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産科婦人科疾患最新の治療2016-2018

オンラインアクセス権付

編集 : 吉川史隆/倉智博久/平松祐司
ISBN : 978-4-524-25849-9
発行年月 : 2016年2月
判型 : B5
ページ数 : 366

在庫あり

定価9,180円(本体8,500円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

産科婦人科領域の最新情報と治療方針を疾患別にコンパクトに解説。巻頭トピックスでは、「産科婦人科領域のガイドライン・管理指針解説」「内視鏡外科技術認定取得のポイント」「産科救急のピットフォール」などの15の注目テーマをレビュー。各論では日常診療の指針となる治療の実際をフローチャート付きで解説し、具体的な処方例も紹介。パソコンや各種デバイスで読める便利なオンラインアクセス権付き。

巻頭トピックス
 1 産科婦人科領域のガイドライン・管理指針解説
  a 産婦人科診療ガイドライン−産科編
  b 産婦人科診療ガイドライン−婦人科外来編
  c ホルモン補充療法ガイドライン
  d 乳房疾患臨床管理指針
  e 女性下部尿路症状(FLUTS)診療ガイドライン
 2 内視鏡学会技術認定取得のポイント
 3 腹腔鏡手術の適応とトレーニング
 4 ロボット手術の現況と展望
 5 卵巣がんに対する分子標的治療薬
 6 産科救急のピットフォール:妊娠と外傷
 7 Oncofertility:がん治療と生殖医療
 8 妊娠と薬
 9 授乳と薬
 10 低用量経口避妊薬(OC)と血栓症
 11 女性アスリートのヘルスケア
 12 Developmental Origins of Health and Disease(DOHaD)
 13 胎児染色体検査
 14 生殖補助医療(ART)出生児の長期予後
 15 妊娠と放射線
I 産科疾患
 A 異常妊娠
  1 妊娠悪阻
  2 切迫流産,流産
  3 切迫早産,早産
  4 頸管無力症
  5 羊水過多・過少
  6 子宮内胎児死亡
  7 異所性妊娠
  8 妊娠高血圧症候群
  9 HELLP症候群,急性妊娠脂肪肝
  10 常位胎盤早期離
  11 前置胎盤
  12 多胎妊娠・分娩
  13 血液型不適合妊娠
  14 過期妊娠
  15 胎児機能不全
  16 胎児発育不全(FGR)
  17 巨大児
 B 合併症妊娠の管理と治療
  1 婦人科疾患合併妊娠
   a 子宮筋腫
   b 子宮頸部腫瘍
   c 卵巣腫瘍
  2 心疾患合併妊娠
  3 静脈血栓塞栓症(肺血栓塞栓症,深部静脈血栓症)
  4 腎疾患合併妊娠
  5 糖尿病合併妊娠,妊娠糖尿病
  6 甲状腺疾患合併妊娠
  7 自己免疫疾患合併妊娠
  8 呼吸器疾患合併妊娠
  9 消化器疾患合併妊娠
  10 精神・神経疾患合併妊娠
  11 血液疾患合併妊娠
 C 異常分娩
  1 微弱陣痛,過強陣痛(陣痛誘発法含む)
  2 児頭骨盤不均衡,狭骨盤
  3 軟産道強靱
  4 回旋異常
  5 胎位異常(骨盤位,横位)
  6 臍帯巻絡,臍帯下垂・脱出
  7 前期破水
  8 癒着胎盤
  9 遷延分娩
  10 分娩時母体損傷(会陰裂傷,頸管裂傷,子宮破裂)
  11 弛緩出血
  12 子宮内反症
  13 DIC
  14 羊水塞栓症
 D 産褥異常の管理と治療
  1 子宮復古不全
  2 乳汁分泌異常(乳汁うっ滞,乳汁分泌不全,乳汁分泌促進法),乳腺炎
  3 産褥期の精神障害
 E 産科感染症の管理と治療
  1 絨毛膜羊膜炎
  2 産褥子宮内感染症,産褥熱
  3 STD
  4 B型肝炎,C型肝炎
  5 成人T細胞白血病ウイルス(HTLV-1)母子感染予防
  6 トキソプラズマ,サイトメガロウイルス
 F 新生児の管理と治療
  1 新生児仮死
  2 呼吸障害,チアノーゼ
  3 黄疸
  4 新生児発作
  5 発熱
  6 嘔吐,吐血,下血
  7 便通異常
  8 分娩損傷
  9 低出生体重児
 G 胎児治療
  1 胎児治療
II 婦人科疾患
 A 内分泌疾患
  1 月経異常
   a 無月経,希発月経,頻発月経
   b 多胞性卵巣症候群(PCOS)
   c 乳漏性無月経,高プロラクチン血症
   d 早発卵巣不全
   e 過多月経,過少月経
   f 機能性子宮出血
   g 月経前症候群
  2 多毛
  3 肥満とやせ,神経性食欲不振症
 B 不妊症
  1 女性不妊症
   a 排卵障害による不妊症,排卵誘発
   b 卵管性不妊症
   c 子宮性不妊症
   d 子宮頸管因子による不妊症
  2 男性不妊症
  3 機能性不妊症
  4 生殖補助医療(ART)
 C 不育症
  1 不育症
 D 性器の形態異常
  1 外陰・腟の異常
  2 子宮の異常
 E 骨盤臓器脱
  1 骨盤臓器脱(膀胱瘤・子宮脱・直腸瘤・小腸瘤・腟断端脱)
  2 過活動膀胱,排尿障害
 F 婦人科感染症
  1 外陰および腟の感染症
  2 子宮・子宮付属器(骨盤内臓器を含む)の感染症
  3 性感染症
 G 腫瘍と類腫瘍
  1 外陰の腫瘍・類腫瘍
   a Paget病
   b 外陰上皮内腫瘍
   c 外陰がん
  2 腟の腫瘍・類腫瘍
  3 子宮の腫瘍・類腫瘍
   a 子宮筋腫
   b 子宮内膜症(不妊症を含む)
   c 子宮腺筋症
   d 子宮頸管ポリープ,子宮内膜ポリープ
   e 子宮頸部上皮内腫瘍
   f 最小偏倚腺がん(MDA)
   g 子宮頸がん
   h 子宮内膜増殖症
   i 子宮体癌
   j 絨毛性疾患
   k 子宮肉腫
  4 付属器(卵巣,卵管)の腫瘍・類腫瘍
   a 卵管がん
   b 卵巣の良性腫瘍・類腫瘍
   c 悪性卵巣腫瘍
    1)表層上皮性・間質性腫瘍
    2)性索間質性腫瘍
    3)胚細胞腫瘍
  5 緩和ケア
 H 女性のヘルスケア
  1 更年期障害
  2 うつ,不安神経症
  3 物忘れ,アルツハイマー病
  4 肥満,メタボリック症候群
  5 更年期の高血圧first line治療
  6 脂質異常症
  7 糖尿病,耐糖能異常
  8 骨粗鬆症
  9 老人性腟外陰炎(萎縮性腟炎)
  10 ホルモン補充療法(HRT)
  11 漢方治療
 I 避妊法
  1 避妊法[種類と適応,経口避妊薬(OC)の使用法]
 J その他の疾患
  1 Turner症候群
  2 アンドロゲン不応症(精巣性女性化症)
索引

序文

 日本産科婦人科学会から『産婦人科研修の必修知識』『産婦人科診療ガイドライン−産科編、婦人科外来編』が出版されている。また、産婦人科領域のサブスペシャリティーとして、周産期・新生児医学会、婦人科腫瘍学会、生殖医学会、女性医学学会からも各種のガイドライン等が刊行されている。学会からの出版物は専門家集団が執筆しているため信頼できる内容ではあるが、初期研修医や他科の医師には難解な点が多い。また、産婦人科医であっても、豊富な内容を十分に理解し実践するにはそれぞれのサブスベシャリティー領域でなければ難しい。一方、インターネットで疾患名を入力すればさまざまな情報が飛び込んでくる。これらの情報は玉石混交であり、正しい情報と不正確な情報を取捨選択し、正しく咀嚼することは、逆に専門家でなければ無理であろう。
 われわれ臨床医は診療科の垣根を越えて患者を診察することも頻繁であり、他科の診療にも一定の知識を有していなければならない。より簡潔で実地臨床に役立つ、即戦力的なテキストブックが必要である。これらの要望に応えるかたちで南江堂から各診療科に対応した『○○疾患最新の治療』がシリーズ化され出版されている。産婦人科疾患としては2013-2015年版が出版され、今回の2016-2018年版が第2版となる。本シリーズは2年または3年おきに改訂し、医療の目覚ましい進歩に対応している。本書では産科婦人科学会や関連学会から刊行されているガイドラインに準拠し、産婦人科疾患のほとんどを網羅して簡潔に一冊にまとめ、わかりやすく解説している。疾患のバックグラウンドだけでなく、具体的な治療法や「患者説明のポイント」が記されているため診療の即戦力として役立つものである。
 産科婦人科学会から出版されている各種ガイドラインは臨床上のバイブルであり、ガイドラインも3〜4年おきに改訂されている。本書はガイドラインに準拠しつつ、巻頭トピックスとして「産婦人科診療ガイドライン−産科編」「産婦人科診療ガイドライン−婦人科外来編」「ホルモン補充療法ガイドライン」「女性下部尿路症状(FLUTS)診療ガイドライン」について改訂点を中心にガイドラインを解説した。また、今後患者数の増加に伴い産婦人科医の関与が望まれている乳房疾患について「乳房疾患臨床管理指針」を概説した。その他「内視鏡学会技術認定取得のポイント」「腹腔鏡手術の適応とトレーニング」「ロボット手術の現況と展望」「卵巣がんに対する分子標的治療薬」「産科救急のピットフォール:妊娠と外傷」「Oncofertility:がん治療と生殖医療」「妊娠と薬」「授乳と薬」「低用量経口避妊薬(OC)と血栓症」「女性アスリートのへルスケア」「Developmental Origins of Health and Disease(DOHaD)」「胎児染色体検査」「生殖補助医療(ART)出生児の長期予後」「妊娠と放射線」などのテーマは、いずれも臨床に役立つものと確信している。また、各論においても最新の話題として読者に是非知っておいていただきたい項目を「TOPICS」として掲載した。
 初期研修医や産婦人科以外の医師、そして産婦人科医であっても、手軽に手に取り診療の役に立つように編集した。診察室の棚に置いていただければ編者として望外の幸せである。

2015年12月
編集者一同