書籍

患者さんと家族のためのクローン病ガイドブック

編集 : 日本消化器病学会
ISBN : 978-4-524-26277-9
発行年月 : 2011年6月
判型 : B5
ページ数 : 72

在庫あり

定価1,080円(本体1,000円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

日本消化器病学会編集による患者さんと家族のためのオフィシャルなガイドブック。クローン病の原因や症状から、検査方法、日常生活における注意点、治療の概略と具体的な薬物療法、クローン病における妊娠と授乳まで、専門医がわかりやすくQ&A方式で解説。患者さんの疑問や不安に応える内容で、一般の方々が読んで役立つ。医療者の患者説明用としても最適の一冊

1 クローン病を理解しましょう
 1 クローン病はどのような病気でしょうか?
 2 どのような原因でクローン病になるのですか?
 3 クローン病の病気の状態や経過は人によって違いますか?
 4 クローン病になるとどのような症状が現れるのですか?
 5 クローン病を疑ったらどのような検査が必要ですか?
 6 クローン病になると癌になりやすいのですか?どのようにしたらよいのですか?

2 日常生活でのクローン病とのつき合い方
 7 クローン病と診断されたら日常生活の制限が必要でしょうか?
 8 食事にはどのような注意が必要ですか?禁酒や禁煙をしたほうがよいのでしょうか?

3 クローン病の治療
 9 クローン病の治療にはどのような方法があるのでしょうか?
 10 ステロイド薬はどのような薬ですか?どのようなときに使いますか?
 11 5-ASAはどのような薬ですか?どのようなときに使いますか?
 12 免疫調節薬はどのような薬ですか?どのようなときに使いますか?
 13 インフリキシマブとアダリムマブはどのような薬ですか?どのようなときに使いますか?
 14 経腸栄養療法はどのようなものですか?どのようなときに使いますか?
 15 比較的軽いクローン病ではどのような治療を受けるのですか?
 16 クローン病が少し重くなるとどのような治療を受けるのですか?
 17 クローン病がかなり重くなるとどのような治療が必要ですか?
 18 肛門付近のクローン病で悩んでいます.どのような治療が適切ですか?
 19 クローン病が落ち着いても治療は必要ですか?
 20 どのようなときに手術が必要になるのでしょうか?
 21 手術をしても再発するのですか?

4 クローン病の女性のために
 22 クローン病患者でも妊娠できますか?妊娠中に薬を飲んでも大丈夫ですか?
 23 クローン病の薬を飲んでいても授乳できますか?

日本消化器病学会では、日常臨床の場でよく遭遇する消化器6疾患(胃食道逆流症、消化性潰瘍、クローン病、肝硬変、胆石症、慢性膵炎)について、最新の科学的根拠に基づいた医師向けの診療ガイドラインを作成しました。しかし、これらの病気で悩んでおられる患者さんやその家族、また広く一般の市民の方々が、これらの病気がどのような原因でおこるのか、病気を防いだり、悪化させたりしないためにはどうしたらよいのか、また根拠に基づいた最適な治療にはどのようなものがあるのか、などについてよく理解することがきわめて重要であるというのが、現在の医療の基本的な考え方のひとつとなっています。つまり、病気は医療者だけで治すものではなく、患者さんや社会全体が一体となって防ぎ、治療していくことが重要なのです。日本消化器病学会が、医師向けの診療ガイドラインだけではなく、市民向けのガイドブックを発刊するのはこのような意図からです。
 本書は、それぞれの疾患に関連した質問に対して専門家が科学的な根拠に基づいて回答をおこなうという形式で記載されていますが、患者さんやその家族ならびに市民の方々のすこしでも参考になることを願って簡潔に、またたくさんの図表を用いて読みやすくなるよう心がけました。このため、日本消化器病学会の6疾患の診療ガイドラインとは内容も体裁も異なります。病気のことをさらに詳しく知りたいとお考えの方は、医師向けの学会の診療ガイドラインもご参考になさっていただければ幸いです。
 本書の記事は、執筆時点での最新の科学的根拠に基づいて書かれていますが、推奨している診断や治療法は、すべての人に一律に適用できるとはかぎりません。患者さんの病状をよく把握しておられる主治医が標準的医療とは異なる治療を、病状に応じておこなっている場合もあると思います。また、その後の医学の進歩で、本書に記載されている根拠や考え方が変わっている場合もありうると思います。自分の受けている診療上の疑問点については、よく主治医から説明を受け、自分の病気や治療内容をよく理解し、納得のうえで主治医と一緒に病気に立ち向かっていくことが重要です。
 日本消化器病学会では、このガイドブックを日本消化器病学会一般市民向けホームページでも公開し、市民の方々からのご意見やご質問にお答えできるよう設計する予定にしています。寄せられたご意見やご質問は、新しい医学的根拠とともに次回の改訂に生かしていきたいと考えています。ぜひ多くの方々がご利用いただきますようお願い申し上げます。
2010年9月
日本消化器病学会ガイドライン委員会委員長
日本消化器病学会理事長
菅野健太郎