書籍

正しい方法がわかる臨床基本手技II(DVD-ROM付)DVD-ROM(PC専用)

from The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

: 北村聖
ISBN : 978-4-524-26309-7
発行年月 : 2010年8月
判型 : A5
ページ数 : 116

在庫僅少

定価8,100円(本体7,500円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文
  • 書評

「正しい方法がわかる臨床基本手技DVD」待望の続巻。NEJMオンラインの好評コンテンツ“Videos in Clinical Medicine”から、臨床医に必須の10手技について要約したe-Learningテキスト。英語ナレーションと日本語テロップが付いた、120分を超える日本語版DVD−ROMが付属。海外老舗ブランドによる、かゆいところに手が届く丁寧な動画で、手技がビジュアルに理解できる。【注意】本DVDは、DVD-ROM形式(PC専用)となっております。DVD-Video専用プレイヤーでは再生できません。

▼DVD-ROM収録内容(I巻からの連番になっています)
I.検査手技
11 喉頭・咽頭鏡検査 Examination of the Larynx and Pharynx
12 女性器診察 Pelvic Examination

II.治療手技
13 バッグバルブマスクによる陽圧換気 Positive-Pressure Ventilation with a Face Mask and a Bag-Valve Device
14 輪状甲状靱帯切開 Cricothyroidotomy
15 胸腔穿刺・ドレナージ Chest-Tube Insertion
16 末梢静脈カテーテル留置 Peripheral Intravenous Cannulation
17 大腿静脈カテーテル留置 Placement of a Femoral Venous Catheter
18 鎖骨下静脈アプローチによる中心静脈カテーテル留置 Central Venous Catheterization―Subclavian Vein
19 膿瘍の切開と排膿 Abscess Incision and Drainage
20 基本的な副子固定法 Basic Splinting Techniques

索引

「正しい方法がわかる臨床基本手技DVD」に引き続き、このたび「正しい方法がわかる臨床基本手技II(DVD-ROM付)」を発刊することになりました。世界的に権威のある医学雑誌“The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE”のオンライン版であるnejm.orgで好評を得ている“Videos in Clinical Medicine”をもとに、日本語の字幕と解説を付けたシリーズで、新たに10手技をまとめたものです。
 なぜNEJMが手技を紹介するのかという疑問に関しては、前巻の序文の繰り返しになりますが、NEJMは医学教育に関しても責任ある役割を果たしたいと考え、知識のみならず、技能・技術の面でも医学教育に貢献しようと考えたようです。基本的な手技だからこそ、スタンダードな方法とその根拠を、しかも視覚的に優れた媒体で示しています。
 この巻に収録した手技は、マスク換気や静脈路確保など前巻に引き続き極めて基本的な手技に加えて、中心静脈路の確保や胸腔穿刺、気管切開などの侵襲的な手技、婦人科診察などの羞恥的手技も加わって前巻より進んだ学習ができるものと思います。基本的な手技に関しては動画を見るまでもないと思われるかもしれませんが、ここに収めた手技は世界的標準を知る上でどれも一度は見ておいた方がよいと思います。侵襲的手技、羞恥的手技は撮影の制約からなかなか良いものがありません。ぜひ、正しい標準的方法をこの動画で身につけていただきたいと思います。
 “The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE”は、医学英語の教材としても利用されています。手技に関する英語の表現は意外と知ることが少なく、その意味でもよい勉強になります。不明な点は繰り返し見て、正しい方法と英語を確実に身に付けて欲しいというのが訳者の願いです。
2010年7月
北村聖

手技の習得はヴィジュアルから入るほうが効率がよいというのが筆者の持論である。初心者が新しい検査手技や治療手技に挑戦するとき、事前に適度な緊張感を伴いながらシミュレーションを行うのは今も昔もかわらない。古い外科医はテキストを図書館の分厚い書籍に求めていた。分厚い蔵書の目次を捲り、必要な項目を探し当て、難解な文章を頭の中で絵に構築しながら、実際の手技を思い描く。具体的にどうしても理解できない場合には経験豊富な先輩に教えを請う。これが従来の勉強の仕方であった。苦労した分余計に得たものが多かったと自己満足するが、実はそれほどでもなかったというのが実情であろう。時代はかわり、近年はそのような技術習得手順ではなく、はなからマニュアルに従いポイントとなる手技のコツに迫るほうが効率的との意見も多い。さらにはヴィジュアルに迫り、DVDなどで必要な項目を数分視聴し、理解できない場合はこれを繰り返しみるほうがさらに効果が上がるであろう。
 2009年『正しい方法がわかる臨床基本的手技DVD from The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE』が上梓された。この小冊子とDVDを視聴し、一種のカルチャーショックを受けた筆者は、本誌に書評を依頼され、「本書は世界中でもっとも読まれている医学雑誌のThe New England Journal of Medicineのオンライン版で好評の“Videos in Clinical Medicine”を日本語版にパッケージし、解説の要約を小冊子として収録したものである。まちにまったDVD版の発行といえる」(71巻13号)と絶賛したのを憶えている。
 このたび続編として本書が発刊された。当初筆者は前編の単なる改訂版と受け止めていたが、視聴してみると、内容はまったく異なっていた。前編の「1。胸腔穿刺」〜「10。裂傷治療の基本手技」の10項目に引き続く新たな項目として「11。喉頭・咽頭鏡検査」、「12。女性器診察」、「13。バッグバルブマスクによる陽圧換気」、「14。輪状甲状靱帯切開」、「15。胸腔穿刺・ドレナージ」、「16。末梢静脈カテーテル留置」、「17。大腿静脈カテーテル留置」、「18。鎖骨下静脈アプローチによる中心静脈カテーテル留置」、「19。膿瘍の切開と排膿」、「20。基本的な副子固定法」の10項目が追加補足されたかたちでの発刊であった。前編とは重複しておらず、新鮮な感覚で視聴できるうえ、各項目についての適応、禁忌、準備、それぞれの手技、手順、合併症などは前編と同様の馴染み深い編集であった。前編と同様DVD説明、解説文もさることながら、手技の実際を視聴するだけで自然と手技が理解できるような構成に仕上がっている。
 すでに前編を購入された方にとっては親しみやすく、新たにこの続編を購入された方にも新鮮味をもって視聴でき、診断・治療手技を試みる際のガイド役を引き受けてくれるであろう。自信をもっておすすめできる1冊(DVD)である。
評者● 亀岡信悟
臨床雑誌外科73巻2号(2011年2月号)より転載

2004年から医学部の卒後研修が必修化され、2年間の研修により修得すべき手技が明示された。基本的手技としてバッグバルブマスクによる徒手換気、末梢・中心静脈確保、胸腔穿刺、切開・排膿などが研修目標になっている。それらすべての手技が本書では取り上げられている。また、医学生が卒前に必ず修得すべき知識、技能、態度が、2001年に公表されたモデル・コア・カリキュラムに示されている。ここに修得すべき手技として、経鼻胃管や尿道カテーテルの挿入・抜去があり、これらの手技も前巻(I巻)で取り上げられている。このような手技はすべて本書(I、II巻)に付属したDVDによりビデオで解説されており、卒前医学教育、卒後研修を通じて役立つ内容である。本書の解説には各手技の末尾に関連する文献が掲載され、手技に関するエビデンスにアクセスしやすくなっている。グローバルに通用する基本手技の解説とともに、実践に役立つさらに詳しい情報を得ることができる。
 本書では、10の基本手技(検査、治療)が取り上げられている。これらは手技ごとに適応、禁忌、解剖、必要な物品(準備、体位)、実施手順、合併症(トラブル対処法)等が実際のビデオ画像とともに解説され、最後にまとめも手技によって掲載されている。実施手順で実際の手技のHow toをビジュアルに理解することができるばかりでなく、手技に関連する項目が多面的に解説されているため、より深い理解と実践に役立つ手技の修得が可能である。適応から時系列に学習することもできるが、必要に応じて項目を選択してピンポイントに学習することもできる。それぞれの手技は10分前後で簡潔にまとめられており、日常診療において医学生や研修医が必要と感じたときに即座に利用できる学習ツールである。医学生、研修医の指導においても、カリキュラムの一部として利用できる有力な教育リソースにもなり、指導する側にも有用な指導ツールとなっている。
 DVDでは英語のナレーションと、それに対応した和訳テロップが付いている。英語に慣れていない者には、最初は違和感があるが、和訳テロップとスライドの解説を読みながら聞くと容易に理解できるようになる。繰り返し聞くことで意味も取れるようになり、ヒアリングの学習にも大いに役立つ内容である。これからグローバルに活躍しようとする医学生、研修医に薦めたい良書である。
評者● 田邊政裕
臨床雑誌内科107巻3号(2011年3月号)より転載