書籍

ICUエキスパートナーシング改訂第2版

監修 : 加藤正人
編集 : 星邦彦/長谷川正志
ISBN : 978-4-524-23673-2
発行年月 : 2004年10月
判型 : B5
ページ数 : 314

在庫あり

定価3,780円(本体3,500円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

ICUナースに求められる医学的専門知識と介助・ケアの実際を、呼吸、循環、水電解質・代謝、感染対策、多臓器不全、脳神経の管理から精神的アプローチまで、病態別にわかりやすく解説したプラクティカルなテキスト。今改訂では、前版を最新の内容に改訂するとともに、“胸部X線写真の読み方”を新設し、読者の声に応えて使い勝手をさらに高めた。

ICUの概要
 A. ICUの成り立ち
 B. ICUの入室対象患者
 C. ICUの構造と設備
 D. ICUにおける看護要員数
 E. ICUの看護記録
 F. ICUの看護方式
 G. ICUでの看護教育
 H. ICUの管理・運営

I. 呼吸管理
 A. ICUにおける呼吸管理の必要性
 B. 呼吸管理の対象
 C. 酸素療法
 D. 気道確保
 E. 機械的人工換気
 F. 特殊な呼吸管理における看護上の問題点

II. 循環管理
 A. 循環管理に必要な基礎知識
 B. 循環評価に必要なモニタ
 C. 循環作動薬と投与方法
 D. 心肺補助装置

III. 水・電解質と代謝管理(含.透析療法)
 A. 水・電解質の基礎
 B. 水・電解質代謝異常
 C. 輸液
 D. 高カロリー輸液
 E. 経管栄養法
 F. 血液浄化法

IV. 感染対策
 A. ICUにおける感染
 B. 感染予防対策
 C. 感染症患者の看護
 D. とくに注意を要する感染
 E. 医療従事者への感染予防対策

V. 多臓器不全
 A. MOFの歴史
 B. MOFの病院
 C. MOFの診断
 D. MOFの治療

VI. 脳神経の管理
 A. 脳神経外科疾患の特殊性
 B. 脳血管障害
 C. 頭部外傷
 D. 脳低体温療法

VII. ICUにおける精神的アプローチ
 A. ICUにおける精神庇護の必要性
 B. ICUにおける精神障害
 C. ICUにおける鎮静・鎮痛
 D. 精神的援助
 E. 家族への援助

付録
1. 胸部X線写真の見方ABC
2. 基準値一覧
3. 参考文献

1997年に『ICUエキスパートナーシング』がはじめて刊行されてから、早くも7年の歳月が流れています。最近の数年に限ってもSwan-Ganzカテーテルの意義が見直されるなど、Evidence Based Medicineに基づく集中治療医学の発展は目覚ましいものがあります。簡単に思いつく具体例としてはGoal-directed fluid resuscitationについての新しい知見、急性呼吸不全に対する低換気量による陽圧呼吸などの肺保護戦略、エコーに代表される非侵襲的循環管理法、手洗いを含む感染防止ガイドラインの完成、血糖コントロールの重要性の再認識、ステロイド療法の新しい適応などがあげられます。
 また2004年には欧州集中治療医学会(European Society of Intensive Care Medicine)と米国集中治療医学会(Society of Critical Care Medicine)によるSurviving Sepsis Campaingが発表されました。このガイドラインは敗血症の治療のみにとどまらず、ひろく集中治療医学の治療方針の一つひとつについてEvidence Based Medicineの立場から検討を加えており、今後の5年間で世界中の敗血症の死亡率を25%以下まで低下させるという目標を高々と掲げております。
 今回の『ICUエキスパートナーシング』改訂第2版では、初版のスタイルを踏襲して、東北大学病院ICUにおける実際のICU管理運営法、看護システムについて多くのスペースが割かれています。また呼吸管理、循環管理、水・電解質と代謝管理、感染対策、多臓器不全、脳神経の管理、精神的アプローチという七つの章についても初版と同じ構成をとって継続性を維持しました。ただし、日進月歩の集中治療医療学を反映して、各章の記載内応は初版から大きく変貌しており、また多くの図表が追加されたこともあって、ボリュームは初版に比べ約50頁も増加しました。
 ICUに勤務する看護師の方々に本書をデスク・リファレンスとして活用していただき、日常の業務の参考に役立てて頂けましたら、監修者としてこの上なく幸いに思います。
 この改訂第2版の編集にあたっては、星邦彦先生、長谷川正志様をはじめ実際にICUの現場に関与して働いている医師および看護師の方々に執筆を依頼しました。忙しい臨床・看護の合間に快く執筆を承諾いただいた皆様に御礼を申し上げます。
2004年7月
加藤正人
(一部改変)