洋書

< バーコヴィッチ小児神経画像診断,第5版 >

Pediatric Neuroimaging, 5th ed.

著者 : A.J.Barkovich & C.Raybaud
出版社 : LIPPINCOTT WILLIAMS & WILKINS
ISBN : 978-1-60547-714-5
ページ数 : 1125pp.(3113illus.)
出版年 : 2012年

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定価42,714円(本体39,550円 + 税)

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本書の特色

現代の神経画像で診断可能なあらゆる小児疾患を,図版を多用しながら解説するテキスト/リファレンス全面改訂第5版.検査の正確な解釈のためには,高画質画像の取得に加えて,神経発生学,正常発達,病態生理学の基本概念の理解が必要であるという原則に基づいて,小児患者の脳,脊椎,および頭頸部の疾患の診断を取り扱う.日々の診療で見られる疾患を多く取り上げ,小児に最適な画像診断モダリティであるCTやMRIに重点を置いている.
冒頭の2章では,小児患者に有用な撮像読影技術を取り上げ,疾患の発現と区別するために画像における正常発達の発現を解説する.最後の10章は疾患グループによって分けられ,各疾患の根底にある病理学的,発生学的/遺伝学的要因を解明する線画や画像を多数収載する.疾患グループへの基本的なアプローチを行い,続いて特定の疾患について,臨床における発現,根底にある生化学,分子生物学,遺伝学,病理学の詳細な情報を提供する.
優れた画像を取得し正常発達を理解するための重要概念を取り入れており,正常発達による変化と疾患とを区別することができる内容となっている.


Table of Contents
1:
Techniques and Methods in Pediatric Neuroimaging
2: Normal Development of the Neonatal and Infant Brain, Skull, and Spine
3: Metabolic, Toxic, and Inflammatory Brain Disorders
4: Brain and Spine Injuries in Infancy and Childhood
5: Congenital Malformations of the Brain and Skull
6: The Phakomatoses
7: Intracranial, Orbital, and Neck Masses of Childhood
8: Hydrocephalus
9: Congenital Anomalies of the Spine
10: Neoplasms of the Spine
11: Infections of the Developing and Mature Nervous System
12: Anomalies of Cerebral Vasculture: Diagnostic and Endovascular Considerations
Index

帝京大学医学部放射線科 大場 洋

Barkovich先生の名著である“Pediatric Neuroimaging”の第5版が出版されました.初版は20年以上前にBarkovich先生が30代のころ出版され,小児神経画像診断という当時としては非常にマイナーな領域にも関わらず,時代をリードする圧倒的な内容の高さでベストセラーとなり,多くの放射線科医や小児神経科医に影響を与え続け今日に至っています.
私もこの教科書に多大な影響を受けた一人です.その初版に出会うまでは無知のまま小児の頭部MRIを読影し,解答の得られない多くの疑問をかかえ忸怩としていたのが,この教科書を手にした時にすべての疑問が氷解するような感動を覚え,小児神経放射線という領域にすっかり魅せられてしまいました.その後Barkovich先生と働く機会を得,さらに多くの知識を得ることができました.Barkovich先生は人間的にも魅力あふれる人であり,日本から多くの放射線科医や小児神経科医が彼の元で学んでいますが,本書の影響が大きいと思います.
版を重ねるごとに本書の内容は質量ともに充実したものとなっていますが,今回は7年ぶりの改訂となり,共同執筆者としてCharles Raybaud先生が加わりました.Barkovich先生の単著でないのはやや寂しい気もいたしますが,Raybaud先生が加わったことでさらに充実した素晴らしい内容になっており歓迎したいと思います.小児神経領域では,この20年で数多くの新しい疾患概念が生まれ,疾患の定義や分類も多くの変遷がなされていますが,この教科書にはほとんどすべての最新の内容が網羅されています.特に後頭蓋窩の奇形は最近の進歩が目覚ましく,本書では最新の知見が網羅され,ここを読むだけでも手に入れる価値があります.Raybaud先生が加わったことも影響してか,症例の画像が一新され,症例自体も増えて非常に充実したものとなっています.画像の教科書としては非常に大事なことだと思います.
日本でも海外でもKey画像と最小限の説明だけの教科書が増えていますが,この本は版を重ねても骨太で野心的な記述には変わりがありません.ストーリーがあり,寝そべって読むには重いですが,初めから終わりまで熟読するのも楽しい内容です.放射線科医,小児科医,神経内科医,脳外科医,小児神経画像に興味のある研修医,ベテランの医師などすべての方に,一人一冊必携の書です.通読するのもよし,読影時に座右に置いて調べるもよし,素晴らしい内容です.是非お勧めいたします.