書籍

透析スタッフのためのバスキュラーアクセスQ&A

適切管理とトラブル対処

監修 : 水口潤
編集 : 土田健司
ISBN : 978-4-524-26835-1
発行年月 : 2012年6月
判型 : B5
ページ数 : 190

在庫あり

定価3,024円(本体2,800円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

バスキュラーアクセスの実際的な管理や評価、トラブル時の対処法をQ&Aでわかりやすく明快にまとめた。作成後の管理から、日々の評価、穿刺のコツ、合併症の対処、患者のメンタルケア・日常生活管理まで、実践的内容を丁寧に解説した。現場で困ること・悩むことが一挙に解決する、透析スタッフ必読の一冊。

I 基礎知識を確認しよう!
 Q1 バスキュラーアクセスの役割は何ですか?
 Q2 バスキュラーアクセスの種類と特徴は?
 Q3 バスキュラーアクセスはどのようなときに作製するのですか?
 Q4 バスキュラーアクセス作製前の評価は?
 Q5 バスキュラーアクセスの作製方法は?
 Q6 バスキュラーアクセス作製直後の管理の注意点は?
 Q7 バスキュラーアクセスはどのくらい使用できるのですか?

II 日々の管理を上手にしよう!
 Q8 バスキュラーアクセスはいつから使えるのですか?
 Q9 全身状態の評価のコツは?
 Q10 シャント音を確認するコツは?
 Q11 穿刺のときに準備する物品は?
 Q12 穿刺針の種類と使い分けは?
 Q13 穿刺前後の観察のポイントは?
 Q14 脱血側・返血側の穿刺順の決定の仕方は?
 Q15 穿刺部位・穿刺方向の決め方のポイントは?
 Q16 穿刺部位の消毒はどうすればよいですか?
 Q17 穿刺を上手くするコツは?
 Q18 人工血管(グラフト)では穿刺の仕方が変わりますか?
 Q19 患者さんが穿刺部位を指定した場合は?
 Q20 穿刺に失敗した場合の対処法は?
 Q21 穿刺針・血液回路の固定のコツは?
 Q22 穿刺針が詰まった場合の対処法は?
 Q23 穿刺技術を上達させるにはどうすればよいですか?
 Q24 穿刺痛への対処法は?
 Q25 抜針・止血の基本とコツは?
 Q26 抜針事故が起こった場合の対処法は?
 Q27 止血不良の対処法は?
 Q28 動脈直接穿刺や大腿静脈穿刺時の透析中の管理方法は?
 Q29 動脈直接穿刺や大腿静脈穿刺における抜針後の注意点は?

III トラブルも乗り越えよう!
 Q30 シャントの発達不良って何ですか?
 Q31 穿刺困難時の対処法は?
 Q32 バスキュラーアクセスの合併症の種類は?
 Q33 合併症発見のポイントは?
 Q34 血流量が少ない場合の対処法は?
 Q35 血流量が多い場合の対処法は?
 Q36 狭窄の原因は? その対処法は?
 Q37 閉塞を疑うときは? その対処法は?
 Q38 穿刺時に閉塞に気づいた場合の対処法は?
 Q39 血栓形成を疑うときは? その対処法は?
 Q40 穿刺部の感染症の対処法は?
 Q41 瘤形成の評価と対処法は?
 Q42 静脈高血圧って何ですか? その対処法は?
 Q43 スチール症候群って何ですか? その対処法は?

IV 患者教育・指導も上手になろう!
 Q44 患者さんへの上手な教育のポイントは?
 Q45 食事への適切な指導内容は?
 Q46 入浴・清潔への適切な指導内容は?
 Q47 運動時の適切な指導内容は?
 Q48 高齢の患者さんへの指導のコツは?
 Q49 メンタルケアのポイントは?
 Q50 災害時への備え、患者教育はどうすればよいですか?

索引

本書は、透析患者さんの命綱であるバスキュラーアクセス(VA)を透析スタッフがいかに管理していくかについて、Q&A形式でわかりやすく記載したガイドブックです。これまでの同テーマの教科書と違う部分は、
(1)2011年に改訂された日本透析医学会の「慢性血液透析用バスキュラーアクセスの作製および修復に関するガイドライン」に基づいて記載されていること。
(2)全国の若手アクセス医とともに、監修・編集を行っている川島病院透析スタッフが執筆しており、これまでにないオピニオンや経験をベースとした独自性が強いガイドブック(Q&A集)であること。
と考えております。
 大項目は4章に分け、VAに関する基礎知識、日々の管理、トラブル対応、患者教育の各方面から説明しています。第I章はVAの役割から各種VAの作製方法を中心に基礎知識をまとめています。第II章は「日々の管理を上手にしよう!」と題し、川島病院で実際に穿刺などに直接携わっている看護師や臨床工学技士が、コツやポイントを中心に説明しています。具体的には消毒方法や穿刺技術の向上法、抜針事故対策など日常で想定される細かな点についてわかりやすく解説しています。また、医師側からも一時的VAとして使用する動脈直接穿刺や大腿静脈穿刺法などについても解説し、若手医師が透析クリニックなどで遭遇しやすいトラブル対応の方法について説明しています。
 第III章のトラブル対応は主に全国の若手医師がそれぞれの経験をもとに、トラブル時の対処方法について実践的なものとして説明していますが、実際の臨床現場では本書だけでは対応しにくい部分もあるものと理解して読んでいただければ幸いです。最後の第IV章は患者教育などについて指導のコツなどを説明しています。VAに関しては、まずは我々透析医療スタッフの教育が重要ではないかと再認識しながら読めるのではないかと思います。
 最後に本書が透析スタッフの皆さんに愛読され、「VA穿刺や対処法は私に任せてください」と言える透析スタッフがどんどん増えていくことを祈念して、序文とさせていただきます。
2012年5月吉日
川島病院 副院長/腎臓科(透析・腎移植)
土田健司