教科書

すぐできる!リハビリテーション統計(解析ソフト付)

データのみかたから検定・多変量解析まで

監修 : 山本澄子/谷浩明
ISBN : 978-4-524-26818-4
発行年月 : 2012年10月
判型 : B5
ページ数 : 142

在庫あり

定価3,456円(本体3,200円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

リハビリテーション研究に必要な最低限の知識を、初学者が誤りやすい内容を考慮しつつコンパクトに解説。例題・サンプルデータはリハビリテーションにまつわるものを使用。付属CD-ROMには統計解析ソフトJSTATを収載し、学んだ解析法をすぐに実践できる。さらに、結果を導くプロセスだけでなく、結果の解釈・学会での発表方法まで丁寧に示した。初学者でも「すぐできる」ようになる充実の一冊。

1 統計の基礎
 1.なぜ「統計」が必要なのか
 2.統計学的手法を選択する2つの手順
  何がしたいのか?
  扱うデータの尺度は何か?
  パラメトリック検定の2つのハードル
  検定手法を選択するために
 3.母集団と標本
 4.記述統計学と推測統計学
  推測統計学とバイアス
  コラム 方法の違い、結果の違い
2 データの要約
 1.データの要約とは?
 2.データの視覚的要約
  視覚的要約の方法
 例題1)ドットプロットを作成する
 例題2)度数分布表とヒストグラムを作成する
  ドットプロットとヒストグラムの使い分け
 3.データの数値的要約
 例題3)基本統計量を算出する
 4.標準偏差つき棒グラフと箱ひげ図
3 2群のパラメトリック検定
 1.統計的検討とは?
  証明は否定で
  統計的検定の考え方
 2.外れ値をみつける
  グラブス・スミルノフ棄却検定を使った外れ値のみつけ方
  グラブス・スミルノフ棄却検定の仕組み
  外れ値を客観的に評価する方法
 例題1)Grubbs-Smirnov棄却検定を行う
 3.2群の差のパラメトリック検定
  2群の差の検定一検定方法の選び方
  対応の有無
  対応のないt検定
  対応のあるt検定
 例題2)対応のあるt検定を行う
 例題3)対応のないt検定を行う
  対応のないt検定は分散の性質で使い分ける
  等分散と非等分散
4 3群のパラメトリック検定
 1.3群以上の群間に差があるかを知る方法
 2.分散分析と多重比較の意昧
 3.分散分析
  主効果
  交互作用
 4.多重比較
 例題1)一元配置分散分析を行う
 例題2)一元配置分散分析反復測定を行う
 例題3)繰り返しのある二元配置分散分析を行う
 例題4)繰り返しのある二元配置分散分析反復測定を行う
5 ノンパラメトリック検定
 1.ノンパラメトリック検定とは?
 2.順序尺度の検定
 例題1)Mann-WhitneyのU検定を行う
 例題2)Wilcoxonの符号付順位和検定を行う
 例題3)Kruskal-Wallis検定を行う
 例題4)Friedman検定を行う
 3.名義尺度の検定:力イ2乗検定、Fisherの直接確率法
 例題5)力イ2乗検定「適合度検定」を行う
  要因が1つの場合:適合度の検定
 例題6)力イ2乗検定「独立性の検定」を行う
  要因が2つの場合:独立性の検定、Fisherの直接確率法
  コラム  そんなに統計は偉いのか
6 相関と回帰
 1.相関と回帰
 2.相関
  相関係数
  相関分析の種類
  相関分析の注意点
 3.回帰
 例題1)相関分析を行う
  コラム 寄与率(決定係数)
 例題1-続編)回帰分析を行う
 例題2)Spearmanの順位相関係数を求める
7 多変量解析一重回帰分析とロジスティック回帰分析一
 1.多変量解析の種類
 2.重回帰分析と判別分析、ロジスティック回帰分析
 3.回帰分析と重回帰分析
 4.重回帰分析の適用例
  貢献度を調べる
 例題1)重回帰分析を行う
  重回帰式使用上の注意点
 5.ロジスティック回帰分析の適用例
  貢献度を調べる
  名義尺度をダミー変数化する
 例題2)ロジスティック回帰分析を行う
  重回帰分析・ロジスティック回帰分析使用上の注意点

付録 図表の作成方法
 データの要約で用いる図
 2群のパラメトリック検定で用いる図
 3群のパラメトリック検定で用いる図
 ノンパラメトリック検定で用いる図
 相関と回帰で用いる図
 多変量解析で用いる表
索引

リハビリテーションに従事する医療関係者が研究を行う際に統計は避けて通れないツールです。しかし、医療関係者の中には統計はむずかしいから苦手と考えている方が多いのではないでしょうか。本書はこのような方のための統計の解説書です。今、世の中にはたくさんの統計の本があり、書店にいけば多くの本が書棚に並んでいます。それらの中で本書には以下の3つの特徴があります。
 1つ目の特徴は、本書では医療関係者が統計を使う際に知っておかなければならないことだけに内容を絞っていることです。本書の著者は全員が医療関係の大学で実際に統計を教えている教員です。今までの経験にもとづいて、統計を使う際に必要な最低限の知識と、統計にくわしくない方が間違えやすい内容を考慮して執筆しました。
 2つ目の特徴は、それぞれの統計について結果の提示方法を示していることです。研究結果を学会で発表したり論文投稿する際には、結果を正しく表示する必要があります。せっかく統計を使ってもプレゼンテーションの方法が間違っていると結果を正しく伝えることができません。本書では、グラフと文章で統計の種類ごとに結果の具体的な提示方法を示しました。プレゼンテーションの参考に利用してください。
 3つ目の特徴は、すぐに使える統計解析ソフト(JSTAT for Windows)とソフトを使用した例題のデータが付属CD-ROMに含まれていることです。JSTAT for Windowsは、けいゆう病院麻酔科の佐藤真人先生が開発された統計ソフトです。このソフトは有料で配信されているものですが、今回は佐藤先生のご厚意により本書の付属CD-ROM に含めさせていただくことになりました。ソフトの使用を快諾してくださった佐藤先生にこの場を借りてあらためてお礼を申し上げます。
 以上のような特徴をもつ本書を活用して、多くのリハビリテーションに関わる医療関係者が自信をもって統計を使えるようになることを著者一同で願っています。
2012年9月
山本澄子
谷浩明