書籍

患者さんと家族のための胆石症ガイドブック

編集 : 日本消化器病学会
ISBN : 978-4-524-26275-5
発行年月 : 2010年11月
判型 : B5
ページ数 : 56

在庫あり

定価1,080円(本体1,000円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

日本消化器病学会編集による患者さんとその家族のためのオフィシャルなガイドブック「胆石症」版。胆石症の原因や症状から検査法、具体的な治療方法、手術後の注意点までを専門医がわかりやすくQ&A方式で解説する。患者さんの疑問や不安に応えるガイドブック。医療者の患者説明用としても最適の一冊。

1 胆石症とは?
 1 胆石を持っているヒトは増えているでしょうか?
 2 胆石はどうしてできるのでしょうか?
 3 胆石があるとどのような症状がおこるのでしょうか? かならずお腹が痛みますか?
 4 胆石を持っていると、癌ができやすいのでしょうか?

2 胆石症の診断と治療について
 5 胆石はどのようにして見つかるのでしょうか? また、どのような検査が役に立つのでしょうか?
 6 痛みがなくても胆石は手術するほうがよいのですか?
 7 胆石の手術とはどのようなものですか? お腹に穴を開けておこなうのですか、それともお腹を切って開けるのですか?
 8 胆石で腹腔鏡を使って胆嚢の手術をするときにおこる合併症にはどのようなものがありますか?
 9 胆石を薬で溶かすことはできるのでしょうか? それはどのような胆石でしょうか?
 10 胆石を小さく壊して取り除くことができますか? それはどのような胆石でしょうか?
 11 胆石が胆嚢や胆管の出口に詰まって急に痛くなったらどのように対処するのでしょうか?
 12 胆管にも胆石ができますか? それは症状がなければ放っておいても大丈夫でしょうか?
 13 胆管にできた胆石はどのように治療するのでしょうか?
 14 肝臓にも胆石はできますか? それは薬で溶けますか?
 15 肝臓に胆石ができると肝臓を切るのでしょうか?

3 胆石症を治療したあとは
 16 胆嚢を取り除いたあとも病院に通っておいたほうがよいでしょうか?
 17 胆管の胆石を治療したあとはなにも心配することはありませんか?
 18 肝臓の胆石を治療したあとはなにも心配することはありませんか?

日本消化器病学会では、日常臨床の場でよく遭遇する消化器6疾患(胃食道逆流症、消化性潰瘍、クローン病、肝硬変、胆石症、慢性膵炎)について、最新の科学的根拠に基づいた医師向けの診療ガイドラインを作成しました。しかし、これらの病気で悩んでおられる患者さんやその家族、また広く一般の市民の方々が、これらの病気がどのような原因でおこるのか、病気を防いだり、悪化させたりしないためにはどうしたらよいのか、また根拠に基づいた最適な治療にはどのようなものがあるのか、などについてよく理解することがきわめて重要であるというのが、現在の医療の基本的な考え方のひとつとなっています。つまり、病気は医療者だけで治すものではなく、患者さんや社会全体が一体となって防ぎ、治療していくことが重要なのです。日本消化器病学会が、医師向けの診療ガイドラインだけではなく、市民向けのガイドブックを発刊するのはこのような意図からです。
 本書は、それぞれの疾患に関連した質問に対して専門家が科学的な根拠に基づいて回答をおこなうという形式で記載されていますが、患者さんやその家族ならびに市民の方々のすこしでも参考になることを願って簡潔に、またたくさんの図表を用いて読みやすくなるよう心がけました。このため、日本消化器病学会の6疾患の診療ガイドラインとは内容も体裁も異なります。病気のことをさらに詳しく知りたいとお考えの方は、医師向けの学会の診療ガイドラインもご参考になさっていただければ幸いです。
 本書の記事は、執筆時点での最新の科学的根拠に基づいて書かれていますが、推奨している診断や治療法は、すべての人に一律に適用できるとはかぎりません。患者さんの病状をよく把握しておられる主治医が標準的医療とは異なる治療を、病状に応じておこなっている場合もあると思います。また、その後の医学の進歩で、本書に記載されている根拠や考え方が変わっている場合もありうると思います。自分の受けている診療上の疑問点については、よく主治医から説明を受け、自分の病気や治療内容をよく理解し、納得のうえで主治医と一緒に病気に立ち向かっていくことが重要です。
 日本消化器病学会では、このガイドブックを日本消化器病学会一般市民向けホームページでも公開し、市民の方々からのご意見やご質問にお答えできるよう設計する予定にしています。寄せられたご意見やご質問は、新しい医学的根拠とともに次回の改訂に生かしていきたいと考えています。ぜひ多くの方々がご利用いただきますようお願い申し上げます。
2010年9月
日本消化器病学会ガイドライン委員会委員長
日本消化器病学会理事長
菅野健太郎