書籍

ビジュアル&アップデート外科手術と術前・術後の看護ケア

手術室から病棟まで/ナース・研修医のための最新ガイド

編集主幹 : 北島政樹/櫻井健司
ISBN : 978-4-524-21986-5
発行年月 : 2004年1月
判型 : B5
ページ数 : 960

在庫僅少

定価10,260円(本体9,500円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

消化器一般からヘルニア、甲状腺、乳房、末梢血管、小児外科、肝移植まで、代表的外科手術の手技・手順と術前・術後の管理・看護をイラストを豊富にまじえて解説。感染・疼痛対策、麻酔、ドレーン管理、栄養管理など外科ナーシング必須の基本的留意点、手技にも言及。周術期医療にかかわるすべてのナースのための外科手術事典の決定版。2色刷。

1. 周術期の基本的留意点
 1. 外科手術とインフォームド・コンセント
 2. 手術創とドレーン管理
 3. 外科手術を受ける患者の感染防止
 4. 術後の疼痛対策
 5. 術後の栄養管理
 6. 体位変換と早期離床

2. 食道の手術
 1. 逆流性食道炎の手術
  ・逆流性食道炎の手術の看護管理
 2. 食道アカラシアの手術
 3. 食道胃静脈瘤の手術
 4. 食道裂孔ヘルニアの手術
 5. 食道表在癌に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)
  ・食道の内視鏡的粘膜切除術の看護管理
 6. 食道切除と再建法
  ・食道切除と再建法の看護管理

3. 胃・十二指腸の手術
 1. 内視鏡による処置
  ・胃・十二指腸の内視鏡的粘膜切除術の看護管理
 2. 開腹手術
  ・胃・十二指腸の開腹手術の看護管理

4. 小腸・結腸・直腸の手術
 1. 虫垂切除術
  ・虫垂切除術の看護管理
 2. Crohn病、潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡手術
 3. 癒着剥離術
 4. 開腹による腸管切除術と再建
 5. 直腸脱の手術
 6. 結腸癌・直腸癌の手術
  ・人工肛門(ストーマ)造設術における看護管理
  ・結腸癌・直腸癌の開腹手術の看護管理
  ・腹腔鏡下大腸切除術の看護管理
  ・結腸癌・直腸癌のEMR、TEMの看護管理

5. 肛門の手術
 1. 痔核の手術
 2. 肛門周囲膿瘍の手術
 3. 痔瘻の手術
 4. 裂肛の手術
  ・肛門の手術の看護管理

6. 肝臓・胆嚢の手術
 1. 肝嚢胞の手術
 2. 肝切除術
  ・開腹肝切除術の看護管理
 3. 胆嚢摘出術
  ・腹腔鏡下胆嚢摘出術の看護管理
 4. 開腹による総胆管切石術
 5. 肝門部胆管癌に対する肝切除術
 6. 中下部胆管癌に対する膵頭十二指腸切除術
 7. 乳頭部癌に対する膵頭十二指腸切除術
 8. 肝膵切除術

7. 膵臓・脾臓の手術
 1. 急性膵炎に対するNecrosectomyおよびドレナージ
 2. 膵管空腸吻合術
 3. 膵仮性嚢胞消化管吻合術
 4. 膵腫瘍摘出術
 5. 膵部分切除術
 6. 膵分節切除術
 7. 膵体尾部切除術
 8. 膵全摘術
 9. 十二指腸温存膵頭切除術
 10. 膵頭十二指腸切除術(含、PPPD)
  ・膵臓の手術の看護管理
 11. 脾摘出術

8. ヘルニアの手術
 1. 鼠径ヘルニアの手術
  ・鼠径ヘルニアの手術の看護管理
 2. 大腿ヘルニアの手術
 3. 腹壁瘢痕ヘルニアの手術
 4. 臍ヘルニアの手術

9. 甲状腺の手術
 1. 甲状腺腺葉切除術
 2. 甲状腺亜全摘術
 3. 甲状腺全摘術
 4. 甲状腺切除とリンパ節郭清
 5. 内視鏡下甲状腺切除術
  ・甲状腺の手術の看護管理

10. 乳房の手術
 1. 乳房の生検
 2. 膿瘍切開
 3. 膿瘍摘出術、乳癌の手術
  ・乳癌の手術の看護管理

11. 末梢血管の手術
 1. 透析用シャント術
 2. 静脈系の手術
 3. 動脈系の手術
  ・動脈系の手術の看護管理

12. 小児外科の手術
 1. 新生児の手術
 2. 乳幼児の手術
 3. 小児の呼吸器の手術
 4. 小児の悪性腫瘍の手術
  ・小児外科の手術の看護管理

13. 肝移植
 1. 脳死移植
 2. 生体部分肝移植
  ・生体部分肝移植ドナー手術の看護管理
  ・生体部分肝移植レシピエント手術(成人)の看護管理

14. 外科基本手技
 1. 消毒、滅菌
 2. 切開、縫合
 3. 麻酔
 4. 気管切開
 5. 静脈切開、点滴ライン確保
 6. 静脈穿刺、中心静脈カテーテル挿入
 7. 動脈穿刺
 8. 胃管(胃チューブ)挿入
 9. イレウス管(小腸チューブ)挿入
 10. SB(食道胃静脈瘤止血用)チューブ挿入
 11. 経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)
 12. 鏡腔ドレナージ

20世紀後半より21世紀初頭にかけて分子生物学や医療機器の開発等により明らかに医学が進歩した中で、外科手術の発展はめざましいものがある。
 特に“患者に優しい手術”、すなわち内視鏡手術は低侵襲であり、術後のQOLが良好であることは万人が認めるところである。
 これらのめざましい外科手術の進歩は“医学と工学の融合”がもたらしたものであり、ロボット手術あるいはリンドバーグ手術といわれるような、遠隔手術などの先進外科医療が急速に取り入れられている。さらに、これらに付随して低侵襲手術の適応拡大の手技も重要なトピックスであり、その手段としてセンチネルリンパ節(見張りリンパ節)の同定によるリンパ節郭清の縮小化などが顕著な先進医学のひとつとなっている。
 一方、これらの低侵襲手技に対し、難治疾患に対する究極の外科手術として臓器移植があり、本邦の特色として生体臓器移植がその中心になっている。
 近年、前述のごとく外科手術の多様化および複雑化が急速に進む中で、術前・術後の看護も迅速、きめ細かく対応せざるを得ず、多くの方々から適切な外科看護学の成書の出版が望まれたわけである。看護学の理論がいかに優れたものであっても、その基本的看護理念は医師と看護師が協働し、より良いケアを提供することが重要であることはいうまでもない。
 近代看護学の創始者であるナイチンゲールは著書『看護覚え書き』の中で看護学と医学は対等の立場にあり、両者は車の両輪の関係にあると述べている。
 そこで、この両輪を本書の基本的理念として企画、立案を行った次第である。
 特に、医学と看護学における境界的領域に関しては共通のテーマを異なった視点から執筆し、医師の立場から、あるいは看護師の立場から、わかりやすく解説しながら執筆したのが本書の特長と言っても過言ではない。
 本書の執筆者は日常の臨床の場において、常に患者と直接対応し、“病気を治すのではなく病人を治す”という考えの方々ばかりであり、また、いかなる先進医療にも精通している人々を特に選び執筆を依頼させていただいた。
 本書が21世紀の医学・看護学の時代背景に最もマッチした外科手術看護学書として必携の書となることを切に望んでいる。
2003年11月
編集主幹を代表して
北島 政樹