書籍

皮膚科診療ゴールデンハンドブック

編集 : 石川治
ISBN : 978-4-524-24716-5
発行年月 : 2007年4月
判型 : 新書
ページ数 : 382

在庫あり

定価4,860円(本体4,500円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

皮膚科の日常診療において知っておかなければならない疾患とその対処法、必須検査、診断・治療法、薬剤について、ポケットサイズにまとめられた便利なハンドブック。重症度により外来と入院に分け、症状・治療法を解説。重要な皮疹のみかたや各種ガイドライン、皮膚症状からみた鑑別一覧など、コンパクトながらも皮膚科医に必要なあらゆる情報を盛り込んだ充実の一冊。

1章 外来でよくみる疾患
 1.湿疹、皮膚炎
 2.蕁麻疹、痒疹、皮膚_痒症
 3.紅斑性疾患
 4.薬疹
 5.血管炎
 6.脈管疾患
 7.光線過敏性皮膚疾患
 8.膿疱症
 9.角化症
 10.色素異常症
 11.代謝異常症
 12.肉芽腫性疾患
 13.結合組織疾患
 14.母斑
 15.母斑症
 16.皮膚の良性腫瘍
 17.ウイルス感染症
 18.細菌感染症
 19.真菌感染症
 20.抗酸菌感染症
 21.性感染症
 22.昆虫、原虫等による皮膚疾患
 23.毛髪疾患

2章 入院が必要な疾患
 1.湿疹、皮膚炎
 2.蕁麻疹、痒疹、皮膚_痒症
 3.紅斑性疾患、紅皮症
 4.薬疹
 5.血管炎
 6.脈管疾患
 7.自己免疫性リウマチ性疾患(膠原病)および類縁疾患
 8.物理化学傷害
 9.水疱症
 10.皮膚の悪性腫瘍
 11.細菌感染症

3章 診断のテクニック
 1.皮膚疾患診断のポイント
 2.皮疹の見方
 3.全身疾患と皮膚

4章 主要検査手技
 1.身体所見のとり方
 2.皮膚機能検査
 3.感染症検査
 4.アレルギー検査
 5.免疫学的検査
 6.光線過敏性試験
 7.病理組織学的検査
 8.ダーモスコピー

5章 主要治療手技
 1.外用療法
 2.内服療法
 3.皮膚外科治療
 4.レーザー・光線療法
 5.美容皮膚科関連手技

6章 主要薬剤の特徴と使い方
 1.副腎皮質ステロイド
 2.免疫調整薬
 3.非ステロイド系抗炎症薬
 4.抗アレルギー薬
 5.抗ヒスタミン薬
 6.乾癬および角化症治療薬
 7.抗菌薬
 8.抗真菌薬
 9.抗ヘルペスウイルス薬
 10.褥瘡・皮膚潰瘍治療薬
 11.抗悪性腫瘍薬
 12.その他の薬剤(皮膚科で頻用される薬)

7章 皮膚疾患ガイドライン
 1.アトピー性皮膚炎治療ガイドライン
 2.疥癬診療ガイドライン
 3.蕁麻疹・血管性浮腫の治療ガイドライン
 4.乾癬治療ガイドライン
 5.ケミカルピーリングガイドライン

8章 皮膚症状からみた疾患鑑別の一覧表

学生時代に「皮膚の病気は数が多く、病名もやたら長ったらしくて覚えるのに苦労する」と感じた方は少なくないはずである。私自身もそう感じた1人であるが、それでも皮膚科医の道を選んだ理由は、病変を自分自身の目でみて診断し、かつ治療効果もリアルタイムで確認でさることに惹かれたからである。
 実際に皮膚科医として働いてみると、まずありふれた疾患を正しく診断し、治療できることが大切であると痛切に感じた。ありふれた疾患を正しく診断するフローチャートが自分の中にできてしまえば、そのフローチャートに合致しない病変はありふれた疾患ではないことになる、その時は腰を据えて臨めばよい。皮膚科医に限らず、多くの臨床医はそのようなことを繰り返しながら成長してきたはずである。
 もう1つ私が皮膚科医となって感じたことは、分厚い教科書に書いてあることは最大公約数であり、自分自身が経験したことこそが100%真実であるということである。このことは先達が築き上げた揺るぎない学問体系を否定することを意味するものではない。基本は基本としてしっかり学ばねばならず、そのうえで、病名は1つでもその病態は患者さんの数だけ存在することを念頭に置き、個々の患者さんを丁寧に診ていくこと、またそれらを通じ臨床像のバリエーションや治療の匙加減を学ぶ姿勢を常に持ち続けることが大切なのである。
 たまにしか動かさない思考回路は錆つきやすいものである。今すぐに確認したいという時に手軽に白衣のポケットに入れて携行できるハンドブックがあればと思い、本書を企画した。疾患の診断や治療のポイントが読みやすく記載され、しかも“山椒は小粒でピリッと辛い”ハンドブックをめざした。どこまでその目標に到達できているかの評価は読者の皆さんにお任せする以外にないが、本書がそのような存在として皆さんの日常診療のお役に立てば幸いである。
2007年4月
石川 治