書籍

結核・非結核性抗酸菌症診療Q&A

編集 : 日本結核病学会
ISBN : 978-4-524-26601-2
発行年月 : 2014年4月
判型 : A5
ページ数 : 166

在庫あり

定価2,808円(本体2,600円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

日本結核病学会ホームページに寄せられた“結核・非結核性抗酸菌症診療”に関する疑問・質問と専門家による丁寧でわかりやすい回答・解説を書籍化。興味のある疑問・質問から読み進められる構成で、診療に直結する実践的な知識が身につく。Q&A形式と豊富な図表、平易な解説文で、医師だけでなく医療スタッフにもおすすめの一冊。

I章 結核症
1.感染管理・予防
 A.ツベルクリン反応検査・IGRAについて
  Q1 入職時のツベルクリン反応2段階法の必要性は?
  Q2 看護学生の臨床実習時におけるツベルクリン反応検査・IGRAの必要性について教えてください
  Q3 高齢肺炎患者で画像上結核が疑われる場合のIGRAの結果の解釈は?
 B.接触者健診について
  Q4 接触者健診におけるIGRAの解釈と対応について教えてください
  Q5 接触者健診においてツベルクリン反応検査をして対象者を限定してからIGRAを行ってもよいですか?
  Q6 接触者健診実施における当該患者の同居家族、当該病棟職員、同室患者の優先度は?
  Q7 妊娠時の接触者健診はどのようにしたらよいですか?
 C.BCG接種について
  Q8 BCG未接種の幼児〜学童にツベルクリン反応検査やBCG接種は必要?
  Q9 BCG接種後ツベルクリン反応陰性児に再接種は必要?
  Q10 BCG接種後の同側腋窩リンパ節腫大への対応法は?
 D.院内感染予防対策について
  Q11 結核健診精密検査担当病院としての院内感染予防対策法は?
  Q12 イソニアジド(INH)耐性菌患者での感染拡大のリスクは?
  Q13 結核疑い患者診察後の診察室の換気の必要性は?
  Q14 院内発見の塗抹陽性結核症例における接触者健診の費用負担は?
  Q15 結核疑い患者の隔離期間は?
2.診断
 A.結核遺伝子診断検査LAMP法について
  Q16 LAMP法のみで結核の診断をしてもよいですか?
 B.喀痰抗酸菌検査について
  Q17 喀痰抗酸菌検査の詳細について教えてください
 C.胃液抗酸菌検査について
  Q18 胃液抗酸菌検査の実施に関して教えてください
 D.肺結核画像診断について
  Q19 肺癌と肺結核症の合併時の胸部X線・CT所見の読影の注意点は?
3.治療
 A.抗結核薬の副作用について
  Q20 化学療法中の減感作療法はどう行えばよいですか?
  Q21 化学療法中の発熱にはどう対応すればよいですか?
  Q22 単剤の減感作療法中の薬剤耐性のリスクは?
  Q23 化学療法中の嘔吐への対応について教えてください
  Q24 抗結核薬による重症肝障害について教えてください
  Q25 化学療法中の白血球減少時の対応について教えてください
  Q26 化学療法中の末梢神経障害にはどう対応すればよいですか?
 B.潜在性結核治療について
  Q27 イソニアジド(INH)の投与量について教えてください
  Q28 免疫抑制薬使用者へのイソニアジド(INH)投与量はどうすればよいですか?
  Q29 肺結核治療歴がある患者へのステロイド薬投与はどうすればよいですか?
  Q30 2回目のイソニアジド(INH)予防投与について教えてください
 C.その他
  Q31 抗結核薬の経口投与困難例への治療指針や調査資料はありますか?
  Q32 抗結核薬の経口投与困難例にはどう対応すればよいですか?
  Q33 薬剤感受性がイソニアジド(INH)低濃度で耐性かつINH高濃度で感受性ありの場合、どのように治療したらよいですか?
  Q34 左肺上葉に空洞を伴う巨大病変に対する治療法と手術適応は?
  Q35 ステロイド投与中の肺結核発症例の治療期間はどうすればよいですか?
  Q36 フルオロキノロン薬の使い方について教えてください
  Q37 多剤耐性結核菌はどのように治療すればよいですか?
  Q38 孤立性結節影切除後で結核腫(tuberculoma)の診断となったケースはどう治療すればよいですか?
  Q39 初期強化期のエタンブトール(EB)投与期間について教えてください
  Q40 化学療法開始後に出現した胸水への対応は?
  Q41 透析時に抗結核薬を使用する場合はどうしたらよいですか?
  Q42 イソニアジド(INH)耐性結核患者への化学療法のコツは?
4.その他
  Q43 結核死の定義について教えてください
II章 非結核性抗酸菌症
 A.肺MAC症の治療開始時期について
  Q44 肺MAC症の治療はいつ開始すればよいですか?
 B.肺MAC症に対するフルオロキノロン薬の併用について
  Q45 肺MAC症に対するフルオロキノロン薬併用の意味は?
 C.肺MAC症治療薬副作用出現時の対応について
  Q46 肺MAC症治療薬による副作用出現時の治療方針は?
  Q47 エタンブトール(EB)視神経炎がある場合の治療法は?
 D.M.abscessus症の治療について
  Q48 M.abscessus症の難治例の治療法は?
 E.M.kansasii症の治療について
  Q49 M.kansasii症の治療のコツは?
 F.非結核性抗酸菌症の手術治療について
  Q50 両側肺に病変のある非結核性抗酸菌症症例の手術適応と術後化学療法は?
索引

このたび日本結核病学会から『結核・非結核性抗酸菌症診療Q&A』を発刊する運びとなりました。この本に収載されている質問は主に学会員の皆様から寄せられ、それぞれの内容によって専門家が回答したものを当学会のホームページにて公開したものです。
 結核診療の中では接触者健診の感染診断ツールとして特異度の高いインターフェロンγ遊離試験が広く普及したことに伴い、どのように解釈するのが妥当なのか、またツベルクリン反応との関係はどのように考えたら良いのか、さらにBCG再接種に関する質問などが多く寄せられました。結核治療に関しては、薬剤耐性時の治療薬選択と治療期間をどうするか、経口摂取不可能な症例の治療法はどうするかなど、日常診療の悩ましい問題を取り上げています。
 最近急速に患者数が増加している非結核性抗酸菌症については、治療期間が長くなることもあり、治療開始時期はいつ頃が妥当なのか、薬剤の副作用が出現した場合にはどのように対処したら良いのか、また難治性のM.abscessus症の治療をどのように行えば良いのか、など明日の診療からでもすぐに役立つものを収載しております。
 本書は臨床現場での日頃の疑問に対し明確な回答がなされており、職種にかかわらず多くの医療関係者の方々のお役に立てるものと信じております。編者も手元に置き活用したい一冊ですが、結核・非結核性抗酸菌症診療に従事する医療関係者の方々に是非ご活用いただくことを願っております。

2014年3月
責任編集者
小川賢二