書籍

病院情報システムの利用者心得解説書

編集 : 日本医療情報学会・医療情報技師育成部会
ISBN : 978-4-524-25709-6
発行年月 : 2014年11月
判型 : B5
ページ数 : 130

在庫あり

定価1,512円(本体1,400円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

病院情報システムの適正な運用のために必要な基本的知識を、48のキーフレーズにまとめた「病院情報システムの利用者心得」に解説を加えたマニュアル。各キーフレーズの解説は箇条書きとし、内容を端的に示すイラストを併せて提示することで、「知っておくべきこと」「すべきこと」「してはならないこと」が一目で理解しやすい。病院を中心とする保険・医療・福祉機関など幅広い領域で必携の一冊。

【内容目次】
病院情報システムの利用者心得
病院情報システムの利用者心得解説書
総合目標 病院情報システムの一般利用者が知っておくべきことを再確認する
 到達目標I 患者との良好なパートナーシップを形成するために、多職種からなるチームの一員として、診療情報を適正に扱える
  実践I-1 患者の権利に配慮した診療情報の取り扱いをする
  実践I-2 患者の安全を確保するために、患者と協力して、正確な情報収集に努めるとともに、有害事象が起こらないよう情報の流れを共有する
  実践I-3 診療記録を適正に作成し、活用できる
 到達目標II 病院情報システムの安全性と有用性を高めるために、システムを適正に扱える
  実践II-1 病院情報システムの入出力端末を正しく操作できる
  実践II-2 ネットワークに関する機能を知り、正しく利用できる
  実践II-3 病院情報システムのトラブル時に、正しい対応ができる
  実践II-4 医療事故防止に役立つように病院情報システムを活用できる
  実践II-5 病院情報システムの有用性を理解し、改善すべき点を要望できる
あとがき
Keywords索引

はしがき

 「病院情報システムの利用者心得(以下,利用者心得)」は,すべての医療専門職および医療事務担当者が病院情報システムを利用して業務を行ううえで,安全性を保つために,必ず「知っておかなければならないこと」「しなければならないこと」「してはならないこと」を整理して記述したものです.
 「利用者心得」は2013年11月に暫定的に公表されました.その後,「病院情報システムの利用者心得解説書(以下,解説書)」を編纂する中で,改変したほうがわかりやすいと判断される部分が生じました.そこで,「利用者心得」と「解説書」を1冊の書籍として発刊するのを機会に一部改変し,正式に公表いたします.内容は,暫定版とおおむね変わりません.
 「解説書」は,より現場の理解を助けるために作成しました.医療情報技師など,病院情報システムの管理者が,病院情報システムの一般利用者向けのリテラシー研修会を開催するうえで助けとなるように,情報倫理のほか,情報システム操作の基本的事項について逐条的に解説しています.
 「解説書」には,診療情報の保存と利用における安全性,すなわち「真正性(データの内容が正しいこと),Authenticity」「完全性(データが保存や伝達の過程で変わらないこと),Integrity」「可用性(必要に応じて情報を利用できること),Availability」「守秘性(望まない第三者の閲覧から守られていること),Confidentiality」を担保することを重点項目として掲げています.
 全体の構成としては,一般利用者の共通の理解として確認すべき事項を,大きく2つのテーマ(到達目標)に分けました.すなわち,
 (1)患者との良好なパートナーシップを形成するために,多職種からなるチーム医療の一員として,診療情報を適正に扱える
 (2)病院情報システムの安全性と有用性を高めるために,システムを適正に扱えるとし,前者は,従来の紙面による診療情報の運用にも共通した内容,後者は情報システムの操作運用に分けています.今後,情報技術の進歩,および運用上の周辺の脅威などの変化により,「利用者心得」および「解説書」は適宜見直され,改変がなされていくことにご留意願います.
 「利用者心得」および「解説書」が,医療情報技師など病院情報システム管理者が行う院内の情報システムの安全な活用の一助となることを期待しています.特に,医療情報技師などが,新入職員や新しい情報システムの採用時の研修会などで使用していただくことも想定しています.また,病院各部署に本解説書を配置して,一般利用者の理解を日常的に深めることも,医療情報の安全管理のうえで大切な方法といえます.各病院にあっては,実情に合わせていろいろな活用がなされることを期待します.
 なお,記述内容は,おおむねわが国の標準的な病院の情報システムに適合していると思われますが,細部に異なる運用を行っている病院にあっては,適正な運用ができるよう,適宜,読み替えていただければ幸いです.

2014年11月
一般社団法人 日本医療情報学会 医療情報技師育成部会
病院情報システム利用者心得普及推進委員会(HI-UP委員会)
(HI-UP:Hospital Information System User Program)