書籍

患者さんと家族のための肝硬変ガイドブック

編集 : 日本消化器病学会
ISBN : 978-4-524-26279-3
発行年月 : 2011年6月
判型 : B5
ページ数 : 80

在庫なし

定価1,080円(本体1,000円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

日本消化器病学会編集による患者さんと家族のためのオフィシャルなガイドブック。肝硬変の原因や診断法から、食事や運動などの生活指導、薬物療法、内視鏡治療、肝移植まで、肝硬変に関わる重要な問題を専門医がわかりやすくQ&A方式で解説。患者さんの疑問や不安に応える内容で、一般の方々が読んで役立つ。医療者の患者説明用としても最適の一冊。

1 肝硬変とは?
 1 肝硬変はどのような病気ですか?
 2 肝硬変患者さんは全国でどれくらいいて、その原因にはどんなものがありますか?

2 肝硬変の診断と治療について
 3 肝硬変の診断はどのようにするのですか?
 4 栄養状態は肝硬変の経過に影響しますか?
 5 肝硬変の食事療法ではどういう注意が必要ですか?
 6 肝硬変では安静が必要ですか?運動はどの程度許されますか?
 7 B型肝硬変のインターフェロン療法はどのようにおこなうのですか?また、その効果はどうですか?
 8 B型肝硬変では抗ウイルス薬の内服はどのようにおこなうのですか?また、その効果はどうですか?
 9 C型肝硬変のインターフェロン療法はどのようにおこなうのですか?また、その効果はどうですか?
 10 血小板の少ない肝硬変へのインターフェロン療法はどのようにおこなうのですか?
 11 インターフェロンや経口抗ウイルス薬以外でB型肝硬変、C型肝硬変に有効な治療法はありますか?ウルソデオキシコール酸や強力ネオミノファーゲンシーはどうですか?
 12 アルコール性肝硬変は飲酒をやめればよくなりますか?
 13 自己免疫性肝炎による肝硬変にステロイド治療は有効ですか?
 14 原発性胆汁性肝硬変(PBC)にウルソデオキシコール酸の内服は有効ですか?

3 肝硬変合併症の診断と治療について
 15 門脈圧亢進症とはどんな病気ですか?また、どのように診断するのですか?
 16 βブロッカーなどの内服薬は食道・胃静脈瘤や門脈圧元進症性胃症に有効ですか?
 17 食道静脈瘤の内視鏡的治療はどのようにおこなうのですか?
 18 胃静脈瘤はどのように治療するのですか?
 19 腹水の原因はどのように調べるのですか?
 20 肝硬変腹水はどのように治療し、予防するのですか?
 21 利尿薬で改善しない肝硬変腹水はどのように治療するのですか?
 22 肝硬変腹水に感染が加わったらどのように治療するのですか?
 23 肝性脳症はどのように診断するのですか?
 24 肝性脳症はどのように治療し、予防するのですか?

4 肝硬変の予後と肝移植について
 25 肝硬変の予後を悪くする因子にはどのようなものがありますか?
 26 肝移植後の経過はどのようなもので、どんな注意が必要ですか?
 27 原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎の肝移植後の経過はどうですか?

日本消化器病学会では、日常臨床の場でよく遭遇する消化器6疾患(胃食道逆流症、消化性潰瘍、クローン病、肝硬変、胆石症、慢性膵炎)について、最新の科学的根拠に基づいた医師向けの診療ガイドラインを作成しました。しかし、これらの病気で悩んでおられる患者さんやその家族、また広く一般の市民の方々が、これらの病気がどのような原因でおこるのか、病気を防いだり、悪化させたりしないためにはどうしたらよいのか、また根拠に基づいた最適な治療にはどのようなものがあるのか、などについてよく理解することがきわめて重要であるというのが、現在の医療の基本的な考え方のひとつとなっています。つまり、病気は医療者だけで治すものではなく、患者さんや社会全体が一体となって防ぎ、治療していくことが重要なのです。日本消化器病学会が、医師向けの診療ガイドラインだけではなく、市民向けのガイドブックを発刊するのはこのような意図からです。
 本書は、それぞれの疾患に関連した質問に対して専門家が科学的な根拠に基づいて回答をおこなうという形式で記載されていますが、患者さんやその家族ならびに市民の方々のすこしでも参考になることを願って簡潔に、またたくさんの図表を用いて読みやすくなるよう心がけました。このため、日本消化器病学会の6疾患の診療ガイドラインとは内容も体裁も異なります。病気のことをさらに詳しく知りたいとお考えの方は、医師向けの学会の診療ガイドラインもご参考になさっていただければ幸いです。
 本書の記事は、執筆時点での最新の科学的根拠に基づいて書かれていますが、推奨している診断や治療法は、すべての人に一律に適用できるとはかぎりません。患者さんの病状をよく把握しておられる主治医が標準的医療とは異なる治療を、病状に応じておこなっている場合もあると思います。また、その後の医学の進歩で、本書に記載されている根拠や考え方が変わっている場合もありうると思います。自分の受けている診療上の疑問点については、よく主治医から説明を受け、自分の病気や治療内容をよく理解し、納得のうえで主治医と一緒に病気に立ち向かっていくことが重要です。
 日本消化器病学会では、このガイドブックを日本消化器病学会一般市民向けホームページでも公開し、市民の方々からのご意見やご質問にお答えできるよう設計する予定にしています。寄せられたご意見やご質問は、新しい医学的根拠とともに次回の改訂に生かしていきたいと考えています。ぜひ多くの方々がご利用いただきますようお願い申し上げます。
2010年9月
日本消化器病学会ガイドライン委員会委員長
日本消化器病学会理事長
菅野健太郎