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消化器疾患エッセンシャルドラッグ123プラス改訂第2版

編集 : 木下芳一
ISBN : 978-4-524-26484-1
発行年月 : 2012年4月
判型 : 新書
ページ数 : 322

在庫あり

定価4,104円(本体3,800円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文
  • 書評

好評書「消化器疾患エッセンシャルドラッグ123」の改訂版。新薬を多数プラスして、全151剤にパワーアップ! 消化器疾患での欠かせない薬剤の知識をコンパクトに収載!「用量・用法」、「薬効機序」、「代謝・排泄」、「適応疾患・病態」、「副作用・薬剤相互作用」の要点を簡潔に記載。添付文書にはない「臨床のポイント」が役立つ。白衣のポケットに入れて、すぐに調べられる一冊。

I.対症療法に使われる薬
《A.腹痛》
 1.ブスコパン(ブチルスコポラミン臭化物)
 2.ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)
 3.ペンタジン(ペンタゾシン)
 4.モルヒネ塩酸塩、オプソ(モルヒネ塩酸塩水和物)
 5.アンペック坐剤(モルヒネ塩酸塩水和物)
 6.MSコンチン(モルヒネ硫酸塩水和物徐放剤)
 7.オキシコンチン(オキシコドンモルヒネ塩酸塩水和物徐放剤)
 8.デュロテップ(フェンタニル)
《B.嘔気・嘔吐》
 9.プリンぺラン(メトクロプラミド)
 10.ナウゼリン(ドンペリドン)
《C.下痢》
 11.トランコロン(メペンゾラート臭化物)
 12.ロペミン(ロペラミド塩酸塩)
 13.ビオフェルミン(ラクトミン製剤)、ビオフェルミンR(耐性乳酸菌)
 14.タンナルビン、タンニン酸アルブミン(タンニン酸アルブミン)
 15.コロネル、ポリフル(ポリカルボフィルカルシウム)
《D.便秘》
 16.酸化マグネシウム(酸化マグネシウム)
 17.プルゼニド(センノシド)
 18.グリセリン(グリセリン)
 19.ラキソベロン(ピコスルファートナトリウム水和物)
 20.新レシカルボン(炭酸水素ナトリウム・無水リン酸二水素ナトリウム配合剤)

II.酸関連疾患に使われる薬
A.胃酸分泌抑制薬
 21.オメプラール、オメプラゾン(オメプラゾール)
 22.ネキシウム(エソメプラゾールマグネシウム水和物)
 23.タケプロン(ランソプラゾール)
 24.パリエット(ラベプラゾールナトリウム)
 25.ガスター(ファモチジン)
 26.プロテカジン(ラフチジン)
 27.アシノン(ニザチジン)
B.その他の作用の薬剤
 28.アルサルミン(スクラルファート)
 29.アルロイドG(アルギン酸ナトリウム)
 30.マーロックス(水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム配合剤)
 31.セルベックス(テプレノン)
 32.ムコスタ(レバミピド)
 33.プロマック(ポラプレジンク)
 34.サイトテック(ミソプロストール)
 35.ソロン(ソファルコン)
 36.アズロキサ(エグアレンナトリウム水和物)
III.炎症性腸疾患に使われる薬
 37.サラゾピリン(サラゾスルファピリジン)
 38.ペンタサ(メサラジン)
 39.アサコール(メサラジン)
 40.フラジール(メトロニダゾール)
 41.レミケード(インフリキシマブ)
 42.ヒュミラ(アダリムマブ)
 43.プレドニン、プレドニゾロン(プレドニゾロン)
 44.ロイケリン(メルカプトプリン水和物)
 45.イムラン(アザチオプリン)
 46.プログラフ(タクロリムス水和物)
 47.ステロネマ(ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム)
 48.エレンタール(経腸栄養剤(成分栄養))
 49.ラコールNF(経腸栄養剤(半消化態))

IV.胃・腸管感染症に使われる薬
 50.ランサップ800(クラリスロマイシン・アモキシシリン水和物・ランソプラゾール)
 51.ランピオンパック(ランソプラゾール・アモキシシリン水和物・メトロニダゾール)
 52.ホスミシン(ホスホマイシンカルシウム水和物)
 53.クラビット(レボフロキサシン水和物)
 54.クラリス、クラリシッド(クラリスロマイシン)
 55.スルペラゾン(セフォペラゾンナトリウム・スルバクタムナトリウム配合剤)
 56.ゾシン(タゾバクタムナトリウム・ピペラシリンナトリウム配合剤)
 57.チエナム(イミペネム・シラスタチンナトリウム配合剤)
 58.メロペン(メロペネム水和物)
 59.塩酸バンコマイシン(バンコマイシン塩酸塩)
 60.デノシン(ガンシクロビル)

V.機能性消化管疾患に使われる薬
 61.ガナトン(イトプリド塩酸塩)
 62.ガスモチン(モサプリドクエン酸塩水和物)
 63.六君子湯(ツムラ顆粒(43)、コタロー細粒(N43)、クラシエ細粒(KB-43、EK-43))
 64.イリボー(ラモセトロン塩酸塩)
 65.ドグマチール(スルピリド)
 66.セディール(タンドスピロンクエン酸塩)
 67.パキシル(パロキセチン塩酸塩水和物)
 68.ルボックス(フルボキサミンマレイン酸塩)
 69.セレキノン(トリメブチンマレイン酸塩)
 70.大建中湯(ツムラ顆粒(100)、コタロー細粒(N100))

VI.肝炎に使われる薬
A.インターフェロン製剤・関連製品
 71.レベトール、ユペガス(リバビリン)
 72.テラビック(テラプレビル)
 73.イントロンA(インターフェロンアルファ-2b)
 74.ペグイントロン(ペグインターフェロンアルファ-2b)
 75.ペガシス(ペグインターフェロンアルファ-2a)
 76.スミフェロン(インターフェロンアルファ)
 77.フエロン(インターフェロンベータ)
B.経口核酸アナログ製剤
 78.ヘプセラ(アデホビル ピボキシル)
 79.ゼフィックス(ラミブジン)
 80.バラクルード(エンテカビル水和物)
C.その他の肝炎治療・予防薬
 81.強力ネオミノファーゲンシー(グリチルリチン製剤)
 82.ウルソ(ウルソデオキシコール酸)
 83.ヘブスブリンIH(ポリエチレングリコール処理抗HBs人免疫グロブリン)
 84.ビームゲン、ヘプタバックス-II(組換え沈降B型肝炎ワクチン)
 85.エイムゲン(乾燥組織培養不活化A型肝炎ワクチン)

VII.肝硬変に使われる薬
 86.へパンED(肝不全用成分栄養剤(成分栄養))
 87.アミノレバン(肝不全用アミノ酸輸液製剤)
 88.アミノレバンEN(肝不全用成分栄養剤(半消化態))
 89.リーバクト(肝硬変用経口アミノ酸製剤)
 90.ラクツロース(ラクツロース)
 91.ラシックス(フロセミド)
 92.アルダクトンA(スピロノラクトン)
 93.芍薬甘草湯(ツムラ顆粒(68)、コタロー細粒(N68)、クラシエ細粒(KB-68、EK-68))
 94.ルプラック(トラセミド)

VIII.その他の代謝性肝疾患に使われる薬
 95.メタライト(塩酸トリエンチン)
 96.メタルカプターゼ(ペニシラミン)
 97.デスフェラール(デフェロキサミンメシル酸塩)

IX.膵疾患に使われる薬
 98.エフオーワイ(ガベキサートメシル酸塩)
 99.フサン(ナファモスタットメシル酸塩)
 100.ミラクリッド(ウリナスタチン)
 101.フオイパン(カモスタットメシル酸塩)
 102.リパクレオン(パンクレリパーゼ)
 103.ベリチーム(消化酵素配合剤)

X.消化器癌に使われる薬
A.代謝拮抗薬(ピリミジン系)
 104.5-FU注(フルオロウラシル)
 105.ティーエスワン(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤)
 106.ユーエフティ(テガフール・ウラシル配合剤)
 107.ゼローダ(カペシタビン)
 108.ジェムザール(ゲムシタビン塩酸塩)
B.代謝拮抗薬(その他)
 109.アイソボリン(レボホリナートカルシウム)
C.抗生物質(アントラサイクリン系)
 110.ファモルビシンRTU(エピルビシン塩酸塩)
D.白金製剤
 111.ランダ(シスプラチン)
 112.アイエーコール(シスプラチン)
 113.ミリプラ(ミリプラチン水和物)
 114.エルプラット(オキサリプラチン)
 115.アクプラ(ネダプラチン)
E.微小血管阻害薬(タキサン系)
 116.タキソール(パクリタキセル)
 117.タキソテール(ドセタキセル水和物)
F.トポイソメラーゼ阻害薬
 118.トポテシン、カンプト(イリノテカン塩酸塩水和物)
G.低分子量分子標的治療薬
 119.グリベック(イマチニブメシル酸塩)
 120.スーテント(スミチニブリンゴ酸塩)
 121.ネクサバール(ソラフェニブトシル酸塩)
H.抗体製剤
 122.アバスチン(ベバシズマブ)
 123.アービタックス(セツキマシマブ)
 124.ベクティビックス(パニツムマブ)
 125.ハーセプチン(トラスツズマブ)
 126.タルセバ(エルロチニブ塩酸塩)
 127.リツキサン(リツキシマブ)
I.制吐薬(5-HT3受容体拮抗薬)
 128.カイトリル(グラニセトロン塩酸塩)
 129.ナゼア(ラモセトロン塩酸塩)
 130.アロキシ(パロノセトロン塩酸塩)
 選択的NK1受容体拮抗薬
 131.イメンド(アプレピタント)

XI.その他の消化器疾患に使われる薬
 132.ポステリザン(大腸菌死菌)
 133.フェロミア(クエン酸第一鉄ナトリウム)
 134.フェジン(含糖酸化鉄)
 135.アドナ(カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物)
 136.トランサミン(トラネキサム酸)
 137.ケイツーN(メナテトレノン)
 138.フラッド(フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム)
 139.パントール(パンテノール)
 140.フォリアミン(葉酸)
 141.メチコバール(メコバラミン)

XII.消化器の検査時に使われる薬
 142.ドルミカム(ミダゾラム)
 143.アネキセート(フルマゼニル)
 144.ホリゾン(ジアゼパム)
 145.オピスタン(ペチジン塩酸塩)
 146.ナロキソン塩酸塩静注(ナロキソン塩酸塩)
 147.グルカゴンGノボ(グルカゴン)
 148.ガスコン(ジメチコン)
 149.ニフレック(電解質配合剤)
 150.マグコロールP(クエン酸マグネシウム)
 151.ビジクリア(リン酸ナトリウム塩配合剤)

付録
 主な適応疾患
 主な副作用
索引

「消化器疾患エッセンシャルドラッグ123」を刊行してからすでに5年以上の時間が経過しました。この5年の間に本書は多くの読者に支持され、広く読まれる薬剤解説書としての位置を確立してきたように思います。しかし刊行してから5年が経過しますと、さすがに古さが目立つようになりました。また臨床の場で新たに使用されるようになってきた薬剤の記載がないことも気になり始めました。そこで、グループの先生達と相談して本書の改訂を行うこととしました。
 改訂のための目次と項目を作成していると、この5年間でずいぶん多くの新しい薬剤が保険収載され、その臨床使用が始まっていることが実感されました。また、癌化学療法の進歩に伴って、多くの分子標的治療薬や抗癌薬の副作用軽減薬が使用されるようになってきたこともわかりました。
これらのすべての薬剤を追加すると、薬剤数が123薬剤の中に収まりきらなくなり、書名を少し変更し「消化器疾患エッセンシャルドラッグ123プラス」としました。書籍の編集コンセプトは従来と変わりませんが、使用される頻度が減った薬剤を外し、新しい薬剤を加えるとともに、サイドメモは新しく、より役立つものに書き換えてもらいました。その結果、少しページ数が増えて本が厚くなってしまいましたが、わかりやすく役立つ本、読んでいて楽しい本として素晴らしい改訂ができたと思っております。
 ぜひ多くの方に読んでいただきたいと考えております。
2012年2月
木下芳一

『消化器疾患エッセンシャルドラッグ123プラス(改訂第2版)』は「調べやすい」、「見やすい」、「理解しやすい」の3拍子揃った、優れた薬剤解説書である。既存の解説書は前述の3拍子のいずれかが抜けており、購入直後は使用するが徐々に使用頻度が下がってくるものが多い。小生も本書と出会うまで持ち歩ける薬剤解説書をなかなか手にできないでいた。実際医療現場では多忙な診療状況下で薬剤知識を深めなければならない現実もあり、本書のこの3拍子の存在は本当にありがたい。
 本書の利点としては、
 ・消化器領域において使用頻度の高い薬剤が網羅されている。
 ・一般名とともに商品名での薬剤確認ができる。
 ・「用法・用量」が具体的で、誤解を生じにくい丁寧な記載になっている。
 ・「臨床のポイント」が端的かつ実務的な記載となっており、簡単に薬剤の全体像・重要ポイントを把握できる。
 ・各項目での重要ポイント・ワードは太字となっており記憶に残りやすい。
 ・EBMを意識したコメントが多く、現時点での治療計画を立てる際に非常に役立つ。
 ・「サイドメモ」は最近のトピックも包括されており非常に充実したものとなっている(「サイドメモ」だけ目を通しても薬剤情報に留まらず臨床的に知っておきたい消化器疾患情報・多くの興味深い知識に触れることが可能である)。
 ・「代謝・排泄」の記載が端的であり読みやすい。
 ・「副作用・薬剤相互作用」に関しては画一的な記載ではなく、各薬剤に適した記載が選択されている。とくに併用注意・併用禁忌に関しては詳細な記載が多く、読者の注意を喚起しやすくなっている。
 ・薬剤解説の側面だけに留まらず、読み進めていくと消化器疾患そのものに対する最近の病態知識・治療傾向を深めることができる。
 ・付録を利用することにより「主な適応疾患」や「主な副作用」から対象薬剤を調べることが可能となっている。
 などがあげられる。前記各項目のさまざまな工夫には、編集の先生方の伝えたい熱意を感ずる。
 初期・後期研修医から上級医(消化器科専門・プライマリケア領域)の先生方まで幅広い領域での臨床に役立つ情報提供が満遍なく行われており、持ち歩いてその場で活用するのに最適な1冊に仕上がっている。私自身、自信を持って推薦できる薬剤解説書であり、今も白衣のポケットに忍ばせて活用中である。

評者● 鈴木剛
内科110巻1号(2012年7月号)より転載