教科書

免疫学イラストレイテッド原書第7版

監訳 : 高津聖志/清野宏/三宅健介
ISBN : 978-4-524-24719-6
発行年月 : 2009年1月
判型 : A4変
ページ数 : 564

在庫あり

定価7,560円(本体7,000円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

世界的ベストセラーのRoittらの免疫学テキスト、第7版。全体的に内容構成が見直され、新知見がしっかりと盛り込まれた改訂となっている。ビジュアルに優れた図、わかりやすい解説、基礎と臨床の連携、各章のサマリー、章末問題など、これまでの本書の特色が一層充実されている。また用語解説、本文中の理解度問題が各章に新たに設置され、学生の理解を十分に助けている。

IMMNOLOGY
Sventh Edition

David Male
Jonathan Brostoff
David B Roth
Ivan Roitt

第1部 免疫系を構成する役者たち
 1 免疫系の紹介
 2 免疫系の細胞、組織、器官
 3 抗体
 4 補体
 5 T細胞レセプターとMHC分子

第2部 免疫応答の様式
 6 自然免疫の機序
 7 抗原提示
 8 抗体応答における細胞間相互作用
 9 生体防御における単核食細胞
 10 細胞性細胞傷害
 11 免疫応答の制御
 12 組織の免疫応答

第3部 感染性病原体に対する防御
 13 抗ウイルス免疫
 14 細菌・真菌に対する免疫
 15 原虫と蠕虫に対する免疫
 16 原発性免疫不全
 17 AIDSと二次性免疫不全症
 18 予防接種(ワクチン接種)

第4部 組織に対する免疫応答
 19 免疫寛容
 20 自己免疫と自己免疫疾患
 21 臓器移植と拒絶反応
 22 がん免疫

第5部 過敏症
 23 即時型過敏症(I型アレルギー)
 24 II型アレルギー
 25 III型アレルギー
 26 IV型アレルギー

章末問題「重要な考察」の解答

付録
1.主要組織適合遺伝子複合体
2.血液細胞のCD抗原とその発現分布
3.主要なサイトカイン
4.ケモカインとレセプター(ヒト)

用語解説

“免疫学イラストレイテッド”の初版は1985年に刊行された。説明の平易さと文体の統一性、統一された図版とその感性が、複雑と思われている免疫学をわかりやすくしてくれた。その翌年、日本語版が翻訳出版された。本書は初版以来6回の改訂を繰り返し、日本語版の翻訳出版も3回を数える。日本各地のいくつもの大学で。医学生をはじめとする多くの学生が翻訳版に魅了され、勉強したと思う。それも監訳者の多田富雄先生をはじめとする免疫学の専門家が精緻をつくして翻訳した成果であると考え、あらためて敬意を表したい。今日。世界に冠たる日本の免疫学研究を支える多くが何らかの機会に本書の翻訳版の恩恵を受けていると思われ、わが国の免疫学教育の一端を支えたと言って過言ではない。
 今世紀に入り。10年余りの間に多種類の微生物あるいはウイルスの分子の特徴を認識する自然免疫が感染に対する早期防御ならびに穫得免疫応答の促進に重要であることが明白になってきた。自然免疫の認識と作動メカニズムの多くは脊椎動物の進化の前に発達しており、関与する分子は同時代の無脊椎動物および我々白身の自然免疫系にみられる。つまり、獲得免疫は自然免疫がすでに存在した環境で発生し、自然免疫認識は免疫応答が形成される時の伝達ならびに免疫応答の性質を指示することで獲得免疫を構築することに鍵となる役割を担う。このような免疫学研究のパラダイムシフトに基づき。本書第7版は、最近明らかになった自然免疫認識メカニズムの知見について、認識する微生物分子ならびに炎症、食細胞による微生物殺傷、免疫の主な自然応答作用に関し大幅に改訂している。免疫寛容と自己免疫に関する記載も、新しい視点に基づいて改訂、加筆されている。また、免疫学の医学的な側面、臨床的に重要である領域の基礎的な解説や実験技術に関しても利用されやすいように配慮されている。
 本書の監訳を手がけ、最新の免疫学に関する全体像を概観する機会を得たが、その膨大な知識と煩雑さに圧倒された。学生時代に免疫学の教科書に巡りあえなかった世代の人間として。免疫学もここまで進んだのか、と感嘆するとともに驚愕した。教科書としてどこまで盛り込むか、国際免疫学連合(IUIS)が提唱するように世界共通の教科書を出版する必要性に関しても、考える時期かもしれない。
 監訳者を引き継いだが、なかなか大変な作業であった。翻訳はわが国を代表する免疫学の専門家にお願いしており、原著の素晴らしさを生かしつつ、日本語版としても大変理解しやすくなっていると思う。ご多忙中、翻訳をして下さいました先生方に心よりお礼と感謝を申し上げたい。本書が読者の勉強の共、知識の確認、アイディアの醸成に役立てば望外の喜びである。
高津 聖志
清野 宏
三宅 健介
(一部改変)