教科書

新しい解剖生理学改訂第12版

: 山本敏行/鈴木泰三/田崎京二
ISBN : 978-4-524-26044-7
発行年月 : 2010年7月
判型 : B5
ページ数 : 386

在庫あり

定価3,456円(本体3,200円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

人体の構造(解剖学)と機能(生理学)を相互に関連させて、わかりやすく解説した教科書の定本。初版刊行から40年以上、医療技術系をはじめ、栄養、薬学、介護、保健、衛生、福祉、体育など、広い分野で教科書、参考書として使われている。今改訂では、科学の進歩に即した内容の更新とともに、より理解を助ける目的で、章立ての再構成、図表(約340点)の多色化、コラムの挿入、ルビの追加など、さまざまな工夫が施されている。

第1章 ヒトのからだ
 [A]解剖学と生理学
 [B]生物と無生物
 [C]ホメオスタシス(恒常性)
 [D]個体の構成
 [E]人体の外形
 [F]人体の組み立て
 問題

第2章 細胞―生命のあり方
(1)細胞の構造
 [A]細胞膜
 [B]細胞質の内部構造
  1.小胞体とリボソーム
  2.ゴルジ装置
  3.ミトコンドリア(糸粒体)
  4.中心子
  5.リソソーム(水解小体)
  6.ペルオキシソーム
  7.細胞骨格
  8.その他
 [C]核の構造
(2)細胞の化学組成
  1.タンパク質
  2.核酸
  3.脂質
  4.糖質
  5.無機物質
(3)細胞のはたらき
 [A]代謝とエネルギー
  1.同化と異化
  2.解糖
  3.呼吸
  4.ATP
 [B]物質の移動
  1.拡散
  2.濾過
  3.浸透
  4.能動輸送
 [C]細胞の特殊なはたらき
  1.分泌と排泄
  2.運動
  3.エンドサイトーシスとエキソサイトーシス
  4.刺激と興奮
  5.受容体
(4)細胞の増殖
 [A]有糸分裂
 [B]無糸分裂
 [C]減数分裂
(5)細胞死
 [A]ネクローシス
 [B]アポトーシス
 問題

第3章 細胞から組織へ
(1)上皮組織
(2)支持組織
 [A]結合組織
 [B]軟骨組織
 [C]骨組織
(3)筋組織
 [A]平滑筋組織
 [B]骨格筋組織
 [C]心筋組織
(4)神経組織
 [A]神経細胞
 [B]支持細胞
 [C]シナプス
 問題

第4章 骨格の構成
(1)骨の形状
(2)骨の発生と成長
(3)全身の骨格
 [A]頭蓋
 [B]脊柱
 [C]胸郭
 [D]上肢骨
 [E]骨盤
 [F]自由下肢骨
(4)骨の連結
 [A]不動結合
 [B]関節
  1.関節の構造
  2.関節の種類
  3.関節の運動
 問題

第5章 全身の骨格筋
(1)骨格筋の形状
(2)骨格筋の解剖
 [A]頭部の筋
 [B]頸部の筋
 [C]背部の筋
 [D]胸部の筋
 [E]腹部の筋
 [F]上肢の筋
 [G]下肢の筋
 問題

第6章 筋の収縮
(1)骨格筋の収縮
 [A]等張性収縮と等尺性収縮
 [B]収縮の基本型
  1.単収縮(攣縮)
  2.強縮
  3.緊張
  4.拘縮
  5.硬直
 [C]筋の収縮と微細構造
 [D]筋収縮の化学
 [E]筋の熱発生
 [F]筋の電気現象
 [G]筋の神経支配と神経筋伝達
  1.運動単位
  2.神経筋伝達
  3.脱運動神経の影響
(2)平滑筋の収縮
 問題

第7章 ニューロンのはたらき
(1)神経の興奮と伝導
(2)神経の活動電位
(3)興奮と伝導のメカニズム
 [A]静止膜電位
 [B]刺激と興奮
  1.刺激と興奮の発現
  2.電気刺激の強さ−時間関係
  3.不応期
 [C]活動電位
 [D]興奮伝導
(4)神経線維の種類
(5)軸索輸送・神経の変性と再生
 [A]軸索輸送
 [B]ウォーラーの変性と再生
 [C]逆行変性
(6)シナプス伝達
 [A]ニューロン間の興奮伝達
 [B]シナプス伝達の特徴
 [C]シナプス伝達のメカニズム
 [D]伝達物質
 問題

第8章 神経系の構成とはたらき
(1)脳と脊髄
 [A]中枢神経の発達と区分
 [B]脳室
 [C]髄膜と脳脊髄液
  1.髄膜
  2.脳脊髄液
 [D]脳の成分と栄養
 [E]血液脳関門
(2)脊髄
(3)脊髄神経
(4)脊髄反射
 [A]反射
  1.反射弓と反射時間
  2.反射の種類
 [B]伸張反射
  1.筋紡錘と腱器官
  2.膝蓋腱反射とアキレス腱反射
  3.伸張反射の役割
 [C]屈曲反射
 [D]相反性神経支配
 [E]自律性反射
 [F]軸索反射
 [G]脊髄の反射中枢
 [H]反射の検査
 [I]脊髄の伝導路
  1.上行路
  2.下行路
(5)脳幹
 [A]脳幹の構造
 [B]脳幹の自律性反射
 [C]眼に関する反射
 [D]脳幹の姿勢と運動の調節作用
  1.中脳の姿勢反射中枢
  2.除脳固縮
 [E]脳幹網様体
(6)間脳
 [A]視床
  1.視床の感覚系に対するはたらき
  2.大脳皮質賦活機能
 [B]視床下部
  1.視床下部の部位と区分
  2.視床下部の線維連絡
  3.視床下部のはたらき
(7)小脳と大脳基底核
 [A]小脳
  1.小脳の構造
  2.小脳と他の部位との線維連絡
  3.小脳のはたらきと小脳障害
 [B]大脳基底核
(8)大脳半球
 [A]大脳皮質
  1.運動野
  2.体知覚野(体性感覚野)
  3.視覚野
  4.聴覚野
  5.味覚野と嗅覚野
  6.連合野
  7.左半球と右半球の機能的差異
 [B]辺縁系
 [C]脳波(脳電図)
 [D]睡眠と脳波
 [E]意識
 [F]学習と記憶
  1.学習
  2.記憶
(9)脳神経
(10)自律神経
 [A]交感神経
 [B]副交感神経
 [C]自律神経と化学伝達物質
 [D]自律神経に対する高位中枢の作用
 問題

第9章 血液の組成とはたらき
(1)血球と血漿
 [A]赤血球
  1.赤血球の形と数
  2.ヘモグロビン
 [B]白血球
 [C]血小板
 [D]血球の産生(造血)
  1.赤血球の産生
  2.白血球の産生
  3.血小板の産生
 [E]血球の寿命と運命
  1.赤血球の寿命と運命
  2.白血球、血小板の寿命
 [F]止血―血液の凝固と血小板のはたらき
  (血液凝固による止血機転)
 [G]線維素溶解(線溶)
 [H]血漿
  1.血漿タンパク質
  2.血糖
  3.血漿の無機物質
  4.血液の緩衝作用
(2)血液型
 [A]赤血球の型
  1.ABO式血液型
  2.血液型と輸血
  3.血液型と遺伝
 [B]白血球の型(白血球の抗原性)
(3)血液のはたらき
(4)体液
 [A]体液の構成
 [B]体液のバランス
 問題

第10章 心臓の構造とはたらき
(1)循環
 [A]血液の循環
 [B]体循環と肺循環
 [C]胎児循環
(2)心臓の構造
 [A]心臓の形態
 [B]心臓の弁
 [C]心臓の血管
 [D]心臓の壁
 [E]特殊心筋と伝導系
  1.洞結節
  2.房室結節と結節間路
  3.ヒス束、脚、プルキンエ線維
(3)心臓のはたらき
 [A]心臓拍動の自動性
 [B]心臓周期
 [C]心拍出量と心臓の収縮力
 [D]心拍数と心拍リズム
 [E]心電図
 [F]心音
(4)神経による調節
 [A]心臓神経
 [B]心臓反射
 [C]高位中枢の影響
 問題

第11章 血液の循環路―血管系
(1)血管の構造
 [A]血管壁の構造
 [B]血管の吻合
(2)血管の分布
 [A]動脈系
  1.肺動脈(幹)
  2.大動脈
 [B]静脈系
  1.肺静脈
  2.体循環の静脈
(3)血管のはたらき
 [A]血圧
 [B]脈拍
 [C]毛細血管のはたらき
(4)血管運動の調節
 [A]神経による血管運動調節
  1.血管運動神経
  2.血管運動反射
 [B]液性因子による調節
  1.レニン・アンギオテンシンによる調節
  2.抗利尿ホルモンによる調節
 [C]化学物質による局所性調節
 問題

第12章 免疫とリンパ系器官
(1)自然免疫と獲得免疫
(2)胸腺
(3)リンパ管、リンパ節、粘膜付属リンパ組織
 [A]リンパ管
 [B]リンパ節
 [C]粘膜付属リンパ組織
 [D]リンパ管の分布
(4)脾臓
(5)免疫応答
 [A]液性免疫
 [B]細胞性免疫
 [C]細胞の膜抗原
  1.主要組織適合抗原
  2.CD抗原
 [D]リンパ球の再循環
(6)サイトカイン
 [A]免疫応答に関与する主なサイトカイン
 [B]サイトカインとホルモン
(7)アレルギーなど
 問題

第13章 感覚のしくみ
(1)刺激と受容器
(2)受容細胞(感覚細胞)の種類
(3)感覚の種と質
(4)刺激の強さと感覚の大きさ
(5)感覚の神経過程
(6)投射の法則
(7)感覚の順応
 問題

第14章 体性感覚
(1)皮膚感覚
 [A]皮膚の構造
  1.表皮
  2.真皮
 [B]皮膚感覚
  1.皮膚感覚の受容器
  2.機械的感覚
  3.温度覚
  4.痛覚
(2)深部感覚と臓器感覚
  1.深部感覚
  2.臓器感覚
 問題

第15章 化学覚―味覚と嗅覚
(1)味覚
  1.基本味
  2.味覚の特徴
  3.味覚閾
  4.味覚修復物質
  5.味覚受容器
  6.味覚感受性の部位差と味覚神経
  7.味覚刺激の受容
(2)嗅覚
  1.嗅物質と原臭
  2.嗅覚の特徴
  3.嗅覚の受容器
  4.嗅刺激の受容
  5.嗅覚障害
 問題

第16章 聴覚と平衡感覚
(1)聴覚
  1.音の性質
  2.音の感覚
  3.聴器
  4.内耳
  5.音の伝導と受容
  6.聴覚の伝導路
  7.難聴
(2)平衡感覚
  1.前庭器官
  2.平衡斑の機能
  3.半規管の機能
 問題

第17章 視覚のしくみ
(1)眼の構造
(2)眼内圧
(3)網膜に対する光の作用
  1.光化学反応
  2.網膜の電気現象
(4)眼の調節作用と屈折異常
  1.遠近調節
  2.眼の調節力
  3.屈折異常
  4.明暗調節と瞳孔反射
(5)視野
(6)眼の空間分解能―視力
(7)眼の時間分解能―臨界融合頻度
(8)暗順応
(9)眼筋と眼球運動
(10)副眼器
(11)視覚伝導路
  1.視野と視覚伝導路
  2.半盲症
(12)明るさおよび色の感覚
  1.色相、明度(明るさ)、飽和度
  2.色の混合(混色)
  3.三色説
  4.二元説
  5.色覚異常
(13)両眼視
 問題

第18章 消化と吸収
(1)内臓の一般的構成
 [A]中腔性器官
 [B]実質性器官
(2)消化器系の解剖
 [A]口腔
  1.口唇と頬
  2.歯
  3.舌
  4.口蓋
  5.唾液腺(口腔腺)
 [B]咽頭
 [C]食道
 [D]胃
 [E]小腸
 [F]大腸
 [G]肝臓
 [H]膵臓
 [I]腹膜
(3)消化の生理
 [A]口腔内の消化
  1.咀嚼
  2.唾液
  3.嚥下
 [B]胃の消化
  1.噴門のはたらき
  2.胃の運動
  3.胃液
  4.胃液の分泌
 [C]小腸の消化
  1.膵液
  2.腸液
  3.胆汁
  4.小腸の運動
 [D]大腸のはたらき
 [E]消化管における吸収
 [F]肝臓のはたらき
  1.物質代謝
  2.解毒
  3.胆汁の生成と分泌
  4.循環調節
 問題

第19章 呼吸と血液によるガスの運搬
(1)呼吸器系の解剖
 [A]鼻腔
 [B]喉頭
 [C]気管と気管支
 [D]肺
 [E]胸膜と縦隔
(2)呼吸の生理
 [A]換気と呼吸運動
 [B]呼吸気量と死腔
 [C]肺胞におけるガス交換
 [D]血液によるO2の運搬
 [E]血液によるCO2の運搬
 [F]細胞と血液との間のガス交換
 [G]呼吸運動の調節
 [H]異常呼吸
  1.呼吸困難
  2.窒息
  3.チェーン・ストークス型呼吸
  4.ビオー型呼吸
  5.クスマール型呼吸
 [I]異常環境と呼吸
  1.酸素欠乏
  2.CO2過剰
  3.一酸化炭素中毒
  4.潜函病と高山病
  5.高圧酸素
 [J]人工呼吸
 [K]発声の生理
 問題

第20章 代謝と栄養、体温
(1)物質代謝
 [A]糖質の代謝
  1.糖質の貯蔵
  2.糖質の利用
 [B]脂質の代謝
  1.脂肪の貯蔵
  2.脂肪の酸化と利用
 [C]タンパク質の代謝
  1.タンパク質の合成
  2.タンパク質の分解
  3.タンパク質の糖質、脂質への変換
 [D]そのほかの物質の代謝
(2)エネルギー代謝
 [A]食品のカロリー値
 [B]基礎代謝量
  1.基礎代謝量の測り方
  2.基礎代謝量の基準値と標準値
  3.基礎代謝量の正常値と異常値
  4.タンパク質の特異動的作用
  5.基礎代謝の加齢変化
(3)エネルギー必要量
 [A]エネルギー必要量の標準値
 [B]運動とエネルギー必要量
(4)栄養
(5)体温とその調節
 [A]体熱のバランス
  1.熱の産生
  2.熱の放散
  3.発汗
 [B]体温調節中枢
 問題

第21章 尿の生成と排泄
(1)腎臓の解剖
 [A]腎臓の肉眼構造
 [B]腎臓の微細構造
  1.腎小体
  2.尿細管
(2)腎臓のはたらき
 [A]腎小体のはたらき(濾過)
 [B]尿細管のはたらき(吸収と分泌)
 [C]クリアランス
 [D]腎機能の調節
(3)尿路
 [A]尿管
 [B]膀胱
(4)排尿
 問題

第22章 内分泌―液性因子による調節
(1)ホルモン
(2)視床下部
  1.視床下部ホルモン
(3)下垂体
 [A]下垂体前葉
  1.成長ホルモン
  2.甲状腺刺激ホルモン
  3.副腎皮質刺激ホルモン
  4.卵胞刺激ホルモン
  5.黄体形成ホルモン(間質細胞刺激ホルモン)
  6.プロラクチン(乳汁分泌刺激ホルモン、黄体刺激ホルモン)
 [B]下垂体中葉
 [C]下垂体後葉
  1.オキシトシン
  2.抗利尿ホルモン
(4)甲状腺
  1.甲状腺ホルモンの生成・分泌
  2.甲状腺ホルモンの作用
  3.カルシトニン(サイロカルシトニン)
(5)副甲状腺(上皮小体)
(6)副腎
 [A]副腎皮質
  1.電解質コルチコイド
  2.糖質コルチコイド
  3.副腎アンドロゲン
 [B]副腎髄質
(7)膵臓
 [A]インスリン
 [B]グルカゴン
(8)精巣
 [A]男性ホルモン
 [B]精巣エストロゲン
(9)卵巣
 [A]卵胞ホルモン
 [B]黄体ホルモン
(10)胎盤
(11)消化管ホルモン
(12)ホルモン関連物質
  1.神経伝達物質
  2.エイコサノイド
  3.サイトカイン
  4.その他
(13)内分泌撹乱物質
 問題

第23章 生殖のしくみと女のからだ
 [A]卵巣
 [B]卵管
 [C]子宮
 [D]腟
 [E]外陰部
 [F]乳腺
 問題

第24章 生殖のしくみと男のからだ
 [A]精巣
  1.精子の形成
  2.セルトリ細胞
  3.間質細胞
 [B]精巣上体
 [C]精管と精索
 [D]付属腺
  1.精嚢
  2.前立腺
  3.尿道球腺
 [E]外生殖器
  1.陰嚢
  2.陰茎
  3.精液
 問題

第25章 新しい生命の発生と成長
(1)生殖細胞の形成と受精
(2)胚子と胚子被膜
(3)胎盤の形成
(4)胎児の発育
(5)生後の発育
(6)遺伝と遺伝子
 [A]染色体と遺伝子
 [B]遺伝子とDNA
 [C]遺伝子の人為的操作
 [D]がん遺伝子など
 問題

略語集
用語の読み方
索引

“新しい”という書名のもとに初版が刊行されてから 41 年が過ぎた。そして、この期間における医学・医療の進歩・発展は著しく、数かずの新知見が報告されてきた。著者らは、絶えずこれらの新知見に目を配り、本書の限られたスペース内に新たに付け加えるべき内容と、削除すべき箇所について論議を続けてきた。その結果、これまでに 11 回も版を重ね、それから 5 年後の今、第 12 版が上梓される運びとなった。
 今回、改訂に踏み切ることになったのは、有難いことに、本書を教科書や参考書として用いて下さっている諸先生方や読者諸氏からの暖かい意見や質問・感想などに勇気づけられたからである。
 改訂に当たっては、理解を助ける目的で、章の配列順序の変更、内容が多く複雑な章の分割などの工夫がとられている。また、図をはじめとして、各所に色刷の部分を豊かに配置したことは、さらに理解を深めることは確かで、また和らいだ気持で本に向かえることにもなるに違いない。
 本書は、医療をはじめ、介護・保健・衛生・福祉・体育など、多くの分野の学校において、教科書や参考書として使えるように、この種の教科書としては十分すぎるほどの豊かな内容で編集されている。それぞれの学校では、学校の目的に応じて内容を選択のうえ使っていただければ幸いである。学生諸氏は、単位を取得した後も、座右の書として活用いただきたい。
2010 年6月
著者らしるす