教科書

ネッター解剖学カラーリングテキスト

監訳 : 相磯貞和
ISBN : 978-4-524-26249-6
発行年月 : 2011年5月
判型 : A4変
ページ数 : 388

在庫あり

定価3,456円(本体3,200円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

あのネッターの図版に“色を塗って覚える”テキスト。骨・筋・神経から各臓器にわたって機能解剖と解剖生理および臨床関連の要点解説を読みながら色の指示のもと塗ってゆく構成。作業をしているうちに人体の構造と機能が自然と頭に入ってくる、そして塗った記憶が鮮明となり目をつむればイメージが思い出される。解剖学学習において目からウロコが落ちること間違いない一冊!

Netter's ANATOMY COLORING BOOK
JOHN T.HANSEN

第1章 はじめに
第2章 骨格系
第3章 筋系
第4章 神経系
第5章 心臓血管系
第6章 リンパ系
第7章 呼吸器系
第8章 消化器系
第9章 泌尿器系
第10章 生殖器系
第11章 内分泌系

索引

人の健康に関わる仕事にたずさわる人々にとって、人体の構造に関する知識が必須であることはいうまでもありません。しかし、人体構造の学習は、複雑なかたちと多くの名称を関連付けて記憶するという、学習者にとってつらい作業です。しかもこの作業は、カリキュラムの上から人体に興味をもって医療・医学を学ぼうとしている初学者に求められることがほとんどです。私自身の経験でも、医学をほとんど知らない段階での解剖学用語の記憶を苦痛に感じていたことが、何十年も経ったいまでも思い出されます。いまはまったく逆の立場に立って、医学部の低学年の学生たちに、人体の精緻な機能と密接に結び付いた構造に興味をもつ以前に記憶の作業を求めていることを、とても残念に思っています。
 本書は、このような状況を改善すべく、人体構造を学ぼうとする人々に、可能なかぎり記憶を容易とするための道具を提供しようとする目的でつくられています。簡略な解剖の下図に、学習者が自らの手で色をぬること(すなわち、カラーリング)により、構造を確認しながら名称を記憶させるという作業は、学習者に解剖学用語とそれが示す構造を結び付けて記憶させる有効な手段であると米国ではいわれており、米国やわが国で複数の類書が出版されています。一見子どもたちの『ぬりえ』のような作業を大人がするのもどういうものかと思われるものの、この種の本が初学者のあいだで広く受け入れられているのは、もたらされる学習効果が実感されていることによるものと考えられます。
 そのような状況のなかであえて本書がつくられ、またわが国で翻訳し出版しようと考えた理由は、本書で使われている図が、解剖学図譜として世界的に高い評価を得ているネッターの解剖学アトラスから選ばれたものであるからです。ネッターの解剖学アトラスの特に優れた点は、人体構造をわかりやすく示すために非常によく考えられている構図にあり、本書で解剖学を学ぼうとする人は、その優れた構図の上で自らの手で構造を確認できるとともに、さらに詳しい内容を、元となっているネッターのアトラスで確認できるところにあるからです。また、カラーリングのための図とともに示されている人体構造の簡潔なまとめは、記憶にとどめるのに容易であるように工夫されていることも、本書のもう一つの特徴といえます。
 医学・医療に関わるさまざまな分野で人体構造を学ぶ人々が、本書によって人体構造に関する興味を失うことなく、知識を習得し、さらに、病める人のためにその知識を駆使していただければ、わたくしどもの望外の喜びとするところです。
2011年3月
相磯貞和