書籍

誰でもできるインスリン導入持効型溶解インスリン活用マニュアル

: 鈴木大輔
ISBN : 978-4-524-26404-9
発行年月 : 2011年11月
判型 : B5
ページ数 : 144

在庫あり

定価3,780円(本体3,500円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

1日1回の投与で注目をあびる「持効型溶解インスリン製剤」を用いたインスリン導入法がすぐに始められる一冊。あらゆるパターンの症例から、患者の何を診て・どのように考え・どう治療を行うかを解説。この領域の第一線で活躍する著者が、そのノウハウのすべてを紹介する。巻末には、知っておきたいインスリン療法の基礎知識や、インスリン製剤・血糖自己測定器の一覧表まで掲載。

第I章 持効型溶解インスリン療法を始めよう
 1.“シンプルで確実な”インスリン治療
 2.BOTを始めよう
 3.basal plus療法を始めよう
 4.強化インスリン療法(basal-bolus療法)を始めよう

第II章 持効型溶解インスリンを活用する!
(1)BOTを実践する
 1.基本編
 2.応用編
(2)basal plusに移行する
(3)混合製剤から持効型溶解インスリンへ切り替える
 1.基本編
 2.応用編
(4)basal-bolusを活用する

第III章 その他のインスリン療法と今後の展望
 1.混合製剤を用いたインスリン導入
 2.インスリンとDPP-4阻害薬との併用療法
 3.インスリンとGLP-1受容体作動薬との併用療法

第IV章 エビデンスからみた実践インスリン療法
 1.JUN-LAN study 1、JUN-LAN study 2
 2.JUN-LAN study 4
 3.JUN-LAN study 6
 4.JUN-LAN study 7
 5.JUN-LAN study 8
 6.ALOHA study
 7.APOLLO study
 8.OPAL study
 9.treat-to-target trial
 10.LAPTOP study
 11.Yokoyama study

巻末 インスリン療法の基礎知識
巻末1 知っておきたいインスリン療法の基礎知識
 1.インスリンとは
 2.各種インスリン製剤の特徴
 3.各種デバイスの特徴
 4.実際の自己注射の方法
巻末2 知っておきたい血糖自己測定の基礎知識
 1.血糖自己特定とは
 2.血糖自己測定の種類と特徴
 3.実際の測定方法
巻末3 インスリン療法で注意すべきこと
 1.低血糖
 2.シックデイ
巻末4 患者負担費と保険診療

索引

糖尿病患者は増加の一途を辿り、まさに国民病と言っても過言ではない。言い換えれば、内科医はもちろんのこと他科の医師でも必ず診療もしくは遭遇する疾患である。一方、糖尿病の自覚症状は乏しく、血糖コントロールが多少悪くても患者は不都合を感じることはない。そのため、患者が医師に何かを訴えることは少なく、目標の血糖コントロール値まで達していない患者が多いのも現実である。つまり、どんな医師でも治療はできるが、理想通りの治療をすることは難しいのが糖尿病である。
 では、どのようにすれば目標の血糖値にコントロールすることができるのであろうか。それにはまず、患者と我々医療スタッフが共通の治療目標を掲げて治療するのが基本である。そのためには患者自身が糖尿病に対する知識を身につけることが大切であり、同時に我々医療スタッフも正しい知識を習得し、常に新しい知識を吸収する努力を続けることが必要である。
 近年、糖尿病の治療薬は日々開発・発売され、経口薬としてSU薬、ビクアナイト薬、αグルコシダーゼ阻害薬、インスリン抵抗性改善薬、速効型インスリン分泌促進薬、DPP-4阻害薬の6種類と、注射薬としてインスリンとGLP-1受容体作動薬が使用可能な状況である。専門医にとっては使い勝手が良くなったが、逆に専門でない医師にとっては糖尿病治療が複雑になったとの意見も聞かれ、誰でも簡単、確実、安全に行える治療法が期待されていた。そんな中、持効型溶解インスリンが発売され10年近くが経過し、このインスリンを的確に使用することにより、糖尿病治療はかなり「簡単に、確実に、安全に」できるようになった。
 本書は、患者の血糖コントロールが少しでも改善すればとの思いから企画し、持効型溶解インスリンの様々な使用法の実例を提示しながら解説する、実践的な内容とした。また、一般的なインスリン治療の書籍とはことなり、総論的な内容は巻末に記載し、実践的なところから読み始められるよう編集した。本書が様々な方に読まれ、治療に患者の生活を合わせるのではなく、患者の生活に合わせた糖尿病治療が行われるようになることを願ってやまない。
2011年9月
青空に浮かぶ鰯雲を眺めながら 著者記す