書籍

神経内科ゴールデンハンドブック改訂第2版

編集 : 鈴木則宏
ISBN : 978-4-524-26662-3
発行年月 : 2014年4月
判型 : 新書
ページ数 : 402

在庫あり

定価4,320円(本体4,000円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

日常診療で知っておくべき情報を、簡潔かつ具体的にまとめた好評シリーズの神経内科版。「Emergency」「外来パート」「入院パート」の場面別の構成で臨床に即した内容が好評。前版以降の新薬や各種ガイドライン、最新知見などをアップデートし、掲載疾患も充実させた。研修医はもちろん、神経内科医、一般内科医も白衣のポケットに入れておきたい一冊。

I.Emergency
 1.意識障害
 2.てんかん重積
 3.高血圧脳症
II.外来パート
 1.身体診察
  A.脳神経所見のとりかた
  B.高次脳機能のみかた
  C.運動機能のみかた
  D.反射のみかた
  E.感覚機能のみかた
  F.小脳症状のみかた
  G.髄膜刺激症状のみかた
 2.記憶障害、健忘
 3.視力・視野障害
 4.複視、眼瞼下垂
 5.瞳孔異常
 6.構音障害、嗄声、嚥下障害
  A.構音障害
  B.嗄声
  C.嚥下障害
 7.運動麻痺、筋力低下、筋萎縮
 8.感覚障害、しびれ
 9.運動失調
 10.歩行障害
 11.髄膜刺激症候
 12.頭痛
  A.片頭痛
  B.緊張型頭痛
  C.群発頭痛
  D.三叉神経痛
 13.めまい
 14.膀胱直腸障害
 15.Bell麻痺
III.入院パート
 1.脳血管障害
  A.脳梗塞星野晴彦
  B.一過性脳虚血発作(TIA)
  C.脳出血
  D.脳静脈血栓症
  E.くも膜下出血
  F.慢性硬膜下血腫
 2.てんかん(重積を除く一般的治療)
 3.認知症
  A.アルツハイマー病(AD)
  B.軽度認知障害(MCI)
  C.レビー小体型認知症(DLB)
  D.大脳皮質基底核変性症(CBD)
  E.前頭側頭葉変性症(FTLD)
  F.脳血管性認知症(VD)
  G.正常圧水頭症(NPH)
  H.プリオン病
  I.進行性多巣性白質脳症(PML)
  J.HIV 認知症
  K.梅毒
 4.脱髄疾患
  A.多発性硬化症(MS)
  B.急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
 5.運動系の障害
  A.パーキンソン病(薬剤性パーキンソニズム、血管性パーキンソニズム)
  B.進行性核上性麻痺
  C.本態性振戦
  D.ジストニア
  E.コレア、アテトーゼ、ジスキネジア
  F.ミオクローヌス
  G.Huntington病
  H.脊髄小脳変性症、多系統萎縮症
  I.レストレス・レッグス症候群(RLS)
 6.運動神経疾患類縁
  A.脊髄性筋萎縮症(SMA)
  B.球脊髄性筋萎縮症(SBMA)
  C.筋萎縮性側索硬化症(ALS)
  D.若年性一側上肢筋萎縮症(平山病)
  E.脊髄空洞症
 7.末梢神経疾患
  A.Guillain-Barre症候群(GBS)
  B.Fisher症候群
  C.慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP)
  D.multifocal motor neuropathy with conduction block
  E.その他免疫性ニューロパチー(CFS、MGUS)
  F.薬剤性ニューロパチー
  G.糖尿病性ニューロパチー
  H.血管炎性ニューロパチー
  I.圧迫性ニューロパチー
  J.傍腫瘍性ニューロパチー
  K.アミロイドポリニューロパチー
  L.遺伝性ニューロパチー(CMT、HSAN)
 8.筋疾患
  A.重症筋無力症(MG)
  B.Lambert-Eaton筋無力症候群(LEMS)
  C.多発筋炎(PM)・皮膚筋炎(DM)
  D.筋強直性ジストロフィー
  E.筋ジストロフィー
  F.ミトコンドリア脳筋症
  G.周期性四肢麻痺
  H.ポンペ病
 9.神経系感染症
  A.脳炎(ウイルス性、細菌性、真菌性、結核性)
  B.髄膜炎(ウイルス性、細菌性、真菌性、結核性)
  C.ヒトTリンパ球向性ウイルス脊髄症(HAM)
 10.代謝性疾患
  A.肝性脳症
  B.Wernicke脳症
  C.ペラグラ(ナイアシン欠乏症)
  D.ビタミンB6欠乏症
  E.亜急性脊髄連合変性症
  F.Korsakoff症候群
  G.Wilson病
  H.Fabry病
 11.脳死(脳死判定基準)
IV.主要検査手技
 1.画像診断
  A.CT
  B.MRI
  C.血管造影
  D.核医学
 2.脳脊髄液
 3.脳波
 4.筋電図
  A.神経伝導検査
  B.筋電図
 5.誘発電位(ABR、SEP、VEP)
  A.聴覚脳幹応答(ABR)
  B.体性感覚誘発電位(SEP)
  C.視覚誘発電位(VEP)
V.主なスケール
  A.NIH stroke scale(NIHSS)
  B.Mini-mental state examination(MMSE)
  C.長谷川式簡易認知症スケール(HDS-R)
  D.Frontal assessment battery(FAB)
  E.JCS、GCS
  F.パーキンソン病評価尺度(UPDRS)
  G.脳、脳幹、血管の解剖図
  H.感覚神経のデルマトーム
  I.主な反射の中枢レベルおよび求心・遠心性神経
  J.筋肉の支配神経および脊髄神経根のレベル
付録.特殊抗体検査の依頼先
索引

このたび『神経内科ゴールデンハンドブック改訂第2版』を刊行する運びとなった。「臨床現場に直結」そして「簡潔」をモットーに編集された本書は、幸い2009年の初版発行以来、神経内科を標榜する専門医のみならず初期研修医ならびに内科・神経内科をローテートする専修医の方々にも好評をもって受け入れられてきた。しかし、近年の神経内科領域の臨床は、診断技術のみならず、特に治療における進歩は著しく、初版出版から2年ほどの短い経過で、新たな神経疾患治療ガイドラインの公表、多くの新薬の登場、既存薬剤の適応症拡大などが次々に実現し、さらに臓器移植法改正などの法制上の動きもあり、内容を刷新して2011年には『増補版』を出版した。そして、その後も本領域の進歩はその歩みを緩めることなく、新診療ガイドライン、神経内科疾患の予防・治療に対する新薬が次々に登場し、新たな『増補版』でさえ、臨床の現場では内容として古くなりつつあることを実感するようになった。
 そこで、さらなる『改訂第2版』を企画し、この種の書としては異例の速さで完成したのが本書である。改訂した部分は、2009年以降に新たな診療ガイドラインが誕生した脳血管障害、てんかん、慢性頭痛、認知症、多発性硬化症、パーキンソン病、慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー、多巣性運動ニューロパチー、ギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群、家族性アミロイドポリニューロパチー、重症筋無力症においてその内容を盛り込んだ。さらに、新たな治療薬が登場した脳血管障害、てんかん、片頭痛、認知症、多発性硬化症、パーキンソン病、ハンチントン病、レストレス・レッグス症候群、ポンペ病、ウィルソン病、ファブリー病の各疾患について内容を刷新するとともに、近年需要の高い神経免疫疾患に関わる特殊抗体検査の依頼先も海外を含めてまとめて示した。
 今回も、初版同様、慶應義塾大学病院とその関連病院の神経内科で活躍しているスタッフの先生方に現場に即した筆致での執筆をお願いした。
 われわれ臨床医は日進月歩の神経内科の臨床を時々刻々とらえ、神経疾患患者に最新の情報と治療を提供する努力が必要である。本書が、そのような神経内科に携わる方々のニーズに応え、実際の臨床に役立てば幸いである。
 最後に、神経免疫疾患関連の特殊抗体検査の依頼先の掲載を快諾いただいた各施設に深く感謝します。また初版同様、改訂第2版においても、編集作業に多大な努力と労力を惜しまずご協力いただいた慶應義塾大学医学部神経内科専任講師 清水利彦先生に満腔の謝意を表します。

2014年3月
慶應義塾大学医学部神経内科
鈴木則宏