書籍

胃X線検診のための読影判定区分アトラス

  • 新刊

編集 : 日本消化器がん検診学会胃X線検診の読影基準に関する研究会
ISBN : 978-4-524-25485-9
発行年月 : 2017年5月
判型 : A4
ページ数 : 108

在庫あり

定価4,860円(本体4,500円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

日本消化器がん検診学会編集の胃X線検診のためのアトラス書。同学会が策定した「胃X線検診のための読影判定区分」に基づき、胃X線検診における画像診断のノウハウをビジュアルに解説。実臨床に基づいた内容として、実際のケースも豊富に収載し、標準化された読影区分/管理区分を知り、活用するのに最適。わが国の高水準の胃がんスクリーニング検査に携わる医師、医療スタッフ必携の一冊。

胃X線検診のための読影判定区分(カテゴリー分類)
第I章 総論
 1.「胃X線検診のための読影判定区分」作成の経緯
 2.「胃X線検診のための読影判定区分」の概要
 3.胃X線検診読影に際して踏まえておくべきこと
 主な疾患とカテゴリーの関係
第II章 各論
 1.カテゴリー1の判定で注意すべきこと
 2.カテゴリー2と3aの判定で注意すべきこと
 3.症例と解説:カテゴリー3a
 4.カテゴリー3bの基本概念と適用上の留意点
 5.症例と解説:カテゴリー3b
 6.カテゴリー4・5が推奨される胃X線画像の概説
 7.症例と解説:カテゴリー4・5
第III章 胃X線検査による胃炎・萎縮診断と応用
 1.H.pylori感染胃炎の胃X線診断について
 2.症例と解説:胃炎診断
 3.背景胃粘膜診断と胃がん検診の2本立て診断法
用語解説
索引

発刊にあたって

 このたび、日本消化器がん検診学会胃がん検診精度委員会並びに附置研究会である胃X線検診の読影基準に関する研究会の共同編集になる「胃X線検診のための読影判定区分アトラス」が完成しました国立がん研究センターによるガイドラインの改訂、厚生労働省がん検診に関する検討会の議論を踏まえて、平成28年度から内視鏡検診が対策型検診として導入することが厚生労働省の指針(がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針)に示されました。本学会でも「対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル」(南江堂)を作成し、標準化された内視鏡検診の普及啓発を進めているところであります。しかし、内視鏡検査医師の確保やダブルチェック体制の整備など一朝一夕には解決できない難題があり、多くの地域ではX線検診を存続せざるを得ないのが現状です。したがって、X線検診の精度管理体制の充実強化は重要なことであり、その意味から、今回の読影判定区分の提案とアトラスの作成は、まことに時宜を得た意義深いものであります。
 今回提案された読影判定区分は6つのカテゴリーに分類されていますが、特に画期的な点は、対策型胃X線検診を通じてH.pylori感染対策に対応することを目的に掲げていることにあります。具体的には、胃がんの発生リスクを念頭に置いてH.pylori未感染相当の胃炎・萎縮のないものをカテゴリー1、慢性胃炎を含む良性病変をカテゴリー2に分け、いずれも精検不要ですが後者についてはH.pylori感染に関する情報を提供することとしています。この2つのカテゴリーを区別することは、いずれ個別化あるいは層別化検診の導入の際にも役に立つに違いありません。
 今回作成されたアトラスは、多くの画像と明快な解説が満載されており、読影診断の均てん化に大いに寄与するものと期待しております。編集の代表を務められた渋谷大助先生をはじめ、資料の収集や執筆にあたられた多くの先生方に、素晴らしい贈り物を本当にありがとうと心から感謝の意を表したいと思います。

2017年4月
日本消化器がん検診学会理事長
深尾彰