書籍

現場で使える!医療スタッフのための画像診断と薬物治療

編集 : 汲田伸一郎/片山志郎
ISBN : 978-4-524-26133-8
発行年月 : 2015年8月
判型 : A5
ページ数 : 246

在庫あり

定価3,780円(本体3,500円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

“画像の診かた”を勉強したい医療スタッフのために、カンファランスや病棟でよく目にする疾患の画像を精選してエキスパートが解説。全項目見開き(左頁:疾患の特徴的な所見、右頁:その後の薬物治療の流れ)としてコンパクトにまとめた。ハンディサイズでカンファランスに参加しながら確認できて学習効果も倍増。臨床に積極的に関わることが求められる最前線の薬剤師にとくにおすすめの一冊。

A.中枢神経
  a.正常画像
  b.脳梗塞
  c.脳出血
  d.くも膜下出血
  e.硬膜下血腫
  f.脳動脈瘤
  g.海綿状血管腫
  h.脳腫瘍
  i.急性散在性脳脊髄炎
  j.椎間板ヘルニア
  k.脊柱管狭窄症
  l.脊椎・脊髄腫瘍
  m.下垂体腺腫
  n.アルツハイマー病
  o.水頭症
  p.クロイツフェルト・ヤコブ病
B.肺,縦隔,心大血管など
 1.肺
  a.正常画像
  b.肺炎
  c.結核
  d.気胸
  e.胸水
  f.無気肺
  g.肺気腫
  h.肺線維症
  i.縦隔気腫
  j.胸腺腫
  k.リンパ節腫大
  l.小細胞肺がん
  m.肺門部肺がん
  n.肺野部肺がん
  o.転移性肺がん
  p.特発性間質性肺炎
  q.気管支拡張症
  r.急性肺血栓塞栓症
 2.心
  a.正常画像
  b.虚血性心疾患
  c.うっ血性心疾患
  d.解離性大動脈瘤
  e.胸腹部大動脈瘤
  f.心膜嚢腫
  g.悪性リンパ腫
C.肝・胆・膵
  a.正常画像
  b.脂肪肝
  c.肝硬変
  d.肝膿瘍
  e.肝嚢胞
  f.胆管結石
  g.肝細胞がん
  h.転移性肝がん
  i.胆石,胆嚢炎
  j.胆嚢がん
  k.胆管がん
  l.膵炎
  m.膵がん
D.消化管・腎・骨盤腔など
 1.消化管
  a.正常画像
  b.胃がん
  c.大腸がん
  d.腹水貯留
  e.腹膜播種
  f.腹膜炎
  g.イレウス
  h.腸重積
  i.腸捻転
  j.重症の便秘
  k.消化管穿孔
  l.虚血性腸炎
  m.大腸憩室炎
  n.虫垂炎
 2.腎
  a.正常画像
  b.腎盂腎炎
  c.水腎水尿管症
  d.嚢胞性腎疾患
  e.尿路結石
  f.腎細胞がん
 3.骨盤腔
  a.女性生殖器正常画像
  b.男性泌尿生殖器正常画像
  c.子宮筋腫
  d.子宮内膜症・子宮腺筋症
  e.子宮体がん・頸がん
  f.卵巣腫瘍
  g.前立腺肥大症
  h.前立腺がん
  i.膀胱がん
E.骨・関節
  a.正常画像
  b.骨折
  c.靱帯断裂
  d.関節リウマチ
  e.手根管症候群
  f.後縦靱帯骨化症
  g.がん骨転移
F.その他
  a.乳腺正常画像
  b.乳腺炎
  c.乳腺良性腫瘍
  d.乳がん
  e.甲状腺機能亢進症
  f.甲状腺がん
  g.真珠腫性中耳炎
  h.顎下腺腫瘍
  i.耳下腺腫瘍
用語解説
索引

序文

 本書の共同編集者である片山薬剤部長より突然、「薬剤師や看護師さん達が勉強できるような典型症例を集めた画像診断の教科書を作りませんか」との提案がありました。これまで自分は放射線科医や循環器内科医など専門医向けの画像診断に関する原稿執筆しか行ったことがなかったため、最初は正直、戸惑いました。しかし片山薬剤部長の話を聞き、「現場の声」を理解することができました。医療の現場では、様々な疾患を有する患者さんにいろいろな医療スタッフが対応しますが、その際にカルテ上では診断画像が提示されています。しかし、その画像の解釈がなかなか難しいとのこと。これら画像の理解を深めることができれば、疾患に対する治療の緊急性や重要性、あるいは各疾患の病態を認識しやすいということです。なるほど。この提案に異論のあるはずはなく、本書の刊行を目指すことになりました。
 さて一概に典型症例の画像診断といっても、頭のてっぺんから足の先まで数え切れない疾患があります。限られた頁数で、疾患数をどこまで絞り込むかということは重要案件です。ここでは、本書のタイトルにもある『現場で使える!……』を目指し、実際に医療現場で働く薬剤師さん、看護師さんに疾患を抽出していただきました。紙面の都合上、全領域(臓器)のあらゆる診断画像を掲載することは不可能ですが、日常診療で遭遇することの多い疾患群を抽出できたのではないかと思っています。
 本書では、まず正常解剖を理解したうえで疾患を勉強していただけるように、各項目(臓器)の冒頭に正常画像を配し、その後に抽出された疾患の単純X線、CT、MRI、シンチグラフィなどの典型画像を掲載いたしました。本書の特色の一つですが、放射線医学の教室員による典型画像の提示および〈画像の解説〉の執筆に加えて、薬剤部のスタッフに内科的薬物治療を中心とした〈治療方針〉を執筆していただきました。これにより、画像診断と治療がリンクし、研修医・専修医など若手の医師や、自分の専門外の疾患に遭遇した際の当直医の先生方にも役立つものと考えます。
 薬剤師さん、看護師さん、放射線技師さん、若手医師の皆さんが、様々な医療現場で本書をご活用いただき、文字通り「現場で使える!」と感じていただければ幸いです。

2015年7月
編者を代表して 汲田伸一郎