書籍

バセドウ病治療ガイドライン2011

編集 : 日本甲状腺学会
ISBN : 978-4-524-26321-9
発行年月 : 2011年4月
判型 : B5
ページ数 : 260

在庫あり

定価3,780円(本体3,500円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

バセドウ病の治療(薬物治療と131I内用療法)を総合的に網羅したガイドライン。診断基準や治療方針、抗甲状腺薬の選択と治療、薬物治療中止の目安、131I内用療法の実際、患者の生活指導など、日常臨床で必須の問題を取り上げ、きめ細かく解説した。バセドウ病に携わる臨床医、医療スタッフの必携書。

■「バセドウ病治療ガイドライン2011」作成経緯と基本方針
 文献のエビデンスレベル
 推奨グレード
■用語解説

第1部 総論
 1.バセドウ病の診断基準
 2.バセドウ病の治療法
  2-1)薬物治療法
  2-2)131I内用療法(アイソトープ治療)
  2-3)手術による治療

第2部 薬物治療
 1.抗甲状腺薬の選択
  1-1)治療効果の面から
  1-2)副作用の面から
  1-3)コンプライアンス、費用対効果の面から
 2.抗甲状腺薬による治療
  2-1)抗甲状腺薬の初期投与量
  2-2)抗甲状腺薬の投与方法
  2-3)副作用
 3.無機ヨードによる治療
 4.バセドウ病薬物治療の中止
  4-1)中止の目安
  4-2)予後予測因子
 5.バセドウ病患者の生活指導
  5-1)喫煙について
  5-2)ヨード摂取について
  5-3)生活一般について
 6.特殊なバセドウ病患者
  6-1)妊婦・授乳婦
  6-2)小児・高齢者
 7.専門医に紹介するバセドウ病患者
 8.抗甲状腺薬の添付文書の問題点
 9.各国のバセドウ病診療ガイドライン

第3部 131I内用療法
 1.131I内用療法について
 2.適応と禁忌
  ・補足事項1)妊娠を希望するバセドウ病患者に対して
       a)治療後、妊娠を控える期間について
       b)TSH受容体抗体(TRAb)が高値の場合に注意を要する事項─胎児ないし新生児甲状腺機能充進症について
  ・補足事項2)甲状腺眼症の増悪について
 3.131I内用療法の実際
  3-1)治療前の準備
  3-2)131I投与量の決め方
  3-3)治療後の経過観察と再治療
  3-4)医療連携による131I内用療法
  3-5)注意事項:空港などの放射線モニタ、ならびにショッピングセンターなどの炎センサーのアラームについて
  4.外来治療のリスクについて
  5.バセドウ病以外の甲状腺機能充進症の131I内用療法─機能性結節性甲状腺腫の131I内用療法

付録
  1.日本甲状腺学会専門医認定制度について
  2.バセドウ病131I内用療法受け入れ可能施設一覧

索引

2006年5月に旧版「バセドウ病薬物治療のガイドライン2006」を発表した。幸い非常に多くの方々に利用していただくことができ、当初の予想を大きく上回る5,000部余が求められた。作成に携わったものとして非常にありがたく思っている。ガイドライン作成の基本方針のひとつに、数年ごとに見直し作業を行い改訂版を出していく、を掲げている。旧版発表から5年が経ち、今回全面的な見直しを行い、新しい動向、新しいデータを取り入れた「ガイドライン2011」を発表することになった。
 今回の改訂版の最も大きな特徴は、「バセドウ病131I内用療法の手引き」と合本したことである。「131I内用療法の手引き」は11名からなる作成委員会(委員長:小西淳二)での2年余の討議を経て、2007年10月に発表された。当初から将来的な合本を計画し、スタイルを薬物治療のガイドラインに合わせていたが、今回目的を果たすことができた。バセドウ病の中心的な2つの治療法が網羅されたことから、書名も「バセドウ病治療ガイドライン2011」と改めた次第である。利用価値がさらに高まったものと考えている。
 改訂にあたって旧版での不備な点の改正はもちろんのこと、この間の進歩も十分取り入れた。薬物治療においては抗甲状腺薬の副作用、中止の目安、無機ヨード治療、妊娠における問題など、いくつもの項目で大幅な加筆がなされた。131I内用療法のほうも詳細な検討を行い、他院へ治療を依頼する場合の医療連携の項を設けるなど、さらに充実したものとなっている。作成委員は、両ガイドラインともこれまでの先生方に継続してお願いした(新たに薬物治療のほうは隈病院の窪田先生に、131I内用療法のほうはすみれクリニックの岡本先生に加わっていただいた)。執筆していただいた方、査読をお願いした方、討議していただいた方、コメントを寄せていただいた方、ガイドラインの完成はこれら委員の先生方の献身的な努力によるもので、本当にありがたく深く感謝している。
 「ガイドライン2011」は旧版より内容がさらに充実したと自負している。旧版以上に広く利用されることを願っている。
 なお旧版「バセドウ病薬物治療のガイドライン2006」と「バセドウ病131I内用療法の手引き」の作成経緯については、「バセドウ病治療ガイドライン2011」作成経緯と基本方針の中に記載されている。
2011年4月
「バセドウ病薬物治療ガイドライン」作成委員会委員長
中村浩淑(浜松医科大学第二内科)
「バセドウ病131I内用療法の手引き」作成委員会委員長
小西淳二(杉田玄白記念公立小浜病院)