教科書

現代医療における漢方薬

こちらの商品は改訂版・新版がございます。

監修 : 日本生薬学会
編集 : 本多義昭/正山征洋/荻原幸夫/竹田忠紘
ISBN : 978-4-524-40241-0
発行年月 : 2008年4月
判型 : B5
ページ数 : 166

在庫なし

定価3,564円(本体3,300円 + 税)

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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

薬学関係者として、「これだけは覚えておいてほしい」と思われる漢方医療や漢方薬の内容をわかりやすくまとめる。生薬の基本的な内容は生薬学の教科書に譲り、漢方薬と関連の深い内容(薬効と主治/配合処方/生薬配合の妙味)を中心に解説。薬剤師国家試験合格に必要なミニマムエッセンスを盛り込み、また薬学教育モデルコアカリキュラム(現代医療の中の生薬・漢方薬)の内容を網羅。

I. 総論
 1 現代医療の中の漢方薬
 2 漢方医学と本草学
 3 漢方医学の理論
 4 診断と治療

II. 漢方処方解説
 1 漢方処方、方剤について
 2 主な方剤群

III. 生薬解説
 1 漢方で使われる生薬について
 2 生薬各論

付録 疾患分類表

1884年、明治政府はわが国の伝統医学であった漢方医学を放棄し、西洋医学一辺倒の教育を採用する決定を下した。しかし、時は移り、次第に漢方医学の有効性が再認識されるようになって、1976年には医療用漢方製剤が健康保険医療に導入された。高齢化社会到来によって疾病構造が変化した我が国で、QOLを踏まえた全人的医療に漢方医学が果たしている役割は決して少なくはない。現在、多くの医師が漢方薬を用い、すべての医学部で漢方医学の教育がなされるようになっているが、この流れは今後ますます大きなものとなることが予想される。
 また、薬学領域においても、薬剤師にとって漢方薬と漢方医学の教育が必要であることが、2002年のモデルコアカリキュラムに明記され 従来の生薬学や薬用植物学、天然物化学に加えて、さらに幅広い知識の習得が要求されるようになった。生薬や漢方薬が医療の現場で用いられる医薬品であるという立場からすれば、当然の帰結である。そこで、日本生薬学会では、薬学生にとって必要な漢方薬に関する入門教科書の必要性を強く認識し、ここに「現代医療における漢方薬」を編纂することになった。
 本書は、薬剤師が医療の現場で必要とされる漢方薬の知識の要点を、3篇に分けて解説したものである。すなわち、総論では、漢方医薬学の現状と歴史、漢方の医学理論、診断、治療の要点について解説し、漢方処方解説では、とかく断片的となりがちな処方の知識について、より理解を深め相互に関連づけて把握が出来るよう処方群にまとめて解説した。また、生薬各論では、漢方処方で繁用される生薬についての必要な知識をまとめ解説した。
 漢方薬による治療は、患者の病態把握と処方決定とが直結している、診断即治療の世界である。薬剤師が医療チームあるいは地域の現場で担う役割あるいは期待を考える時、漢方薬と漢方医学に精通することは、是非とも必要なことである。本書はこれから漢方薬を勉強しようとしている学生や薬剤師、その他の医療関係者に対する医療薬学的視点からの入門書であり、記された各項の知識が核となり、ステップアップして、諸兄が漢方薬を自家薬籠中のものとされることを期待している。
2008年3月
編集委員 本多義昭
     正山征洋
     荻原幸夫
     竹田忠紘
(一部改変)