2025年7月刊行内科学テキストの最高峰 ハリソン内科学 原著第22版
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About

Harrison’s Principles
of Internal Medicine

『Harrison’s Principles of Internal Medicine』は70年以上にわたり、最良の患者ケアを行うために必要な知識や情報を医療従事者に提供してきました。病態生理学と臨床医学の権威あるリファレンスとして世界中の医療従事者に認められており、医学のあらゆる領域における数え切れないほどの進歩や発展を取り上げています。

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「ハリソン内科学」
の特長

  • 適切な鑑別診断をサポートする明確かつ簡潔な構成により、複雑な臨床例を効率的に推論することが可能

  • 徴候や症状の生理学的および疫学的基礎は、専門家による豊富なガイドによって網羅され、その後の疾患別の章にリンクしている

  • レントゲン写真、臨床写真、模式図、高品質なイラストなど、充実したビジュアルサポート

  • 実践的な臨床決定木(デシジョンツリー)とアルゴリズム

  • 複雑な症例を効率的に推論するための明確で簡潔な診断スキーマにより、鑑別診断の作成を容易にする

  • 最新の臨床試験結果や推奨されるガイドラインが収載される

  • 治療アプローチと具体的なレジメンの両方をカバー

  • 臓器・器官系ごとのセクションでは、臨床に関連した病態生理と、患者へのアプローチ、鑑別診断に向けた戦略、優れた臨床アルゴリズムと診断スキーマ、豊富な臨床画像と図、最新の臨床ガイドライン、治療への一般的・特異的アプローチに関する実践的な臨床的アドバイスを掲載

第22版の特長

  • 承認された新しい治療薬、診療を変える新しいガイドラインやエビデンスサマリーを反映した更新内容

  • 3,000枚以上の臨床画像、病理画像、X線写真、診断と治療のデシジョンツリー、病態生理を説明するわかりやすい図式と図表

  • 診断と管理における重要な側面を示した視覚的コンテンツを多数収録

新たに追加された章
  • 現代医学における身体診察の価値
  • 医師のウェルビーイング
  • 運動不耐性
  • 原発性および二次性血球貪食性リンパ組織球症
  • がん患者の症状コントロール
  • 予防接種の原則
  • COVIDおよびその他のコロナウイルス感染症
  • 脱感作
  • ポイントオブケア超音波検査
  • プラセボ効果とノセボ効果
  • 腰痛患者におけるベッドサイド検査
  • 成人患者における抗血栓療法

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推薦のことば

東京女子医科大学 総合診療・総合内科学分野 教授
三重大学 名誉教授

竹村 洋典 先生

なぜ今、Harrisonなのか?最近では海外に行って医療を学ぶ日本人医師が減少しているという。かつては、海外の医療施設に長期間赴き、様々な国から集まった医師らを相手に医療で勝負を挑むツワモノ日本人医師が散見されていた。今でも発展途上国などの多くの医師は先進国の医療を学びに行っている。その結果、日本の医師が「井の中の蛙」状態になりかかっている可能性すらあるかもしれない。

海外の医師たちと臨床の場で議論をする際に、日本の教科書を引き合いに出しても勝ち目はない。況や、医師国家試験用の参考書では話にならない。世界の誰もが知っている教科書に書かれていれば相手も納得してくれる。その中でも「Harrisonに書いてあるから」の一言は非常に強い。Harrisonを知らない医師は世界でも少ない。しかも病態生理から説明するHarrisonだからこそ、その説得力は絶大である。

分厚いHarrisonを座右において、遠い世界の医療機関で活躍する自分を想像してほしい。たぶん夢がどんどんと膨らんでくるに違いない。そう、Harrison’sPrinciples of Internal Medicineはあなたの夢の入り口である。

杏林大学医学部准教授

岸本 暢将 先生

毎日多忙をきわめた研修医生活。白衣のポケットにはWashington Manualを入れ、ナースステーションの脇の本棚にはHarrison’s Principles of Internal Medicineを置いていた。朝の回診後、決定した指示を出し、検査結果の確認と評価、そして翌日の指示の決定を何とか午後の早い時間までに終わらせる努力をした。その後、夕方の回診までの残った1時間が貴重で、研修医1年目のときは見学に来る学生と、2年目のときには1年目の研修医とHarrisonを広げた。とはいっても各論ではなく、疾患別に書かれている “Approach to the Patient with~” の記載を読む。なぜなら、ここには研修医時代にマスターしなければいけない“H&P(病歴聴取と身体診察)の肝”がすべて凝縮されているからである。青木眞先生の師匠であり感染症の“御大”喜舎場朝和先生の回診では、患者が生活する家の構造も含め、社会歴も詳しくプレゼンすることが必要であった。面倒と思わず、目が少し充血して黄疸症状のある不明熱の患者さんの病歴聴取に取り組んだ際のエピソード。家の風呂場はシャワーのみ、バスタブは屋外に移動し屋根の雨水受けとなっており、雨水は農作業後の手洗い場となっていた。“レプトスピラ症”の一発診断がここで出てきたのはびっくりした。原因となったのはネズミの尿で、言われてみればなるほど。Harrisonの“Approach to the Patient with an infectious disease”を読めば、詳しい社会歴を含めた環境曝露について細かく聴取するよう解説しているではないか。

インターネットで様々な情報を得ることが出来るようになっても、成書は基本中の基本。研修医のうちに読んで確認することをお勧めする。