教科書

新 放射化学・放射性医薬品学改訂第3版

こちらの商品は改訂版・新版がございます。

編集 : 佐治英郎/前田稔/小島周二
ISBN : 978-4-524-40273-1
発行年月 : 2011年8月
判型 : B5
ページ数 : 338

在庫なし

定価5,940円(本体5,500円 + 税)

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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

放射化学、放射性医薬品学のスタンダードな薬学部学生向けテキスト。医学・薬学領域における放射化学の基礎から、放射線、放射性同位体元素の利用、関連法規まで幅広く網羅し、基本事項をわかりやすく解説。今改訂では、新しい技術や医薬品、関連法規の改正を中心に最新の情報を盛り込んだ。

序章

第1章 原子核と放射能
 1 原子と原子核
 2 放射壊変
 3 放射能の単位
 4 比放射能

第2章 放射線と物質との相互作用
 1 放射線の効果
 2 物質との相互作用-荷電粒子(α線、β線)と物質との相互作用
 3 電磁波電離放射線
 4 中性子
 5 放射線量とその単位

第3章 放射線測定法
 1 放射線の検出原理と測定システムの構成
 2 放射線測定器の使用目的
 3 電離現象を利用した放射線測定器
 4 蛍光作用を利用した放射線測定器
 5 放射線のエネルギースペクトル
 6 サーベイメータおよび環境モニタ
 7 個人の被ばく線量測定器
 8 その他の放射線測定方法
 9 放射能および放射線量測定
 10 計数値の取り扱い

第4章 天然の放射性核種と人工放射性核種の製造
 1 核反応
 2 核分裂
 3 天然放射性核種
 4 人工放射性核種の製造

第5章 標識化合物
 1 標識化合物の命名
 2 標識化合物の合成
 3 標識化合物の純度、安定性、保存

第6章 放射性物質の薬学領域への応用
 1 トレーサ実験
 2 同位体希釈分析
 3 放射化分析
 4 ラジオアッセイ
 5 オートラジオグラフィ
 6 薬物動態、薬物代謝研究への応用
 7 遺伝子工学・分子生物学への応用
 8 その他の領域への応用

第7章 放射性医薬品
 1 放射性医薬品の分類
 2 インビボ診断用放射性医薬品の基本事項
 3 インビボ診断用放射性医薬品各論
 4 インビボ治療用放射性医薬品
 5 インビボ用放射性医薬品の品質管理
 6 インビトロ診断用放射性医薬品

第8章 物理的画像診断法とそれに用いる診断薬
 1 X線診断法とX線造影剤
 2 MRI診断法とMRI造影剤
 3 超音波診断法と超音波用造影剤
 4 その他のからだを調べる医用画像法

第9章 放射線の生体への影響
 1 放射線の生体への影響の特殊性
 2 放射線の生体分子への作用過程
 3 水の放射線化学と生成ラジカルと生体分子との反応
 4 フリーラジカル
 5 活性酸素
 6 直接作用と間接作用
 7 直接作用と標的理論
 8 間接作用の根拠となる事象
 9 生体高分子の放射線化学
 10 細胞に対する放射線の影響
 11 個体への影響
 12 身体的効果
 13 遺伝的影響
 14 内部被ばく
 15 放射線の生物作用に関与する要因
 16 ウラン加工工場での臨界事故による放射線被ばく
 17 低線量放射線に対する生体の適応応答

第10章 放射線の防護と管理
 1 国際放射線防護委員会の勧告
 2 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律(障害防止法)
 3 放射線防護
 4 放射線の安全取り扱い
 5 放射線被ばく事故と国際原子力事象評価尺度(INES)
 6 放射性医薬品による被ばくと管理

付表
 参考図書
 索引

本書は2003年に初版が発行されて8年、第2版が発行されて5年が経過し、今回第3版が出版されることになった。本書は、初版の序でも述べたように、薬学および関連分野の学生諸君が、放射線、放射性同位元素に関連した基本的知識を正しく身につけるための教科書ないしは参考書としてまとめたものである。
 薬学教育においては、2006年4月から6年制が始まり、薬学基礎教育のより一層の充実、病院・薬局での半年間の実務実習を含めた医療薬学教育の充実が行われ、本年度(2011年度)末にはこの新教育制度の下で教育を受けた学生が卒業を迎える。それに伴い、薬剤師国家試験も内容が大きく変わることになっている。また、2005年6月にはわが国の放射線の安全取り扱い・障害防止に関する基本法である「放射性同位元素による放射線障害の防止に関する法律」(障害防止法)が大きく改正され、さらに放射性廃棄物の廃棄基準(クリアランスレベル)の改正が進みつつある。さらに2007年には国際放射線防護委員会(ICRP)から放射線の防護に関する新しい勧告(2007年勧告)が示された。一方、放射性医薬品として、2005年7月には[18F]2-デオキシ-2-フルオログルコースが陽電子放出核種で標識された放射性医薬品として初めて認可され、さらに2008年、2009年には内部照射療法のための内用放射線治療薬が新たに市販され、放射性医薬品学領域が大きく変化、進展してきている。第3版では、このような背景のもと、さらに最近の学問の進展に対処して、初版の基本方針を踏襲しながら、放射線・放射能の基本項目、放射性医薬品を含めた放射線・放射能の薬学・医療領域への応用、X線診断法、CT、MRIなどの物理学的手法を利用した各種画像診断法、放射線生物学、放射線の防護と管理などの項目を中心に、より一層記載を充実させた。また、一部執筆者も交替した。さらに、見やすくするために第2版より取り入れた2色刷りを充実させるとともに、図表においては可能な限りわかりやすいものにし、記述されている事項の理解の助けや関連情報を提供している「さらに理解を深めるために」などの項目も充実させて、より理解しやすいように配慮した。
 このように本書は、新しい薬学教育の体系ならびに薬剤師国家試験基準に適合するとともに、薬学および関連分野における放射線、放射性同位元素の利用を、学部学生を対象としてできるだけ幅広くやさしく解説することを心がけたつもりであるが、すべてが適切に記述されているとは言い難い点もあろう。本書の内容について、読者諸氏からのご意見、ご指摘は編者、著者にとって極めて貴重なものであり、それらを参考にして、今後さらに充実したものにしたいと願っているので、忌憚ないご意見、ご指摘を積極的にお寄せ下さることをお願いする次第である。
 本書が、放射化学・放射性医薬品学を学ぶ学生諸君に役立ち、薬学領域での放射線、放射性同位元素の教育・研究の質的向上に少しでも貢献できれば幸いである。
2011年7月
編者