339-1030

喘息の子供の入院率に及ぼすイプラトロピウム噴霧の効果

EFFECT OF NEBULIZED IPRATROPIUM ON THE HOSPITALIZATION RATES OF CHILDREN WITH ASTHMA

Faiqa Qureshi, and others


  • 背 景
  •  イプラトロピウムのような抗コリン作用薬は,喘息が急激に悪化した患者の肺機能を改善するが,入院率に及ぼすそれらの効果は不明である.
  • 方 法
  •  中等度または重度喘息が急激に悪化して救急室で治療した子供 434 人(2 〜18 歳)について,無作為二重盲検プラセボ対照試験を実施した.子供全員に対して,アルブテロールの噴霧溶液(体重に応じて 2.5 または 5 mg /回)を 20 分ごとに 3 回噴霧し,その後必要に応じて噴霧した.コルチコステロイド(プレドニゾンまたはプレドニゾロン 2 mg / kg 体重)をアルブテロールの 2 回目の噴霧時に経口投与した.治療群の子供には,臭化イプラトロピウム 500 m g(2.5 ml)をアルブテロールの 2 回目および 3 回目の噴霧のさいに加えた; 対照群の子供はこれらのさいに通常の生理食塩液2.5 ml を噴霧した.
  • 結 果
  •  全体として,入院率はイプラトロピウム群(子供 215 人中 59 人[ 27.4%])では対照群(子供 219 人中 80 人[ 36.5%]),p = 0.05より低かった.中等度喘息患者(最大呼気流量が予測値の 50 〜 70%,または喘息スコアが 15 ポイント尺度の 8 〜 11 点として示される)では,入院率は 2 群で同程度であった(イプラトロピウム: 子供 79 人中8 人[ 10.1%]; 対照: 84 人中 9 人[ 10.7%]).重度喘息患者(最大呼気流量が予測値の< 50%,または喘息スコアが 12 〜 15)では,イプラトロピウムを加えると,入院の必要性は有意に低下した(子供 136 人中 51 人[ 37.5%]に対し,対照群では 135 人中 71 人[ 52.6%]; p = 0.02).
  • 結 論
  •  喘息が重度に悪化した子供では,臭化イプラトロピウムをアルブテロールおよびコルチコステロイド療法に加えると,入院率が有意に低下する.

    (N Engl J Med 1998; 339 : 1030 - 5 : Original Article)

    1998, Massachusetts Medical Society.


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