教科書

コンパスシリーズ

コンパス薬理学改訂第2版

  • 新刊

編集 : 櫻田司
ISBN : 978-4-524-40348-6
発行年月 : 2017年7月
判型 : B5
ページ数 : 518

在庫あり

定価5,400円(本体5,000円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

「わかりやすく、ミニマムエッセンス」をコンセプトに、薬学生が知っておくべき医薬品の薬理について、薬理作用・機序、適応、副作用・禁忌の項目を設け、化学構造式を示しながらやさしく解説。今改訂では新しい医薬品等の各種情報を更新したほか、薬学教育モデル・コアカリキュラム(平成25年度改訂版)に対応させ、章構成の一部変更と内容追加を行った。

I 薬の作用
 1章 薬の作用
  A 薬の作用様式
  B 薬物受容体
 2章 薬の運命
  A 薬物の投与方法
  B 薬の体内動態
  C 薬の代謝
  D 薬の排泄
 3章 薬効の変化と副作用
  A 薬効に影響を及ぼす生体側因子(個人差)
  B 薬物相互作用
  C 薬物依存症
  D 薬の副作用と有害作用
  E 薬の有害事象
II 薬の効き方
 4章 自律神経系に作用する薬
  A 自律神経の機能
  B 末梢神経の分類と自律神経
  C 自律神経の形態
  D 自律神経支配の特徴
  E 自律神経の神経伝達物質と薬物受容体
  F アドレナリン作動性神経の化学伝達
  G アドレナリン受容体と細胞内情報伝達系
  H アドレナリン作動薬(交感神経系作用薬)
  I アドレナリン受容体遮断薬
  J アドレナリン作動性神経遮断薬
  K コリン作動薬(副交感神経作用薬)
  L 副交感神経遮断薬(抗コリン薬,ムスカリン受容体遮断薬)
  M 自律神経節に作用する薬物
  N 眼に作用する薬物
  O 排尿に作用する薬物
 5章 体性神経系に作用する薬・筋の疾患の薬
  A 局所麻酔薬
  B 神経筋接合部遮断薬
 6章 中枢神経系疾患の薬
  A 全身麻酔薬
  B 催眠薬
  C 鎮痛薬
  D 抗てんかん薬
  E 抗パーキンソン病薬
  F 認知症治療薬
  G 統合失調症
  H 抗うつ薬
  I 抗躁薬(気分安定薬)
  J 抗不安薬
  K 中枢性筋弛緩薬
  L 中枢興奮薬と幻覚発現薬
  M 脳血管疾患に用いる薬物
 7章 免疫・炎症・アレルギー疾患の薬
  A 炎症と炎症治療薬
  B 免疫抑制薬
  C 抗アレルギー薬
 8章 骨・関節・カルシウム代謝疾患の薬
  A 骨粗しょう症
  B 骨・カルシウム代謝疾患の薬
  C 関節リウマチ
  D 変形性関節症
 9章 循環器系疾患の薬
  A 循環器系の生理機能
  B 抗不整脈薬
  C 心不全治療薬
  D 虚血性心疾患治療薬
  E 高血圧治療薬(降圧薬)
 10章 血液・造血器系疾患の薬
  A 止血機構:血液凝固,血栓形成,血栓溶解
  B 止血薬
  C 抗血栓薬
  D 血栓溶解薬
  E 造血薬
 11章 泌尿器系疾患の薬
  A ネフロンの構造と機能
  B 利尿薬
  C 頻尿治療薬・排尿障害治療薬
  D 尿路感染症治療薬
 12章 生殖器系疾患の薬
  A 前立腺肥大症と治療薬
  B 子宮内膜症治療薬
  C 子宮筋腫治療薬
  D 妊娠
 13章 呼吸器系疾患の薬
  A 呼吸興奮薬
  B 鎮咳・去痰薬
  C 気管支喘息治療薬
  D 慢性閉塞性肺疾患治療薬
  E ニコチン依存症治療薬
  F 間質性肺炎治療薬
 14章 消化器系疾患の薬
  A 消化性潰瘍治療薬
  B その他の消化性疾患治療薬
  C 制吐薬
  D 肝臓疾患治療薬
  E 膵炎治療薬
  F 痔疾患治療薬
 15章 代謝系疾患の薬
  A 糖代謝異常:糖尿病
  B 脂質代謝異常:脂質異常症
  C 尿酸代謝異常:痛風・高尿酸血症
 16章 内分泌系疾患の薬
  A ホルモン分泌の調節
  B ホルモンの作用機序
  C ホルモンの分類と機能
  D 下垂体前葉ホルモン
  E 下垂体後葉ホルモン
  F 甲状腺ホルモンおよび抗甲状腺薬
  G 副腎皮質ホルモンと関連薬
  H 性ホルモン
 17章 感覚器疾患・皮膚疾患の薬
  A 眼疾患に用いる薬
  B めまいに用いる薬物
  C 皮膚疾患に用いる薬物
 18章 抗菌薬
  A 抗菌薬の化学構造による分類と作用機序
  B 抗菌薬による耐性
  C 抗生物質
  D 合成抗菌薬
 19章 ウイルス感染症の薬
  A 抗ヘルペスウイルス薬
  B 抗インフルエンザウイルス薬
  C 抗肝炎ウイルス薬
  D 抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV)薬
  E その他の抗ウイルス薬
 20章 真菌感染症の薬
  A 真菌症
  B 抗真菌薬
 21章 原虫・寄生虫感染症の薬
  A 寄生虫
  B 抗原虫薬
  C 抗蠕虫薬(駆虫薬)
 22章 悪性腫瘍の薬
  A 抗悪性腫瘍薬の分類と作用機序
  B 細胞周期と抗悪性腫瘍薬
  C 化学療法薬に対する腫瘍細胞の耐性獲得
  D アルキル化薬
  E 代謝拮抗薬
  F 抗腫瘍性抗生物質
  G 微小管阻害薬
  H ホルモン類似薬
  I 白金製剤
  J トポイソメラーゼ阻害薬
  K 生体応答調整物質(BRM)
  L 分子標的治療薬
  M その他
本書で対応する薬学教育モデル・コアカリキュラム一覧
索引

改訂第2版の序

 本書は、薬理学のエッセンスを凝縮した簡潔で理解しやすい教科書を目標として、2011(平成23)年5月に初版が発行され、以来早くも7年目を迎えた。この間6年制薬剤師国家試験が既に6回実施され、その出題内容を十分ふまえ吟味したうえでこの程、第2版を出版する運びとなった。
 2015(平成27)年から改訂薬学教育モデル・コアカリキュラム(以下、改訂コアカリ)に基づく新たな薬学教育が開始され、薬理学分野は「医療薬学」の「薬理・病態・薬物治療」中に一般目標(GIO:学生が学修することによって得る成果)と到達目標(SBO:学生がGIOに到達するために、身に付けておくべき個々の実践的能力)が病態・薬物治療分野と同じ項に明記されている。GIOとして、「疾病に伴う症状などの患者情報を解析し、最適な治療を実施するための薬理、病態・薬物治療に関する基本的事項を修得する。」と掲げられている。したがって、今回の改訂第2版では、改訂コアカリの内容を広く網羅するとともに、薬物の作用メカニズムについて病態・薬物治療学との関連性をもたせることを意識して改訂を行った。改訂では、7名の先生方を新たに執筆者として迎え入れ、いくつかの章は大幅に書き改めた。しかし、その他は必要な訂正や補充にとどめ、できるだけ簡潔さを保つことにも配慮した。
 SBOを意識しながら学修できるよう各章ごとにSBOを配置し、改訂コアカリ一覧と本書との対応についても記載してあるので、参考にしていただければ幸いである。また、理解度を高める工夫として図・表を多用した。章末には“ポイント”欄を設け、章ごとの重要項目を簡潔にまとめているので、知識の確認に活用し体系を把握されることを願っている。
 改訂版を作成するまでの間に賜りました貴重なご意見やご教示に感謝し、今後も引き続き忌憚のないご指摘やご叱正をいただければ大変嬉しく存じます。

2017年6月
櫻田司