書籍

経腸栄養剤ハンドブックA to Z

編集 : 佐々木雅也/幣憲一郎
ISBN : 978-4-524-25385-2
発行年月 : 2009年9月
判型 : B6変
ページ数 : 222

在庫なし

定価3,024円(本体2,800円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

医薬品もあれば食品もある、消化態もあれば半消化態もある経腸栄養剤。病態特有の製品なども続々開発されてきているが、病態や患者さんの状態によって何を選んだらよいか煩雑になっている。本書は、充実した一覧表とともに経腸栄養剤の選び方と使い方をわかりやすく整理し持ち歩きやすいハンドブックにまとめた。処方例も掲載し、ポケットに携帯して、すぐに調べられる。

I 経腸栄養法の適応
 1.内科系疾患
 2.外科系疾患

II 経腸栄養剤の種類と特徴
 1.経腸栄養剤の分類
 2.人工濃厚流動食の種類と選び方
 3.病態別経腸栄養剤の種類と特徴
 4.固形化・半固形化経腸栄養剤の特徴
 5.自然食品流動食の特徴と選び方

III 各種病態における経腸栄養剤の選び方と使い方
 1.周術期
 2.肝疾患
  A.急性肝炎、劇症肝炎
  B.慢性肝炎
  C.脂肪肝、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
  D.肝硬変、肝癌
 3.炎症性腸疾患
  A.Crohn病
  B.潰瘍性大腸炎
 4.吸収不良症候群
 5.腎疾患
 6.呼吸器疾患
 7.糖代謝異常
 8.癌患者
 9.褥瘡
 10.高度侵襲症例
 11.脳血管障害、嚥下障害
  A.急性期
  B.慢性期
 12.高齢者
 13.小児

IV 経腸栄養法の管理
 1.経腸栄養の合併症とその対策
  A.機械的合併症
  B.消化器系合併症
  C.代謝性合併症
 2.PEG管理の注意点
 3.在宅経腸栄養管理の注意点

V 経腸栄養剤一覧
  医薬品
  食品

索引
  事項索引
  栄養剤索引

「腸が機能しているときは腸を使う」という栄養管理の基本方針が浸透し、経腸栄養法は臨床の場で広く施行されています。また、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の普及により、長期の経腸栄養管理も可能となっています。病院では栄養サポートチーム(NST)が専門的な知識やスキルを生かして活動し、栄養管理に関する地域連携の必要性も認識されるようになりました。高齢社会を迎えた医療情勢のなかでは、在宅医療も含めた経腸栄養管理の重要性が高まり、経腸栄養剤やPEG管理に関する知識の習得は、在宅医療に関わるスタッフにおいても必須となっています。
 しかし、経腸栄養をすれば、誰でも栄養状態がよくなるわけではありません。経腸栄養剤は多種多様な製剤が市販され、その数は約150種類にもなります。医薬品と食品扱いの製剤とに分けると、特に食品扱いの経腸栄養剤が圧倒的に多くなっており、腎不全用、糖尿病用、呼吸不全用、免疫賦活型経腸栄養剤など、病態に応じた使い分けができるようになっています。基礎疾患や病態に適した経腸栄養剤を正しく選択することにより、栄養効果も高まります。また、経腸栄養法の問題とされていた胃食道逆流に対しても半固形化栄養剤が市販されるようになり、経腸栄養剤の選択の幅はさらに広がっています。消化器症状や代謝性合併症の対策からも、使用する経腸栄養剤の組成や特徴を知ることはとても大切です。
 2009年4月からは、濃厚流動食が特別用途食品制度に組み込まれ、病者に適した総合栄養食品として国が認可する制度も始まります。エビデンスに基づいて経腸栄養剤を正しく選択することは、病院の医療スタッフのみならず、在宅医療や介護施設に勤務する医療スタッフにおいても必須の知識、スキルになると考えられます。
 本書では、経腸栄養剤の分類、特徴、選択基準、さらには各種疾患における経腸栄養法の実際について、豊富な臨床経験をお持ちの先生方に詳しく解説していただいています。ハンドブックとして常にポケットに入れて持ち歩けるサイズでありながら、経腸栄養剤のすべてが理解できる書籍として『経腸栄養剤ハンドブックA to Z』と名づけました。病院のベッドサイドで、NSTのカンファレンスで、さらに在宅医療の現場などで、大いにご活用下さい。
 最後になりましたが、ご多忙のなか、本書の執筆にご協力賜りました執筆者の先生方に心より謝意を表します。
2009年8月
佐々木雅也
幣憲一郎