書籍

整形外科クルズス改訂第4版

監修 : 中村耕三
編集 : 織田弘美/高取吉雄
編集顧問 : 津山直一/黒川高秀
ISBN : 978-4-524-22355-8
発行年月 : 2003年5月
判型 : B5
ページ数 : 1022

在庫僅少

定価24,840円(本体23,000円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

整形外科卒後教科書として高い評価を得ている定本の全面改訂版。今改訂では、最新の知見を取り入れ基礎医学分野はもちろん全項目を刷新し、さらに小児整形外科、スポーツ整形外科、治療法特論の3章を新設。また勉学を深めるための充実した文献、大幅に拡充した索引、内容を補完する参照の強化など、使いやすさを徹底的に追及。新入医局員が第一線に立つ際の必携書であり、最近の専門分化した臨床医にとっては専門外の最新知識を吸収できる一冊。

序章 整形外科を目指す人のために
第1章 運動器の基礎知識
A 結合組織の生物学
B 骨
C 関節
D 皮膚
E 腱
F 靱帯
G 筋
H 神経
I 血管
J 運動学
K 生体材料
L 再生医学
M 組織延長の基礎知識
N 疾患と遺伝子

第2章 検査
A 検査の進め方
B 画像検査
C 骨密度測定
D 電気生理学的検査
E 病理組織学的検査

第3章 外傷
A 災害外科
B 骨折と脱臼
C 軟部組織の損傷
D 手の外傷
E 体幹部の外傷

第4章 疾患別各論
A 感染症
B 骨軟部腫瘍
C 関節疾患
D 代謝性骨疾患
E 四肢循環障害
F 神経・筋疾患

第5章 身体部位別各論
A 体幹
B 肩関節・上腕
C 肘関節・前腕
D 手
E 股関節
F 膝関節
G 足関節・足

第6章 小児整形外科
A 総論
B 各論
 1.乳児化膿性関節炎(肩, 股, 膝)
 2.脊椎
 3.上肢
 4.下肢
 5.全身性骨・結合組織疾患
 6.血友病性関節症
 7.脳性麻痺
 8.筋拘縮症
C 注意すべき小児の骨折

第7章 スポーツ整形外科
A 総論
B 各論
 1.体幹のスポーツ障害
 2.上肢のスポーツ障害
 3.下肢のスポーツ障害
 4.スポーツに特異な骨折

第8章 診療手技の基礎知識
A 診療録記載法
B 基本手技
C 周術期管理
D 麻酔法
E 薬剤の知識

第9章 治療法特論
A 総説
B 手術と感染予防
C 関節鏡視下手術
D 最小侵襲手術
E 人工関節
F 骨軟部組織欠損の治療
G 四肢長不等および低身長の治療
H computer aided surgery (CAS)
I クリニカルパス
J 慢性疼痛と心身医学的アプローチ

第10章 リハビリテーション
A リハビリテーションとは
B 整形外科とリハビリテーション
C 障害の概念と評価
D 治療学

第11章 医療と社会
A 医療と公的扶助
B 高齢化社会と整形外科
C 肢体不自由児の療育
D 書類の書き方
E 医事紛争

付録
A 論文の書き方
B 日本整形外科学会専門医制度
C 日本整形外科学会による評価基準
D 身体障害者障害程度等級表
E 労災保障障害等級表

東京大学整形外科では、45年程前から、新人に対する研修入門コースとして、整形外科の基礎、臨床、実技、実務について「新人クルズス」(Kursus、講習会)が行われてきた。私自身も同期の仲間10人とこの新人クルズスを受け、医師としてのスタートを切った。そこで学んだことは、その後の私の研修、トレーニングの基礎となった。当時クルズスで配付された資料や講義録のいくつかを今も手元に置いている。
 本書「整形外科クルズス」は津山直一名誉教授の退官を記念して1984年に初版が発行された。19年間教室主任を勤められ新人教育、生涯教育に尽くされた津山名誉教授の退官にふさわしい記念として、教室の先輩方によって本書は企画、刊行されたものである。
 その後、運動器にかかわる基礎、臨床の著しい進歩、発展に伴い、内容の充実を図るため改訂、改版を重ねてきたが、第3版の改版以来6年が経過し、今回の見直しとなった。編集にあたっては、全項目を見直し、最新情報を提供するように努めた。特に運動器の基礎知識の章は、構成、内容ともに全面的な改訂を行った。さらに治療法特論の章を新設し、「整形外科全体に共通する治療技術」として9項目を取り上げ解説した。また、小児整形外科、スポーツ整形外科を章として独立させ、一層の充実を図った。それぞれの項目で、整形外科の現状を伝えるとともに問題点を指摘している。基本的な記載等について、前版を書き継ぐこともできるよう執筆者と打ち合わせたが、結果的には多くの章、項目が大幅な改訂となった。各項目間での不統一を避けるため編者が手を加えた箇所もあるが、執筆者により意見の異なることがあり得る部分については、無理に考えの統一を図ることはしなかった。その分野の専門家である執筆者の個性を尊重し、編集したという初版から引き継がれた考えによるものである。その他、参照箇所を明示し、文献を見直した。また索引も拡充した。その結見約200頁増になったが、臨床現場で利用しやすいよう一冊の本としてまとめることができた。
 初版刊行時に意図された通り、本書が、整形外科医を志す医師の入門書として、また整形外科医にとって専門外の分野の標準的な参考書として、多くの方々に役立つことを念願する次第である。
2003年4月
中村耕三