書籍

続 違いがわかる!同種・同効薬

編集 : 黒山政一/大谷道輝
ISBN : 978-4-524-26884-9
発行年月 : 2013年6月
判型 : B5
ページ数 : 220

在庫あり

定価3,024円(本体2,800円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文
  • 書評

同種・同効薬の違いをわかりやすくまとめた好評書『違いがわかる!同種・同効薬』の続編。「もっと読みたい」の声を反映。『違いがわかる〜』で掲載しきれなかった項目のうち、使用頻度が高い薬剤を補完した。前版同様に「どこが違うのか」を薬剤師の視点からわかりやすく解説。二冊合わせて使うことで、処方変更時の服薬指導や薬の選択に自信倍増。

1章 抗不整脈薬
 Naチャネル遮断薬(プロノン、シベノール、リスモダン、ピメノールほか)
 β受容体遮断薬(セロケン、テノーミン、メインテートほか)
 Kチャネル遮断薬(アンカロン、ソタコール)
 Caチャネル遮断薬(ワソラン、べプリコール)
 ジギタリス製剤(ラニラピッド、ジゴシン)
2章 抗てんかん薬
 テグレトール、ラミクタール、アレビアチン、トピナ、デパケン、エクセグラン、エピレオプチマル、ガバペン、フェノバール、イーケプラほか
3章 パーキンソン病治療薬
 ドパミン補充薬(ドパストン、ドパゾール、ネオドパストン、マドパーほか)
 ドパミンアゴニスト(パーロデル、ペルマックス、ドミン、ミラペックスLA ほか)
 補助薬(エフピー、コムタン、トレリーフ、シンメトレルほか)
4章 統合失調症治療薬
 ドパミン・セロトニン遮断薬(ロナセン)
 セロトニン・ドパミン遮断薬(リスパダール、インヴェガ、ルーラン)
 多元受容体作用抗精神病薬(セロクエル、ジプレキサ、クロザリル)
 ドパミン受容体部分作動薬(エビリファイ)
5章 抗認知症薬
 コリンエステラーゼ阻害薬(アリセプト、レミニール、イクセロン、リバスタッチ)
 NMDA受容体拮抗薬(メマリー)
6章 抗リウマチ薬
 免疫調節薬(メタルカプターゼ、リマチル、アザルフィジンEN、リドーラ、オークル、モーバー、カルフェニール、ケアラム、コルベット)
 免疫抑制薬(プログラフ、アラバ、ブレディニン、リウマトレックス)
7章 骨粗鬆症治療薬
A.骨吸収抑制薬
 ビスホスホネート薬(ダイドロネル、ボナロン、ベネット、ボノテオほか)
 女性ホルモン薬(エストリール、ジュリナ、ウェールナラほか)
 選択的エストロゲン受容体モジュレーター(エビスタ、ビビアント)
 カルシトニン薬(エルシトニン、カルシトラン)
 イソフラボン系薬(オステン)
B.骨形成促進薬
 副甲状腺ホルモン薬(フォルテオ、テリボン)
 蛋白同化ホルモン薬(デカ・デュラミン、プリモボラン・デポー)
 ビタミンK2薬(グラケー)
C.骨代謝調整薬
 カルシウム薬(リン酸水素カルシウム、アスパラ-CA)
 活性型ビタミンD3薬(ロカルトロール、アルファロール、ワンアルファ、エディロール)
8章 抗血栓薬
 抗凝固薬(ワーファリン、プラザキサ、イグザレルト、リクシアナ)
 抗血小板薬(バファリン81mg、バイアスピリン、プラビックス、パナルジン、プレタール、エパデール、ペルサンチン、プロサイリン、ドルナー、アンプラーグ、オパルモン、プロレナール)
9章 経口糖尿病治療薬
 DPP-4阻害薬(ジャヌビア、グラクティブ、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア、スイニー)
 スルホニル尿素薬(ヘキストラスチノン、オイグルコン、ダオニール、グリミクロン、アマリール)
 速効型インスリン分泌促進薬(スターシス、ファスティック、グルファスト、シュアポスト)
 ビグアナイド薬(グリコラン、メデット、メトグルコ、ジベトス)
 チアゾリジン薬(アクトス)
10章 インスリン製剤
 超速効型(ノボラピッド、ヒューマログ、アピドラ)
 速効型(ヒューマリンR、ノボリンR)
 中間型(ヒューマログN、ノボリンN、ヒューマリンN)
 混合型(ノボラピッドミックス、ヒューマログミックスほか)
 持効型溶解(ランタス、レベミル)
11章 過活動膀胱治療薬
 膀胱平滑筋直接作用薬(ブラダロン)
 抗コリン薬(ポラキス、バップフォー、デトルシトール、ベシケア、ウリトス、ステーブラ)
 β3受容体刺激薬(ベタニス)
12章 抗悪性腫瘍薬
A.代謝拮抗薬
 ティーエスワン、ゼローダ、ユーエフティ
B.ホルモン剤
 ノルバデックス、アリミデックス、フェマーラ、アロマシン
C.分子標的治療薬
 EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(イレッサ、タルセバ)
 チロシンキナーゼ阻害薬(スーテント、ネクサバール)
 BCR-ABLチロシンキナーゼ阻害薬(グリベック、スプリセル、タシグナ)
13章 制吐薬
 化学療法(抗がん剤使用)時(ゾフラン、カイトリル、ナゼア、ナボバン、シンセロン、セロトーン、アロキシ、イメンドほか)
 緩和ケア(オピオイド使用)時(ノバミン、ナウゼリン、プリンペラン、ワイパックス、デカドロン、ルーラン、リスパダール、ジプレキサ、セロクエルほか)
14章 褥瘡治療外用剤
 亜鉛華軟膏、亜鉛華単軟膏、白色ワセリン、アクトシン軟膏、リフラップ軟膏、プロスタンディン軟膏、ブロメライン軟膏、カデックス軟膏、ゲーベンクリーム、ヨードコート軟膏、ユーパスタ軟膏、オルセノン軟膏、フィブラストスプレーほか
索引

毎年、数多くの新薬が開発され、臨床現場で使用されています。これら新薬では同種・同効薬が特に多く、日常業務の情報提供や疑義照会などにおいて従来の薬剤との違いなどに関する十分な知識が求められています。薬剤に関する知識の習得は、薬剤師をはじめとした医療従事者は「薬理学」を中心に行ってきたため、同種・同効薬は同じ作用を持つ薬剤として理解されてきました。たとえば抗ヒスタミン薬ではどの薬剤でも副作用について「この薬を飲むと眠くなることがあるので注意して下さい」と同じ説明がされてきました。しかし、実際には同じ抗ヒスタミン薬に分類される薬剤でも、脳内H1受容体の占拠率が大きく異なることから、副作用発現率や添付文書の記載内容が異なっています。また、効果は同じでも代謝経路が異なる場合があり、患者の腎機能や肝機能に応じて使い分ける必要があります。さらに、同種・同効薬でも添付文書において適応症、禁忌、慎重投与、相互作用など多岐にわたり異なっており、幅広い正確な知識が求められています。
 そこで、医療に従事する皆様に向けて同種・同効薬の違いについて解説した『違いがわかる!同種・同効薬』を2010年に出版いたしました。同書は多くの方にご購読いただき、さらに続編に対するご要望も多くいただきました。
 今回、同書で収載した臨床において頻用されている15薬効群に加えて、「抗不整脈薬」、「抗てんかん薬」、「統合失調症治療薬」、「抗血栓薬」をはじめ「抗悪性腫瘍薬」や「褥瘡治療外用剤」などの14薬効群を取り上げ、第2段『続 違いがわかる!同種・同効薬』を上梓することになりました。
 本書が現場での即戦力となるように、前書と同様に各薬効群の薬剤の分類と特徴を一覧表としてまとめ、簡単な解説を加えることで各薬効群の概略を理解できるように配慮しました。同種・同効薬の違いを理解するうえで重要な「適応症」、「投与方法」、「薬物動態」、「相互作用」、「禁忌・副作用」などについても表を用いて、比較しやすくしました。随所に「Key Point」、「Memo」を設け個々の薬剤の違いについてわかりやすく解説を加えました。
 本書が医療に従事する多くの皆様の必携書として日常業務で活用され、薬剤が安全で適正に使用されることを願っています。

2013年4月
黒山政一
大谷道輝

本書『続 違いがわかる! 同種・同効薬』は、現場で同効薬を使い分けるのに必須の知識を簡潔にまとめており、価格も2,800円と手ごろに設定されており、ぜひお勧めしたい本である。治療薬の情報は添付文書として提供され、適応症とともに臨床試験の結果の報告が掲載されている。添付文書は法的根拠をもつ唯一の資料とされるが、添付文書の記載は治験で得られた情報に限られる。このため同種・同効薬については非劣勢試験の結果の記載が一般的であり、同種・同効薬との違いは必ずしも明らかではない。実際、同種・同効薬との差は市販後の臨床研究から得られることが多いためである。
 治療薬の開発では、同種の構造であってもより効果の高い治療薬が研究されている。たとえば、ベンゾジアゼピン系薬物では数多くの同種・同効薬が開発されているが、最初に開発されたchlordiazepoxideがベースとなり、数多くの画期的な同種・同効薬が開発されている。Ca拮抗薬やセロトニン・ドパミン拮抗薬でも同様である。よりすぐれた同効薬が開発されることはありがたい。同効薬であっても、それぞれの特徴に応じて治療を行う。そのためにはそれぞれの薬の詳細な差を把握し、病態に応じて用いる必要がある。
 同種・同効薬はcommon diseaseにおいてとくに多くなっており、同効薬の差を把握していることは薬物治療の効果を上げるために必須の知識である。本書では抗不整脈薬、抗てんかん薬、パーキンソン病治療薬、統合失調症治療薬、抗認知症薬、抗リウマチ薬、骨粗鬆症治療薬、抗血栓薬、糖尿病治療薬、過活動膀胱治療薬、抗悪性腫瘍薬、制吐薬など、いずれも同効薬の多いcommon diseaseが取り上げられている。同効薬の情報は、各学会で作成した治療ガイドラインに基づく内容となっており、処方薬に関する高いレベルのエビデンスが短時間に把握できる。この本は忙しい現場で必要な知識のエッセンスが得られることから必須の教科書となろう。とくに分野を問わず治療薬の知識を求められる現場の薬剤師とともに、総合診療医を目指す若手の医師や研修医にとっても、学会作成のガイドラインの治療薬の知識を短時間に理解できるので、必須の教科書である。また最近、研修や教育制度が整備されつつある専門看護師にとってもわかりやすい内容となっており、お勧めしたい。

臨床雑誌内科112巻5号(2013年11月号)より転載
評者●愛媛大学大学院病態治療内科教授 野元正弘

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