書籍

一般社団法人日本静脈経腸栄養学会 静脈経腸栄養テキストブック

  • 新刊

編集 : 一般社団法人日本静脈経腸栄養学会
ISBN : 978-4-524-25949-6
発行年月 : 2017年3月
判型 : B5
ページ数 : 620

在庫あり

定価5,400円(本体5,000円 + 税)

正誤表

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

一般社団法人日本静脈経腸栄養学会認定NST専門療法士は新たに臨床検査技師や歯科衛生士なども受験対象者となり、臨床栄養の担い手として定着している。本書は静脈経腸栄養のガイドラインに準拠、NSTの新手法、新栄養剤、基準・法律などの改正を盛り込んだ、NST専門療法士をめざすスタッフ必携の一冊。

第1章 解剖と生理・生化
 I.解剖
  A.上部消化管
  B.肝臓
  C.胆道,膵臓
  D.下部消化管
 II.消化と吸収
 III.生化学
  A.タンパク代謝(同化と異化を含めて)
  B.糖質代謝
  C.脂質代謝
  D.微量栄養素
  E.食物繊維
 IV.水と電解質
 V.酸・塩基平衡
第2章 栄養療法の基礎
 I.栄養不良の病態生理
 II.栄養評価
  A.栄養スクリーニング
  B.身体計測
  C.生化学的指標
  D.免疫能評価
  E.窒素代謝および窒素平衡
  F.間接熱量測定
  G.インピーダンス法と二重エネルギー
 III.日本人の食事摂取基準
第3章 経腸栄養法と静脈栄養法
 I.栄養療法の選択基準
 II.栄養素投与量の決定法
 III.経腸栄養法
  A.投与方法
  B.経腸栄養剤の種類と選択
  C.経腸栄養法の管理
  D.経腸栄養法における薬剤投与
  E.経腸栄養の合併症とその対策
  F.胃瘻・空腸瘻の造設と管理
 IV.静脈栄養法
  A.投与経路(PICCを含めて)
  B.静脈栄養剤の種類と組成,特徴
  C.静脈栄養法の管理
  D.静脈栄養法における薬剤・栄養素
  E.中心静脈カテーテル挿入時の機械的合併症と対策
  F.カテーテル関連血流感染症(CRBSI)の診断と治療
  G.静脈栄養法の合併症と対策−静脈栄養法におけるリスクマネジメント
  H.末梢静脈栄養の方法と実際
第4章 飢餓と侵襲に対する代謝反応
 I.飢餓の病態生理
 II.侵襲時の代謝変動
 III.悪液質の病態生理
第5章 病態下の静脈・経腸栄養法
 I.成人
  A.心疾患に対する栄養療法
  B.肝疾患に対する栄養療法(肝硬変も含む)
  C.急性膵炎,慢性膵炎に対する栄養療法
  D.炎症性腸疾患に対する栄養療法
  E.消化管瘻患者に対する栄養療法
  F.腎不全に対する栄養療法
  G.外科周術期の栄養療法
   総論)周術期の代謝変動と栄養療法(ERASを含めて)
   1)上部消化管周術期の栄養療法
   2)短腸症候群に対する栄養療法
   3)肝胆膵外科周術期の栄養療法
   4)上部消化管がん術後合併症に対する栄養管理
  H.がん化学療法時における栄養療法
  I.がん緩和医療における栄養療法
  J.重症病態(外傷,熱傷,重症感染症)に対する栄養療法
  K.神経性食思不振症に対する栄養療法
  L.脳血管障害に対する栄養療法
  M.神経変性疾患に対する栄養療法
  N.肥満症患者に対する栄養療法
  O.糖尿病患者に対する栄養療法
  P.COPDに対する栄養療法
  Q.摂食嚥下障害に対する栄養療法
  R.褥瘡に対する栄養療法
  S.移植患者に対する栄養療法
  T.妊婦に対する栄養療法
  U.高齢者に対する栄養療法
 II.小児
  A.栄養療法における小児の特殊性と栄養必要量
  B.新生児に対する栄養療法
  C.消化管異常に対する栄養療法
  D.腎機能障害に対する栄養療法
  E.悪性腫瘍,造血幹細胞移植に対する栄養療法
  F.救急疾患に対する栄養療法
第6章 在宅栄養療法
 I.在宅経腸栄養法
 II.在宅静脈栄養法
索引

序文

 一般社団法人日本静脈経腸栄養学会では、2008年に『コメディカルのための静脈経腸栄養ハンドブック』を発刊した。このハンドブックはNST専門療法士の認定試験のためのテキストとして、また臨床栄養に関わる者の成書として広く活用された。2011年には、他の学会に続いて、一般社団法人日本静脈経腸栄養学会においても認定医・指導医制度が発足することとなり、メディカルスタッフのみならず、医師も対象とした『日本静脈経腸栄養学会静脈経腸栄養ハンドブック』が発刊された。前書をもとにしながら、新しい知見なども加えられ、栄養療法に関わる者すべてを対象としたハンドブックは500頁近い成書となった。同時に、NST専門療法士の認定試験受験者数は年1,500人を超えるまでに増加し、1万人を超える医師、メディカルスタッフが、これらのハンドブックで学んだこととなる。日本の栄養教育にも、大きく貢献したものと思われる。
 『日本静脈経腸栄養学会静脈経腸栄養ハンドブック』の発刊から5年が経過した。その間、臨床栄養における新たな知見が発表されるとともに、サルコペニアや悪液質など、新たな栄養病態についての解説も急務となってきた。また、臨床栄養に関する器機や製剤の進歩は目覚ましく、新たな解説書も必要であった。そこで今回、一般社団法人日本静脈経腸栄養学会では、これまでのハンドブックの改訂ではなく、新たに『静脈経腸栄養テキストブック』を発刊することとなった。本テキストブックでは、解剖から生理、生化、経腸栄養、静脈栄養、さらには各病態における栄養管理まで、幅広い内容について、それぞれ第一人者の先生に詳しく解説していただいた。NST専門療法士の認定試験や認定医試験のテキストブックとしてはもちろん、臨床栄養に関わる者すべてが広く活用できる成書に仕上がった。臨床の現場において、疑問に思った時や困った時にこのテキストブックを開けば、そこに答えは見つかると確信している。
 2010年から一般社団法人日本静脈経腸栄養学会の専門療法士認定制度委員会の委員長を拝命し、NST専門療法士の認定業務などに関わってきた。今回、教育委員会委員長鍋谷圭宏先生、認定医・指導医制度委員会委員長田中芳明先生とともに、学会初めてのテキストブックの編集に関わることができたことは、大きな喜びである。臨床栄養に関わる者として、本テキストブックがわが国の栄養教育に広く活用されることを願っている。
 末筆ながら、大変お忙しいなか、本テキストブックの執筆にご協力いただいた執筆者の先生方に、心より御礼申し上げる次第である。

2017年2月吉日
一般社団法人日本静脈経腸栄養学会専門療法士認定制度委員会委員長
佐々木雅也