機器を用いた手術手技、内視鏡外科手術、手術以外に癌に対する化学療法、放射線療法など、と進歩が著しい。受診者本位の診療のためにはインフォームド・コンセント、信頼関係の確立、その上での受診者自身による診療内容の選択(自己決定権)に関する配慮が必須である。
 消化器外科の診療でも集学的、すなわち各専門職種からなるチーム医療が実践されている。受診者本位のケアに、また質の高い外科医療を提供する上で、ナースの果たす役割には大きなものがある。本書から読者は消化器外科に関する幅広い知識、基礎看護技術を習得し、進歩するこれからの消化器外科領域におけるクリニカルパスの導入、ナーシング・ケア・オーダーなどにも対応できるものと信じている。
 チーム医療が実践されている現在、本書が看護に携わるもののみでなく、医師、コメディカルにとっても実際的に役立つものであろうことを深く期待している。
2004年10月
櫻井健司