書籍

必携内科検査・手技マニュアル

この一冊ですべてがわかる!!

編集 : 林秀晴/千田金吾
ISBN : 978-4-524-26349-3
発行年月 : 2011年5月
判型 : B6
ページ数 : 406

在庫あり

定価5,400円(本体5,000円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文
  • 書評

多岐にわたる内科検査の中から臨床的に使用頻度が高い検査を選択し、「適応」、「禁忌・注意点」、「準備する器具」、「具体的な方法」、「データの解釈」、「代替検査」など現場で知りたい知識を写真やイラストを用いてわかりやすく解説した。症状から疑われる疾患や行うべき検査がわかる一覧も掲載。各科をローテートする研修医のみならず内科医にとっての必携書。

I 総論
 A 症状別の検査項目一覧
 B 各科に共通する一般的な処置
 C 救急室での検査と処置

II 各論
 A 循環器
 B 呼吸器
 C 消化器
 D 免疫・アレルギー
 E 腎臓
 F 内分泌・代謝
 G 血液
 H 神経
 I 感染症

索引

内科診療において必須の検査は、血液・尿検査、生理検査、画像検査、内視鏡検査、外科的処置が必要な検査、病理検査など多岐にわたります。しかし、既存の検査に関する書籍は、これら各検査分野を独立的に扱ったものがほとんどで、利便性という観点からは使用しにくいという欠点があり、また使用頻度が低い検査も網羅される傾向があります。内科が各診療科に専門化された現在、内科を研修する若い医師がこれらすべてを理解してマスターするのは容易ではありません。本書『必携内科検査・手技マニュアル』は、臨床的に有用度の高い検査を選択し、各検査を行う際の具体的な手技や、解釈する際のコツを明示し、検査のエッセンスをまとめた指針になることを目指しました。また、ベッドサイド、外来診療で必要な実技手技を網羅し、写真やイラストを用いてわかりやすい記載を心がけました。
 各原稿の執筆は、浜松医科大学内科において実地臨床と学生・研修医の教育に携わっている医師にお願いしました。内科研修をしている若い医師にもわかりやすいマニュアルになったと白負しています。当初は、研修医がベッドサイドで利用できることを目指しましたが、専門外の疾患の診断に必要な検査とその解釈において、すべての内科医に便利なマニュアルができたと思います。またコメディカルや内科以外の医師にも利用して頂きたいと願っています。
 本書の利用方法としては、総論の「I-A。症状別の検査項目一覧」から必要な検査を選択して頂きたいと思っていますが、「I-B。各科に共通する一般的な処置」と「I-C。救急室での検査と処置」も、まず一読して頂ければ幸いです。また、調べたい検査や隠語に関しては、索引から必要な項目を参照できるようになっています。各項目のはじめには「手技」と「判読」が明示され、これら検査の「適応」、「禁忌・注意点」、「準備する器具」、「具体的な方法・手技」、「データの解釈の仕方」、「できない場合の代替検査」、「トラブルシューティング」についてまとめられていますので、是非有効に利用して頂きたいと思います。
2011年4月吉日
林秀晴
千田金吾

林秀晴先生と千田金吾先生の編集、浜松医科大学の先生方の執筆による『必携 内科検査・手技マニュアル―この一冊ですべてがわかる!』を通読した。筆者自身はリウマチ膠原病を専門としており、あまり多くの医療手技を皆様に発信できる診療科とはいえない。ただ、私は一般病院での8年の経歴があり、上部消化管造影検査や内視鏡検査などを自身で行っていたという、今では恐ろしく感じる経験もない訳ではない。
 こうした検査や手技についての今までの教科書は、各分野のみを扱ったものがほとんどであり、各科をローテーションしながら研修中の研修医や、検査や手技の概要を知りたい医学生にとっては、いくつかの本にあたらなければ調べることができないというのが実情であった。本書は、そうした個別の分野の検査や手技を1冊で網羅した解説本である。しかも執筆者は、いずれも日常診療で日々それらの検査や手技を行い、その結果を臨床応用している臨床医であり、かゆい所に手が届くようなわかりやすい記述になっている。
 免疫・アレルギーを例にすると、医学生や専門外の医師にとっては、自己抗体の名前ですら馴染みがないばかりでなく、その解釈についての知識がないのは当然である。本書は、こうした特殊な検査についても必要最低限の項目を含んでいる。一方で、解説も長過ぎない範囲に収めていることも評価され、短時間に大まか内容を確認したい臨床医にとって、大いに利用価値のある良書であるといえる。内科検査・手技を短時間で理解したい医学生や初期研修医、さらに専門領域を異にする若き医師にとって、本書が最適の参考書として利用されることを期待している。
評者● 川合眞一
臨床雑誌内科108巻6号(2011年12月増大号)より転載