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企業情報
結核診療プラクティカルガイドブック
著 : 伊藤邦彦

商品の詳細

定価 5,250円  (本体5,000円+税)
ISBN 978-4-524-23527-8
発行年月 2008年06月
判型 A5
ページ数 358
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商品説明

一般臨床医,呼吸器科医,保健師を読者対象とし,学問としての知識ではなく,実地の臨床に必要な知識や考え方をまとめた.結核研究所へ寄せられる一般臨床医からの質問も反映させ,多くの文献によるエビデンスや経験に基づく私見も盛り込んだ.各項の簡潔な記載,関連事項への多数の参照指示により内容の立体的把握が可能となるよう構成.


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【主要目次】

第1章 結核対策と臨床
第2章 結核菌と結核症の概要
第3章 抗酸菌検査
第4章 肺結核の診断
第5章 薬剤耐性と薬剤感受性試験
第6章 抗結核薬と副作用対策
第7章 肺結核の化学療法と治療
第8章 特殊状況下の結核
第9章 肺外結核・播種性結核・気管支結核
第10章 結核症発病の予防 −BCGと予防内服−
第11章 ツベルクリン反応検査等の感染診断検査
第12章 接触者の臨床
第13章 院内・施設内感染対策

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【序文】

WHOの推計によれば結核は,2006年の1年間に世界で約920万人の新規患者が発生し170万人が死亡する,単一病原体感染症としては世界最大規模の感染症の一つである−と書いてみたところで現在の日本の臨床現場では結核はそう頻繁に遭遇するものでもなく,筆者を含む結核専門家と称する者がいくら主張したところで今や比較的稀な疾患であることは否定すべくもない.肺結核鑑別診断の初期診療は置くとしても,結核の治療を自ら行う機会は一般内科臨床医であればよくて数年に一度程度ではないかと思う.数年に一度しか使わない知識を普段から蓄え更新しておくことは立派なことではあるが,より頻度の高い疾患に関する重要な論文やガイドラインの類が氾濫し高速に知識が刷新されていく中にあっては,すべての臨床医に結核診療に関する十全な知識を要求することが現実的かどうかは疑わしいように思われる.
 にもかかわらず,ヒト間空気感染症である結核はできるだけ早期に診断しなければならないしまた是が非でも治癒せしめねばならない.比較的稀な疾患でありながら遭遇した際には早期に診断し確実に治癒させねばならない,という幾分か無理のある要請を満たすためにはどうすればよいか.すぐに思いつくのは次の二つの方法であろう.
 一つは,診療は下敷き1枚に収まる程度の簡単なガイドラインに忠実に従い,これから逸脱するような事態があれば逐一専門家に相談することである.結核を自前の知識のみで適切に診療できる能力は良いものであり,その能力を持つことも良いことである.しかしその能力の価値とその能力を持つ臨床医の価値は分離して考えねばならない.結核の診療能力は一種の公共財であり,よって皆で使い回せばよい.その能力を誰が所有しているかは,公共財再配分技術上の初期条件に過ぎない.
 もう一つは,必要かつできるだけ最低限の知識を前提とした上で,他の結核診療に必要となるような知識を収集選別し整理して一箇所に集めておき,道具箱のように必要に応じて取り出して使用することである.
 本書は後者の道具箱を用意する試みの第一歩である.筆者が本書で行ったことは文献書籍から知識やデータを選別して並べ,いくつかの意見やガイドラインから妥当と思われるものを抽出合成することである.したがって本書には筆者のoriginalityなるものはほとんど含まれてはいない.本書の道具箱としての使い勝手については読者の判断を待つほかない.使い勝手のよりよいものを仕立てることのできる他の結核専門医(ら)がいれば,新たにないしは本書を踏み台としてまた試みてくれればよいと願っている.
2008年5月 著者識
(抜粋)

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