書籍

臨床データから読み解く理学療法学

  • 新刊

監修 : 安保雅博
編著 : 中山恭秀
ISBN : 978-4-524-25498-9
発行年月 : 2017年5月
判型 : B5
ページ数 : 184

在庫あり

定価4,536円(本体4,200円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

理学療法の対象となる重要な7疾患に対して、東京慈恵会医科大学グループが厳密な評価手法のもと蓄積した臨床データから典型的な疾患像・経過をまとめ、さらに国内外の文献データとの共通点や差を分析。臨床現場における「よくある疑問」に対してエビデンスに裏打ちされた回答を提供し、日々の理学療法評価の実施における明快な指針となる実際書。各施設で応用可能な疾患別評価票付き。

本書を使用する前に
第1章 臨床データから読み解く主要疾患の理学療法
 1.脳卒中に対する理学療法
  A 定義
  B 基礎データ
  C 採用している評価項目とレビュー
  D 臨床データ
  E 理学療法関連学会における潮流
 2.人工股関節全置換術(THA)後の理学療法
  A 定義
  B 基礎データ
  C 採用している評価項目とレビュー
  D 臨床データ
  E 理学療法関連学会における潮流
 3.人工膝関節全置換術(TKA)後の理学療法
  A 定義
  B 基礎データ
  C 採用している評価項目とレビュー
  D 臨床データ
  E 理学療法関連学会における潮流
 4.大腿骨頚部・転子部骨折に対する理学療法
  A 定義
  B 基礎データ
  C 採用している評価項目とレビュー
  D 臨床データ
  E 理学療法関連学会における潮流
 5.パーキンソン病に対する理学療法
  A 定義
  B 基礎データ
  C 採用している評価項目とレビュー
  D 臨床データ
  E 理学療法関連学会における潮流
 6.急性心筋梗塞に対する理学療法
  A 定義
  B 基礎データ
  C 採用している評価項目とレビュー
  D 臨床データ
  D 理学療法関連学会における潮流
 7.廃用症候群に対する理学療法
  A 定義
  B 基礎データ
  C 採用している評価項目とレビュー
  D 臨床データ
  E 理学療法関連学会における潮流
第2章 疾患別評価集
 1.脳卒中
 2.人工股関節全置換術(THA)
 3.人工膝関節全置換術(TKA)
 4.大腿骨頚部・転子部骨折
 5.パーキンソン病
 6.急性心筋梗塞
 7.廃用症候群
索引

序文

 2013年に『3日間で行う理学療法臨床評価プランニング』(以下『3日間』)という書籍を南江堂から出させていただきました。『3日間』は、臨床で実際患者さんを診療する立場から、臨床評価というものをとらえたものです。学術論文ではなかなか示せなかった視点で、理学療法士が臨床で担当することが多いとされる疾患上位10疾患を取り上げ、具体的な評価のプランニングについて1日目、2日目、そして3日目と分けて説明させていただきました。この『3日間』は臨床実習生や臨床に出てなかなか指導者がいない若手の理学療法士に対してのものでした。大規模な勤務地であれば先輩からの経験値を受け継ぐ機会もあるとは思いますが、スタッフが少ない勤務地にお勤めの方々にとって、できるだけ正しくBottom Upによる知識の整理と経験の積み重ねが行えるようにというメッセージを含んでの出版でした。

 本書の企画については『3日間』を書いている時から担当の方と話しておりました。データに基づいた医療は時代に求められた医療の形でありますが、まとまったデータを揃えることはなかなか難しい状況です。臨床で評価するデータをシンプルにまとめることはなかなか至難の業です。この度、南江堂にお声掛けいただき、このように書籍として形にさせていただいたことを心からうれしく思っております。『3日間』を企画した丁度その時、当大学附属病院で組織的な臨床評価を行う計画を立てておりました。これは、臨床における暗黙知を臨床家の手で形式知にするひとつの試みです。患者さんの立場で考え、自分はどのあたりにいて、この先どうなるのかということを正確に理解してもらうには、ビッグデータが必要であり、それをできるだけ単純なものにしてわかりやすく伝えるシステムが必要です。年齢や性別、リハビリテーションの依頼に関するデータや社会環境といった基礎データと、筋力や可動域、痛みや日常生活動作といった臨床データに分け、生の理学療法について紹介しています。疾患は附属4病院でデータを積み重ねてきた7疾患を取り上げております。『3日間』同様、本書もまた、少ないスタッフで臨床を行っている方々に対して、まとまった患者数によるデータをお伝えしたいというメッセージを込めました。当院で実際に使用している評価セットを第2章に載せておりますので、ご一読の上、よいと思う部分がありましたら共有していただければうれしく思います。

2017年4月吉日
東京慈恵会医科大学附属病院
中山恭秀