教科書

基礎から学ぶ健康管理概論改訂第4版

  • 新刊

編集 : 柳川洋/尾島俊之
ISBN : 978-4-524-25475-0
発行年月 : 2017年1月
判型 : B5
ページ数 : 230

在庫あり

定価2,592円(本体2,400円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

健康づくりに関する基礎知識をやさしくコンパクトにまとめた、栄養系、体育系、その他保健医療福祉分野の専門職を目指す学生向けの教科書。第一線で公衆衛生活動や健康管理業務に従事するスタッフの手引書としても幅広く活用できるよう編集。今改訂では「社会保障制度」の章を新設し内容の充実を図ったほか、「食事摂取基準(2015年版)」など最新のデータにも対応。

1 社会と健康
 A.健康の定義
 B.健康の追究
 C.健康管理
 D.集団における健康度
 E.健康阻害要因
 F.環境と健康
  1 生態系と環境の保全
  2 環境汚染と健康影響
  3 環境衛生
 G.国際保健
  1 地球規模の健康問題
  2 国際協力
  3 国際機関
  4 世界の人口問題
 H.公衆衛生と疾病予防の考え方
 I.公衆衛生の歴史
  1 古代
  2 中世
  3 17世紀,18世紀
  4 19世紀
  5 20世紀,21世紀
2 疫学
 A.定義
 B.疫学指標
  1 罹患率
  2 有病率
  3 死亡率
  4 率の差
  5 率の比
  6 寄与割合
  7 疫学指標の応用
 C.疫学研究方法
 D.観察研究
  1 記述的研究
  2 症例対照研究
  3 コホート研究
  4 症例対照研究とコホート研究の比較
 E.介入研究
 F.誤差と偏り
  1 偏りの種類と内容
  2 交絡因子
  3 偏りの除去
 G.因果関係の判定
 H.スクリーニング
  1 定義
  2 方法
  3 種類と実際
3 統計学
 A.統計学の基本的事項
  1 統計とは
  2 母集団と標本
  3 統計的手法
 B.データの種類と分布
  1 データの種類
  2 分布
 C.記述統計
  1 数量データの記述統計
  2 質的データの記述統計
  3 相関と回帰
  4 分割表による集計
 D.分析統計
  1 検定と推定
  2 検定の手順
  3 2群間の平均の差の検定(t検定)
  4 2群間の割合の差の検定
  5 分割表による関連性の検定
  6 母平均の推定
 E.その他の統計解析方法
  1 年齢調整法
4 人口統計
 A.国勢調査の概要
  1 国勢調査の歴史
  2 国勢調査の目的
  3 国勢調査の将来
 B.主な人口指標
  1 年齢構成に関する指標
  2 労働力人口についての指標
 C.わが国の人口特性
  1 日本人人口,総人口の推移
  2 性・年齢構成,人口ピラミッド
  3 将来の人口
5 保健統計指標
 A.人口動態統計
  1 人口動態事象
  2 出生
  3 死亡
  4 婚姻
  5 離婚
  6 死産
 B.平均寿命
  1 寿命とは何か
  2 平均寿命の年次推移
  3 平均寿命の国際比較
  4 健康寿命
 C.傷病統計
  1 国民生活基礎調査
  2 患者調査
 D.その他の保健統計
6 健康づくり
 A.健康づくりとは
  1 健康づくりと健康増進
  2 健康づくりの必要性
 B.健康づくり施策
  1 第1次国民健康づくり対策
  2 アクティブ80ヘルスプラン
  3 健康日本21と健康日本21(第2次)
 C.食生活関連施策
  1 日本人の食事摂取基準
  2 健康づくりのための食生活指針
  3 外食料理栄養成分表示
  4 栄養表示基準制度と食品表示法
  5 特別用途食品
  6 保健機能食品
 D.運動関連施策
  1 2006年までの運動施策
  2 健康づくりのための運動基準2006
  3 健康づくりのための身体活動基準2013
  4 休養指針
  5 睡眠指針
 E.健康日本21と健康日本21(第2次)
  1 健康日本21
  2 健康日本21(第2次)(21世紀における第2次国民健康づくり運動)
 F.健康増進法
  1 健康増進法の概要
  2 国,都道府県,市町村の役割
  3 受動喫煙の防止
 G.新健康フロンティア戦略
7 健康管理の方法
 A.原則と考え方
 B.計画,実行,評価
 C.健康教育
  1 定義
  2 目標
  3 方法
  4 計画,実施と評価
  5 健康教育の事例
8 生活習慣と健康
 A.国民健康・栄養調査
 B.食生活と栄養
  1 栄養摂取状況
  2 食物と健康
 C.身体活動・運動
 D.睡眠・休養・ストレス
 E.喫煙
 F.飲酒
9 生活習慣病の疫学,予防,健康管理
 A.循環器疾患
  1 発症状況
  2 循環器疾患の医療費
  3 循環器疾患の危険因子
 B.代謝疾患
  1 糖尿病
  2 脂質異常症(高脂血症)
  3 メタボリックシンドロームと特定健康診査・特定保健指導
 C.がん
  1 悪性新生物の概念
  2 発生状況
  3 部位別の死亡状況
  4 悪性新生物の一次予防
  5 二次予防とスクリーニング
 D.その他の疾病
  1 慢性腎臓病
  2 慢性閉塞性肺疾患
  3 骨粗鬆症
  4 運動器症候群:ロコモティブシンドローム
  5 う歯・歯周病
10 地域の保健予防システム
 A.原則と考え方
 B.保健所の役割
  1 保健所の歴史
  2 保健所数
  3 保健所の職員
  4 保健所の業務
  5 がん対策
 C.市町村保健センターの役割
 D.保健師の役割
  1 都道府県保健所保健師
  2 市町村保健師
  3 政令市・特別区保健師
  4 保健師の活動状況
 E.食生活の改善と栄養士の役割
  1 食生活改善への取り組み
  2 栄養士の役割
  3 その他
 F.災害・健康危機管理対策
 G.感染症の予防
  1 感染症法
  2 結核対策
  3 検疫
  4 予防接種
 H.精神疾患の予防
 I.食品衛生法
11 社会保障制度
 A.社会保障の概念
 B.医療制度
  1 医療法と医療計画
  2 医療施設と医療従事者
  3 医療保険制度
  4 国民医療費
  5 公費医療制度
 C.福祉制度
  1 社会福祉
  2 障害者福祉
  3 障害者福祉施設と在宅ケア
  4 国際生活機能分類
  5 児童福祉等
  6 高齢者福祉
 D.所得保障
  1 生活保護
  2 年金
 E.雇用
12 高齢者・成人の健康管理
 A.高齢者の医療の確保に関する法律
  1 生活習慣病の発症予防と重症化予防
  2 特定健康診査(特定健診,メタボ健診)
  3 特定保健指導
  4 後期高齢者医療制度(長寿医療制度)と保健事業
 B.健康増進事業
  1 健康手帳の交付
  2 健康教育
  3 健康相談
  4 機能訓練
  5 訪問指導
  6 がん検診など
 C.介護保険法
  1 介護保険制度の概要
  2 要介護認定とケアマネジメント
  3 介護保険サービス
  4 介護予防
 D.地域包括ケアシステム
 E.高齢者保健の課題
  1 認知症
  2 フレイル(虚弱)
13 母子の健康管理
 A.母子保健事業
  1 保健指導
  2 訪問指導
  3 健康診査
  4 妊娠届出と母子健康手帳
 B.児童虐待
 C.小児医療費公費負担制度
  1 小児慢性特定疾患
  2 自立支援医療(育成医療)
  3 養育医療
  4 療育の給付(療育医療)
  5 乳幼児医療費助成
 D.母体保護法
 E.健やか親子21(第2次)
 F.子ども・子育て支援新制度
14 学校の健康管理
 A.健康診断と保健指導
  1 健康診断
  2 保健指導
 B.学校給食
 C.栄養教諭
 D.保健教育
 E.児童生徒の問題行動
15 職場の健康管理
 A.原則と考え方
 B.一般健康診断
 C.特殊健康診断
  1 粉じん
  2 有機溶剤
  3 騒音
 D.職業病の予防
  1 作業環境管理
  2 作業管理
  3 健康管理
索引

改訂第4版 序

 本書は1988年に刊行された『栄養・健康科学シリーズ 健康管理概論』の後継書として、2006年に初版が刊行されました。当初は管理栄養士・栄養士を養成する大学、専門学校の教科書として出版しましたが、体育系および保健師などの医療系の大学の教科書としても好評をいただいてきました。
 近年、健康管理にかかわる社会情勢には著しい変化がみられます。2015年の簡易生命表によるわが国の平均寿命は、男性80.79年、女性87.05年となり、20年前の1995年に比べて男女とも4年以上の延伸がみられました。一方では出生率の低下傾向が続き、その結果として少子高齢化の波は強いうねりとなって、一段と加速し、65歳以上の人口割合は2015年の国勢調査では26.7%となりました。この数字は10年前の20.2%に比べて6.5%の増加になります。わが国は世界でもっとも高齢化の進んだ状況にあり、世界に先駆けて高齢者に焦点を当てた健康管理のあり方を考えていかなければなりません。
 第4版の編集に当たっては、保健医療福祉分野の幅広い読者対象を想定しつつ、管理栄養士および保健師国家試験出題基準を意識して、大幅な改訂を行いました。たとえば、「環境と健康」「国際保健」「公衆衛生の歴史」「疾病および関連保健問題の国際統計分類(ICD)」などを新たに取り上げるとともに、とくに高齢者の健康管理に関しては、最近の関心事である「ロコモティブシンドローム」「フレイル」「サルコペニア」などに関する解説を追加または強化することにしました。
 本書が大学、専門学校などで教科書としての役割を果たすとともに、第一線で公衆衛生活動や健康管理業務に従事している専門職および事務職の方々の手引き書としても役立つことを期待しています。

2017年1月
編集者
柳川洋、尾島俊之