書籍

神経疾患最新の治療2012-2014

こちらの商品は改訂版・新版がございます。

編集 : 小林祥泰/水澤英洋
ISBN : 978-4-524-26468-1
発行年月 : 2012年2月
判型 : B5
ページ数 : 446

在庫なし

定価9,720円(本体9,000円 + 税)


最新版はこちら
  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

神経疾患の最新情報と治療方針を簡潔に解説。巻頭トピックスでは、視神経脊髄炎(NMO)、アルツハイマー病の最先端治療、rt-PAによる血栓溶解療法の検証と展望など最新の話題を取り上げた。疾患ごとの解説では、検査・診断、処方例も含めた治療方針、生活指導、リハビリテーションのポイントを具体的に解説、最新トピックスも加え“治療の現在”がわかる。日常診療のよりどころとなる臨床現場必携の一冊。

巻頭トピックス
 1 脳血管内治療の最先端
 2 未破裂脳動脈瘤に対する薬物治療
 3 rt-PAによる血栓溶解療法の検証と展望
 4 脳血管性アパシーの治療
 5 アルツハイマー病の標準的治療と先端治療
 6 てんかん診療の最先端
 7 神経Behcet病、Sweet病の治療
 8 脳原発悪性リンパ腫治療の発展
 9 視神経脊髄炎(NMO)
 10 神経サルコイドーシスの治療
 11 デュシェンヌ型筋ジストロフィーに対するエクソン・スキップ療法

I 緊急時の神経症候とその対処法
 1 頭痛
 2 めまい
 3 意識障害
 4 痙攣

II 治療手技
 1 血液浄化療法
 2 baclofenの髄注治療
 3 ペインクリニック:神経ブロック
 4 電気刺激療法
 5 機能外科療法
 6 脳磁気刺激療法
 7 修正電気痙攣療法
 8 神経疾患に対する漢方治療

III 疾患別各論
〈脳疾患〉
 1 脳出血
 2 くも膜下出血
 3 未破裂脳動脈瘤
 4 脳梗塞
 5 無症候性脳梗塞:再発予防を含む
 6 一過性脳虚血発作(TIA)
 7 脳動静脈奇形
 8 脳静脈血栓症
 9 もやもや病
 10 慢性硬膜下血腫
 11 頭部外傷後遺症
 12 低髄圧症候群
 13 血管性認知症
 14 脳血管性うつ状態
 15 髄膜炎、脳炎
 16 プリオン病、遅発性ウイルス疾患
 17 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
 18 多発性硬化症
 19 脳腫瘍
 20 下垂体腫瘍
 21 正常圧水頭症
 22 頭痛:片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、慢性連日性頭痛
 23 神経痛
 24 視床痛(中枢性疼痛)
 25 側頭動脈炎
 26 アルツハイマー病
 27 パーキンソン病
 28 進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症
 29 脊髄小脳変性症
 30 ハンチントン病
 31 ジストニア、ジスキネジア
 32 片側顔面痙攣
 33 本態性振戦
 34 ミオクローヌス/アテトーゼ、片側バリズム、コレア
〈脊椎・脊髄疾患〉
 1 脊椎症:椎間板ヘルニアを含む
 2 後縦靱帯骨化症(OPLL)、黄色靭帯骨化症(OYL)
 3 筋萎縮性側索硬化症(ALS)、運動ニューロン疾患
 4 若年性一側上肢筋萎縮症(平山病)
 5 脊髄性筋萎縮症:球脊髄性筋萎縮症を含む
 6 脊髄血管障害
 7 脊椎・脊髄腫瘍
 8 脊髄外傷
 9 脊髄空洞症
 10 脊髄炎:視神経脊髄炎(NMO)を除く
 11 ヒトTリンパ球向性ウイルス脊髄症(HAM)
 12 亜急性連合脊髄変性症
〈末梢神経疾患〉
 1 Guillain-Barre症候群
 2 慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP)
 3 多巣性運動ニューロパチー
 4 薬剤性ニューロパチー
 5 血管炎性ニューロパチー
 6 中毒性ニューロパチー
 7 圧迫性ニューロパチー
 8 末梢性顔面神経麻痺
 9 アミロイドポリニューロパチー
 10 自律神経ニューロパチー
〈筋疾患〉
 1 多発筋炎、皮膚筋炎
 2 重症筋無力症
 3 Lambert-Eaton筋無力症症候群
 4 周期性四肢麻痺
 5 筋強直性ジストロフィー
 6 筋痙攣(こむら返り)
 7 ミトコンドリア病
〈内科関連の神経疾患〉
 1 肝性脳症
 2 高血圧性脳症
 3 尿毒症性脳症
 4 無酸素脳症
 5 糖尿病性ニューロパチー
 6 糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧性高血糖症候群
 7 傍腫瘍性神経症候群
 8 うつ状態
 9 心身症

IV 神経疾患のリハビリテーション
 1 運動療法
 2 言語療法(失語症)
 3 認知療法
 4 摂食・嚥下リハビリテーション

付録
 1 進行中の大規模臨床試験
 2 神経疾患の福祉・介護施策
 3 薬剤一覧
 4 治療ガイドライン

索引

本書は「最新の治療シリーズ」の神経疾患版として2006年に刊行され、治療の進歩が理解でき、日常臨床に即役立つ内容であると高い評価を受けている。
 治療法が少ないといわれる神経疾患においても最近の治療の進歩はめざましく、今回も読者からの強い要望に応えて、前回2009-2011年版から執筆者を刷新し、2012-2014年版として発刊することになった。内容としてはこれまで同様、神経内科と脳神経外科、リハビリテーション、麻酔科分野まで神経疾患治療に関する広い分野をカバーし、最新の治療を取り上げている。
 今版の「巻頭トピックス」では、前版同様に脳血管内治療など猛烈な勢いで治療機器、技術が進歩している分野を継続して取り上げ、また最近多くの治療薬が認可された認知症や、超急性期脳梗塞の標準治療となったrt-PAによる血栓溶解療法の検証と展望、そしてうつ状態との違いを認識して治療に取り組んでいただくべく、これまで脳卒中後うつ状態の一部として扱われていた脳血管性アパシーを新たに取り上げた。さらに、やや近未来的な印象もあるが、現在の薬剤で効果が期待できるかもしれない未破裂脳動脈瘤の薬物療法にも言及した。
 「I章 緊急時の神経症候とその対処法」では、実際の臨床に役立つように、救急外来でよくみられる重要な神経症候として、頭痛、めまい、意識障害や痙攣に対する緊急時の対処法をわかりやすくまとめた。「III章 疾患別各論」では、神経疾患の中で日常よく遭遇するものを中心に取り上げたが、まれなものでも治療上重要な疾患、また有名な一部の疾患については加えてある。「脳疾患」、「脊椎・脊髄疾患」、「末梢神経疾患」、「筋疾患」に分類し、さらに糖尿病性ニューロパチーや肝性脳症など、一般医が遭遇する、内科疾患に伴って生じる神経疾患を「内科関連の神経疾患」としてまとめてある。傍腫瘍性神経症候群を知ることによって癌の早期発見の手がかりがつかめるかもしれない。「IV章 神経疾患のリハビリテーション」も運動療法や言語療法だけでなく、脳疾患における高次脳機能障害の認知療法や嚥下障害に対する嚥下訓練なども含めて現実的な対処法を中心にまとめた。中でも、リハビリテーションに関連した脳神経外科治療として最近の機能外科療法を取り上げている。このような治療法があることを知ることによって患者さんの苦しみを少しでも軽減できる場合もあるので一読に値する。さらに、evidence based medicine(EBM)の時代に合わせて、大規模臨床試験情報も付録として掲載し、ますます必要性の高まっている福祉・介護施策についても取り上げた。
 神経疾患治療に関してあらゆる分野の最新情報をこれだけ広範にまとめたものは他に例をみないと思われる。日常の神経疾患診療に役立てていただければ幸いである。
 なお、時代の流れに合わせ、今版より、本書を購入いただいた読者の方々へのサービスとして、電子版へのアクセス権を提供いたしますので、この機会にどうぞ活用ください。
2012年1月
編者一同