書籍

この1冊でわかる!麻酔科・ペインクリニック実践ハンドブック

  • 新刊

: 濱口眞輔
ISBN : 978-4-524-25237-4
発行年月 : 2018年3月
判型 : B6
ページ数 : 314

在庫あり

定価3,564円(本体3,300円 + 税)


正誤表

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

研修医が麻酔を勉強するうえで重要な事項を“DOs and DON'Ts”形式で一括して記載。さらに専門医試験にも使える、知識を深める項目も解説し、麻酔科・ペインクリニックにおける一連の流れが一冊で学習できる。「あれ? 何だっけ?」を解決するAppendixや“ONE POINT LECTURE”を随所に配した。常に携帯できるポケットサイズ。

第零章 トラブルシューティング
 1.麻酔中のトラブルシューティング(DOs and DON’Ts)
 2.ペインクリニックでの診療トラブルシューティング(DOs and DON’Ts)
第I章 麻酔を実践しよう
 1.術前診察
 2.術前評価
 3.麻酔計画とインフォームドコンセント・術前指示
 4.麻酔準備
 5.手術室入室とモニタリング(総論)
 6.麻酔の実践
  A.全身麻酔−麻酔導入−気道確保−麻酔維持−覚醒−麻酔終了
  B.脊髄くも膜下麻酔・硬膜外麻酔−手技・効果判定・術中管理・麻酔終了
 7.手術室退室
 8.術後回診
 Appendix:術前診察に役立つ血液検査値
第II章 ペインクリニック診療を実践しよう
 1.ペインクリニック外来診療
 2.神経ブロック(総論)
 3.痛みの薬物療法(総論)
 4.入院で行うペインクリニック治療
 Appendix:痛みに関する専門用語
第III章 麻酔(1):基礎
 1.循環生理
 2.呼吸生理
 3.酸塩基平衡
 4.体液管理(1)輸液
 5.体液管理(2)輸血
 Appendix:麻酔にかかわる反射・法則
第IV章 麻酔(2):全身麻酔
 1.麻酔器と手術関連機器
 2.術中体位
 3.気道確保
 4.酸素療法と人工呼吸管理
 5.モニタリング(総論)
 6.麻酔に用いる薬物(1):麻酔薬・筋弛緩薬
 7.麻酔に用いる薬物(2):周術期管理に用いる薬物
第V章 麻酔(3):区域麻酔
 1.麻酔に用いる薬物(3):局所麻酔薬
 2.脊髄くも膜下麻酔・硬膜外麻酔
 3.主に手術に用いるブロック(超音波ガイド下神経ブロック)
第VI章 麻酔(4):各科の麻酔・麻酔合併症
 1.各科手術の麻酔
  A.産科麻酔
  B.小児麻酔
  C.高齢者の麻酔
  D.心臓麻酔
 2.術中合併症とその対策
 Appendix:BS,K,Caの補正
 3.術後合併症とその対策
第VII章 ペインクリニック(1):基礎
 1.痛みの定義と分類
 2.痛みのメカニズム
 3.痛みの評価
第VIII章 ペインクリニック(2):臨床
 1.神経ブロック(1):交感神経ブロック・脊椎疾患に対する神経ブロック・トリガーポイント注射
 2.神経ブロック(2):顔面・頭頸部・上肢・体幹・下肢の神経ブロック
 3.高周波熱凝固,パルス高周波療法,脊髄刺激療法
 4.痛みの薬物療法(各論)
 5.ペインクリニック外来で診る疾患
索引

序文

 手術患者の高齢化、高度な手術の増加や手術件数の増加など、近年では麻酔科医が必要とされる場面は確実に増えてきている。また、麻酔科医には集中治療、救急医療、緩和ケアやペインクリニックなどの領域で活躍できる機会もあり、特に「第5のバイタルサイン」である痛みの管理は国際認証取得の要件としても重要視されている。すなわち、麻酔科という診療部門はますます必要とされる分野である。
 当科は全国約80大学のなかで7番目の規模を誇る麻酔科学の講座であり、麻酔臨床とペインクリニックはもとより、緩和ケアや東洋医学、痛みの基礎研究にも取り組んでいるが、教育にも十分に力を注いでいる。そのなかでも、筆者は週3日以上手術室で麻酔を行いながら、医学生、研修医、レジデントを現場で指導し、医学生、研修医、専門医を目指す医局員向けにシラバスやマニュアルを15年以上も前から作成し教育を行ってきた。そして今回、これまでの臨床の実践と教育の成果を出版させていただく機会に恵まれた。
 本書は麻酔科領域とペインクリニック領域に焦点を絞り、研修医、後期レジデント、専門医を目指す麻酔科・ペインクリニック科若手医師にとって、実践的で、なおかつ麻酔科専門医、ペインクリニック認定医の資格試験を受けるうえで必要最低限となる事項についてまとめており、以下の点を特徴としている。

【本書の特徴】
 1.単一著者が執筆することで、統一性が生まれるように心がけた。
 2.記述は箇条書きを基本とし、簡潔に具体的な知識が得られるような記載とした。
 3.図(フローチャート)や写真、表を用いて、明快な内容となるよう配慮した。
 4.章を読み進めるごとに内容が深く、上級者向けになるように構成してある。
 5.研修医が麻酔を実践するうえで直ちに必要となる事項を、零章に「DOs and DON’Ts」の形式で一括して記載した。困ったときにすぐさま見ることのできるマニュアルのように使用していただきたい。
 6.そのうえで、I.VIII章で麻酔入門編、基礎編、臨床編、ペインクリニック入門編、基礎編、臨床編を交互に読み進める形式とし、専門医に必要な知識に関しても簡潔にまとめたつもりである。
 7.各学会から提唱されているガイドラインなども参照しつつ、適宜引用させていただいた。
 8.麻酔領域でも産科麻酔、小児麻酔、心臓麻酔や区域麻酔、ペインクリニック領域でも数多くの疾患や手技に関する成書、緩和医療、東洋医学など、幅広い分野を限られた頁数で記述し尽くすことは不可能なので、ポイントのみの記述とした。詳細はお気に入りの成書でご確認いただきたい。
 9.以上を踏まえて、ポケットに入るコンパクトなサイズとすることで常に携帯でき、いつでも読みたいときに読めるハンドブックとしている。
 10.数冊の類書も参考にさせていただいた。
  ・讃岐美智義(著)。麻酔科研修チェックノート−書き込み式で研修到達目標が確実に身につく!,羊土社,2015
  ・山蔭道明、枝長充隆(編).必携 麻酔科初期研修マニュアル,真興交易医書出版部,2014
  ・古家 仁(編).臨床麻酔レジデントマニュアル,医学書院、2008

 筆者が読者の裨益となることのみを願って執筆した本書である。是非とも手に取って内容をご覧いただき、日常の臨床とskill upに役立てていただきたい。
 最後に、私を御指導下さった諸先生方のご厚情に感謝申し上げるとともに、私如きに成書を出版する機会を下さった南江堂出版部の方々の勇気に敬意を表し、感謝申し上げます。

2018年2月
獨協医科大学医学部麻酔科学講座
濱口眞輔