書籍

食物アレルギーの手びき改訂第2版

正しい知識と治療,食生活指導

編集 : 馬場實/中川武正
ISBN : 978-4-524-23577-3
発行年月 : 2003年8月
判型 : B5
ページ数 : 176

在庫あり

定価3,456円(本体3,200円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

食物アレルギーとは一体どんな病態なのか、最近ではどのようなことがわかってきたのか、その診断や治療、生活指導や食事のメニューを詳しく解説。アレルギーや食をとりまく環境は、初版が刊行されて8年の経過のなかでどんどん変化してきたが、今改訂では新たに患者さんの母親や臨床心理士に加わってもらい、生活に密着した食物アレルギーの姿を読むことができる。

第1章 食物アレルギーの最近の考え方
  1.食物アレルギーのメカニズム
  2.食物アレルギーの自然歴
  3.食物によるアナフィラキシー
  4.新しいタイプの食物アレルギー
  5.食物アレルギーによる症状
  6.食物アレルギーの診断
  7.食物アレルギーの治療
  8.食物アレルギーの予後
  9.アレルギー物質を含む食品表示に関して
第2章 食物アレルギーの実態
  1.なぜ食物アレルギーは増えてきたのか
  2.食物アレルギーとアレルギーマーチ
  3.食物アレルギーの実態
  4.食物アレルギーの患者をどう扱うか
第3章 各科からみた食物アレルギー
 A.小児科
  1.食物アレルギーの定義と機序
  2.臨床症状
  3.診断へのステップ
  4.臨床上重要な食物アレルゲン
  5.治療
 B.皮膚科
  1.アトピー性皮膚炎における食物アレルギーの症状
  2.食物アレルギーの頻度
  3.食物アレルギーの原因食物とタイプと発症機序
  4.食物アレルギーの診断と検査
  5.食物アレルギーがあるADの食事療法
  6.食物アレルギーの関与が疑われるADの外来診療とその手順
 C.内科
  1.症状と原因食物
  2.診断
  3.鑑別すべき病態とポイント
  4.食物依存性運動誘発性アナフィラキシー
  5.口腔アレルギー症候群
  6.治療
  7.症例提示
第4章 生活上の注意点と指導の実際
  1.食物日記のつけかた
  2.除去食療法の実際
  3.日常生活での注意点
  4.学校生活での注意点
  5.予防接種での注意点
第5章 メニューの具体例
  1.卵を除去した食事
  2.牛乳を除去した食事
  3.大豆・豆製品を除去した食事
  4.米を除去した食事
  5.卵、牛乳、豆を除去した食事
  6.小麦を除去した食事
  7.タートラジンを除去した食事
第6章 食物アレルギーを持つ子供とその家族への支援
 A.臨床心理士の立場から
  1.医療スタッフとの信頼関係の重要性
  2.生じやすい問題とその対応
 B.母親の立場から

Q&A
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アトピー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギー疾患が原因で起こる例は一昔前まではそれはど多くなかったが、最近ではかならずしもまれではなくなってきたと思われる。この理由としては、医師も一般の方も食物アレルギーに対する関心が高まってきたことが考えられるが、とくに注目すべきは日本人の食生活が高栄養、高たんぱくになってきたことがあげられよう。たとえば、卵の使用量も20年前に比べて2倍以上であり、国際的にみても世界でもっとも多く消費しているのである。また、各種の肉類の消費量も増加の傾向にある。
 編者らは9年前に食物アレルギーについての正しい知識を多くの医師、コメディカルの方々にもっていただく目的で、「食物アレルギーの手びき」を上梓した。しかしながら、その後の食物アレルギーについての研究の進歩は著しく、診断方法や治療についていくつかの進歩がみられ、新しい知見も得られるようになってきた。編者らの経験からも臨床に携わる医師、コメディカルの方々から、食物アレルギーについての質問を受ける機会が増えてきている。さらに、2001年には厚生労働省のきも入りで食物アレルギーを起こしやすい物質を含む場合、その原材料の表示が義務化されるようになり、食物アレルギーに対する関心も一段と高まってきている。
 このような趨勢をふまえて、このたび全面的な改訂を行い新しく上梓することにした。本書が医療関係者をはじめ、食物アレルギーに悩む患者さんやその家族の方々の参考になることを信じている。
2003年7月
馬場 巽
中川武正