書籍

標準予防策実践マニュアル

これからはじめる感染予防対策

編集 : ICHG研究会
ISBN : 978-4-524-22473-9
発行年月 : 2005年2月
判型 : A4
ページ数 : 182

在庫なし

定価4,104円(本体3,800円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

院内感染予防対策のために知っておかなければならない標準予防策の基本がわかる一冊。手洗いの仕方、手袋のつけ方、消毒、針刺し事故防止など図解で身につくだけでなく、なぜそうしなくてはならないかが、わかりやすい解説で納得できる。はじめて院内感染予防対策に取り組む医療従事者必携の書。2色刷。

はじめに なぜ感染予防対策を実施するのか

1 微生物学の基礎知識
 (1)微生物の種類と大きさ
   1 細菌
   2 細菌以外の微生物
   3 微生物の大きさ
 (2)常在細菌叢
   1 常在細菌叢
 (3)病原体、微生物量、感受性、侵入門戸
   1 病原体
   2 微生物量(病原体量)
   3 感受性
   4 侵入門戸、侵入様式
 (4)免疫と感染
   1 生体防御機構 抗原抗体反応
   2 易感染状態と免疫低下状態
    (compromised hostとimmunocompromised host)
 (5)内因性感染症と外因性感染症
   1 感染症
   2 発熱と感染症
 (6)細菌・ウイルスの培養と細菌検査
   1 細菌の培養
   2 ウイルスの培養
   3 細菌検査と培地(細菌の培養)

2 感染予防対策の基本
 (1)感染のリンク
 (2)感染のリスクと対策のレベル
   1 感染リスク別対策
   2 滅菌・消毒・洗浄及び乾燥
 (3)標準予防策
   1 標準予防策(Universal Precautions、UP)とは
   2 標準予防策の対象とするもの
   3 具体的対策
   4 標準予防策の利点
 (4)感染経路と感染予防対策
   1 空気感染と飛沫感染
   2 空気感染と飛沫感染を区別するポイント
 (5)隔離
   1 感染源隔離と予防隔離

3 滅菌・消毒・洗浄
 (1)滅菌・消毒・洗浄の基本的考え方
   1 滅菌・消毒の定義
 (2)滅菌・消毒・洗浄の実際
   1 滅菌する際の基本的条件
   2 滅菌工程のモニタリング
   3 物理的滅菌法
   4 熱による滅菌・消毒
   5 温湯・熱湯による消毒
 (3)消毒剤の使い方―8種類の消毒剤
   1 消毒剤の抗微生物スペクトラム
   2 消毒剤の適用対象
   3 消毒剤の特性
 (4)消毒剤の正しい使い方
   1 消毒剤の使い方の基本
   2 消毒剤の濃度表示と希釈方法
   3 生体消毒の基本
   4 注射部位の消毒
   5 手術野の消毒
   6 環境消毒の基本

4 感染予防対策の実際:具体的共通対策
 (1)うがいと口腔ケア
   1 うがい
   2 口腔ケア
 (2)手洗いと手指消毒
   1 具体的方法
   2 液体石けんを用いる手洗いと消毒剤を用いる手洗い
   3 手荒れとその対策
 (3)手袋、マスク、ゴーグル、プラスチックエプロンの取扱い
   1 手袋
   2 マスク
   3 ゴーグル・フェイスシールド
   4 プラスチックエプロン
 (4)リネン類の処理
   1 感染性リネン
   2 非感染性リネン
   3 リネン交換時の取扱いの注意
 (5)針刺し切創事故防止対策と事故後の対応
   1 針刺し切創事故防止対策
   2 針刺し切創事故発生後の管理
 (6)感染性医療廃棄物の分別・保管・運搬・処理
   1 感染性廃棄物の判断基準
   2 非感染性廃棄物ラベルの推奨
   3 感染性物質の処理
   4 廃棄処理時の注意

5 感染予防対策の実際:科別部署別感染予防対策
 (1)手術室
   1 感染予防対策上の特徴
   2 手洗いと手袋
   3 服装
   4 清掃と環境
 (2)NICU
   1 感染予防対策上の特徴
   2 手洗いと手袋
   3 服装
   4 清掃と環境
   5 高リスク管理
 (3)ICU
   1 感染予防対策上の特徴
   2 手洗いと手袋
   3 服装
   4 清掃と環境
 (4)造血幹細胞移植室(BMTユニット)
   1 感染予防対策上の特徴
   2 手洗いと手袋
   3 室内に持ち込む物品に関して
   4 清掃と環境
 (5)中央材料部
   1 感染予防対策上の特徴
   2 服装
   3 清掃と環境

6 感染予防対策の実際:疾患別ポイント
 (1)結核(症)
 (2)薬剤耐性菌感染症
   1 MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染症
   2 VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)感染症
   3 PRSP(ペニシリン耐性肺炎球菌)感染症
   4 ESBL産生グラム陰性桿菌感染症
   5 メタロβラクタマーゼ産生グラム陰性桿菌感染症
   6 VRSA(バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌)感染症
 (3)血中ウイルス感染症
   1 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症
   2 HBV(B型肝炎ウイルス)感染症
   3 HCV(C型肝炎ウイルス)感染症
 (4)ウイルス感染症
   1 水痘・帯状疱疹
   2 麻 疹
   3 流行性耳下腺炎(ムンプス)
   4 風 疹
   5 単純ヘルペス感染症
   6 インフルエンザ
   7 アデノウイルス感染症
   8 RSウイルス感染症
 (5)腸管感染症
 (6)疥癬

7 感染予防対策の実際:手技別予防対策
 (1)血管留置カテーテル
 (2)尿道留置カテーテル
 (3)人工呼吸器
 (4)気管切開
 (5)経管栄養
 (6)無菌操作(マキシマル・バリアプレコーション)

8 医療従事者の健康
 (1)医療従事者の免疫
 (2)医療従事者の健康管理と出勤停止
   1 医療従事者が免疫を獲得しておきたい疾患
   2 医療従事者が就業制限を受ける場合

知って得するページ
1. 抗菌グッズ
2. 靴の履き替えと粘着マット
3. 床の乾式モップとオフロケーション方式
4. 湿潤と結露
5. ペーパータオルとエアータオル
6. 試験管内のデータと臨床使用
7. 空調と感染
8. ナースキャップ

本書は、感染の勉強をこれからはじめる医療従事者(看護師、薬剤師、医師等)を対象に、微生物学の基礎、感染の成り立ち、感染症と感染予防対策、滅菌・消毒・洗浄の基礎を、図表やイラストを使用し平易な言葉で解りやすく楽しく勉強できるように解説した書物である。
 感染予防対策は、一見簡単そうに見えるが、実際の手順は複雑である。しかし、基本を正しく修得すれば、応用も可能である。つまり基本が正しく理解できていれば、過剰な対策を実施しなくてすみ、肝心な対策がおろそかになったりはしない。本書では、基本を正しく修得するための手順や理由をわかりやすく説明した。「標準予防策実践マニュアル〜これからはじめる感染予防対策」の名のように、医療機関での初心者の実践にはもちろん、看護教育の教科書としても利用可能なように編集した。
 本書は、EBM(Evidence Based Medicine:根拠に基づいた医療)の考え方を中心に、以下の4項目に配慮を置いて作成した。

1。患者が感染から保護されていること。
2。医療従事者が感染から保護されていること。
3。経済的・合理的な対策であること。
4。環境に配慮した対策であること。

 また、総論的な基本に加え、具体的対策に関してもふれ、その場その場において複雑な操作が的確に判断応用ができるように、考え方を解説している。
 これら感染予防対策の基本が、自然に身につき安全な事故のない医療が営まれることを願ってやまない。
ICHG研究会 一同