書籍

ESDのための食道癌術前診断

  • 新刊

編集 : 小山恒男
ISBN : 978-4-524-25869-7
発行年月 : 2017年6月
判型 : B5
ページ数 : 170

在庫あり

定価7,560円(本体7,000円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

目の前の食道病変に対してESDの施行は可能なのか?深達度は?側方伸展は?ESDの第一人者による食道癌術前診断の指南書がついに完成!豊富な内視鏡像、病理像の中から代表例を供覧し、診断に至るプロセスや考え方を懇切丁寧に解説。総論で基本を学び、各論ではクイズ形式で正確な術前診断に必要なノウハウが学べる。『ESDのための胃癌術前診断』とセットで揃えたい待望の一冊!

I章 内視鏡診断で知っておきたいこと
 A 食道癌の基本構造
  1.食道粘膜の基本構造
  2.食道扁平上皮癌の基本構造
  3.T1b-SMの亜分類
  4.表在癌と早期癌
  5.病型分類
 B 内視鏡的切除の適応を考える
  1.適応病変とは?
  2.相対適応病変とは?
  3.適応外病変とは?
  4.相対適応病変の問題点は?
  5.食道ESD後狭窄の問題
 C 側方範囲診断
  1.白色光観察
  2.NBI観察
  3.ヨード染色
 D 深達度診断
  1.内視鏡診断
  2.EUS
II章 食道癌の病型を診る
 A 0-Is型食道癌
 B 0-Ip型食道癌
 C 0-Isp型食道癌
 D 0-IIa型食道癌-(1)
 E 0-IIa型食道癌-(2)
 F 0-IIb型食道癌-(1)
 G 0-IIb型食道癌-(2)
 H 0-IIc型食道癌-(1)
 I 0-IIc型食道癌-(2)
 J 0-III型食道癌
 K 表層拡大型食道癌
III章 鑑別診断を身に付ける
 Question1 深達度は?
 Question2 深達度は?
 Question3 深達度は?
 Question4 深達度は?
 Question5 深達度は?
 Question6 組織型は?
 Question7 組織型は?
 Question8 組織型は?
 Question9 組織型は?
 Question10 診断は?
 Question11 診断は?
 Question12 診断は?
 Question13 診断は?
 Question14 診断は?

序文

 佐久医療センター内視鏡内科では、すべての内視鏡検査に、拡大内視鏡を用いている。通常観察、NBI観察に引き続き、拡大観察することで組織構築を考える。生検はあくまで内視鏡診断の確認であり、内視鏡所見をもとに診断する。そして、内視鏡医自身がすべての生検標本を鏡検し、生検カンファレンスにて、全生検例の内視鏡像と組織像を比較検討する。
 ESD時のマーキングも、当然拡大内視鏡を使用する。そして、ESD終了直後に切除標本を伸展・針打ちし、実態顕微鏡の撮像を行う。さらに、切除標本をNBI拡大内視鏡で観察し、正確な切り出しを行う資料とする。固定後に、執刀医自身が切り出しを行い、プレパラートの鏡検、マッピングまでを行う。そして、ESD カンファレンスにてESD直前の内視鏡像と切除標本の実態顕微鏡像、組織像を比較検討し、術前診断の正否を検討する。
 これらの経験をもとに2010年に『ESDのための胃癌術前診断』を出版した。幸い好評でこれまで4刷を重ね、中国語版、英語版も出版した。英語の教科書は多々あるが、いずれも内視鏡像の画質が悪い。そもそも海外では、内視鏡像と組織像を対比する習慣がない。内視鏡は診断するツールではなく、生検標本を採取する道具と考えられてきた。しかし、英語版である“Endoscopic Diagnosis of Superficial Gastric Cancer for ESD”は大変好評で、良く売れている。美しい内視鏡像、拡大内視鏡像と組織像との関連を解説した前書が、英語圏でも好評であることを、うれしく思う。
 食道癌は早期発見が困難で、治療の困難な癌の代表であったが、近年では表在癌の発見例が増加しつつある。また、2014年に発表され2017年にpublishされた日本食道学会分類は食道扁平上皮癌の拡大内視鏡診断を大きく向上させた。その一方で、食道癌の深達度診断は未だに難しい。
 そこで、今回は『ESDのための食道癌術前診断』を上梓することにした。執筆者は佐久総合病院胃腸科および佐久医療センター内視鏡内科で、ともに学んだ小山塾の卒業生たちである。佐久を離れ、自施設へ戻った後も、小山塾で学んだことを実践し、1例1例を大切に勉強した成果が本書に表れている。
 佐久総合病院の分割移転に伴い、新しく発足した佐久医療センター内視鏡内科は私と高橋亜紀子、依光展和の3名体制になった。たった3名で年間300例を超えるESD、LECSを行い、全例の切り出し、マッピングを行う。嫌でも実力がつく。厳しい日常臨床の中、本書の制作に尽くしてくれた両名に感謝し、序文の辞とする。

2017年5月20日 第71回日本食道学会学術集会を前に、佐久にて
小山恒男

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