書籍

患者さんと家族のための消化性潰瘍ガイドブック

編集 : 日本消化器病学会
ISBN : 978-4-524-26268-7
発行年月 : 2010年10月
判型 : B5
ページ数 : 72

在庫あり

定価1,080円(本体1,000円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

日本消化器病学会編集による消化性潰瘍の患者さんとその家族のためのオフィシャルなガイドブック。消化性潰瘍の原因や症状から、診断・検査法、具体的な治療法までを専門医がわかりやすくQ&A方式で解説する。患者さんが疑問に思う点や不安な事柄が明解に解説されていて、一般の方々が読めるガイドブックとした。医療者の患者説明用としても最適の一冊。

1 消化性潰瘍の理解のために
 1 消化性潰瘍とはどのような病気でしょうか?
 2 消化性潰瘍は遺伝性が関係しますか?
 3 消化性潰瘍から癌化することはありますか?
 4 消化性潰瘍を併発しやすい病気はありますか?
 5 たばこやストレスは消化性潰瘍の原因となりますか?
 6 胃潰瘍と十二指腸潰瘍とは原因が異なるのでしょうか?
 7 胃潰瘍と十二指腸潰瘍とは症状が異なるのでしょうか?
 8 非ステロイド抗炎症薬やアスピリンなどの薬による胃腸障害と消化性潰瘍は関係があるのでしょうか?
 9 食事内容や生活習慣は消化性潰瘍と関係があるのでしょうか?
 10 消化性潰瘍はどのように診断するのでしょうか?
 11 ピロリ菌が消化性潰瘍の原因といわれますが、どうしてピロリ菌が潰瘍をおこすのですか?
 12 ピロリ菌の感染はどのように診断するのでしょうか?

2 ガイドラインによる消化性潰瘍診療の理解のために
 13 内視鏡検査について注意すべき点はなんですか?
 14 消化性潰瘍になったら食事に注意することはありますか?
 15 消化性潰瘍からの出血に対する内視鏡治療はどのようなものでしょうか?
 16 出血性潰瘍の内視鏡治療後は、胃薬はいらないのでしょうか?
 17 非ステロイド抗炎症薬やアスピリンなどの薬によって生じた出血と診断された場合、その薬はやめるべきでしょうか?
 18 ピロリ菌によって生じた消化性潰瘍はどのように治療するのでしょうか?
 19 ピロリ菌除菌治療が成功すれば、もう消化性潰瘍は再発しないのでしょう
 か?
 20 ピロリ菌除菌治療に失敗した場合はどうするのでしょうか?
 21 ピロリ菌の除菌治療にともなう副作用はありますか?
 22 ピロリ菌除菌ができなかった、あるいはできない場合の消化性潰瘍の治療はどうするのでしょうか?
 23 非ステロイド抗炎症薬やアスピリンなどの薬によって生じた消化性潰瘍の治療はどうするのでしょうか?
 24 非ステロイド抗炎症薬やアスピリンなどの薬によって生じた消化性潰瘍の場合、治療後その薬はもう服用できないのでしょうか?
 25 非ステロイド抗炎症薬やアスピリンなどの薬によって生じる消化性潰瘍に対しては予防策がないのでしょうか?
 26 潰瘍治療薬の副作用はどのようなものですか?
 27 消化性潰瘍に対して外科手術もあるのでしょうか? どのようなときに手術するのでしょうか?

日本消化器病学会では、日常臨床の場でよく遭遇する消化器6疾患(胃食道逆流症、消化性潰瘍、クローン病、肝硬変、胆石症、慢性膵炎)について、最新の科学的根拠に基づいた医師向けの診療ガイドラインを作成しました。しかし、これらの病気で悩んでおられる患者さんやその家族、また広く一般の市民の方々が、これらの病気がどのような原因でおこるのか、病気を防いだり、悪化させたりしないためにはどうしたらよいのか、また根拠に基づいた最適な治療にはどのようなものがあるのか、などについてよく理解することがきわめて重要であるというのが、現在の医療の基本的な考え方のひとつとなっています。つまり、病気は医療者だけで治すものではなく、患者さんや社会全体が一体となって防ぎ、治療していくことが重要なのです。日本消化器病学会が、医師向けの診療ガイドラインだけではなく、市民向けのガイドブックを発刊するのはこのような意図からです。
 本書は、それぞれの疾患に関連した質問に対して専門家が科学的な根拠に基づいて回答をおこなうという形式で記載されていますが、患者さんやその家族ならびに市民の方々のすこしでも参考になることを願って簡潔に、またたくさんの図表を用いて読みやすくなるよう心がけました。このため、日本消化器病学会の6疾患の診療ガイドラインとは内容も体裁も異なります。病気のことをさらに詳しく知りたいとお考えの方は、医師向けの学会の診療ガイドラインもご参考になさっていただければ幸いです。
 本書の記事は、執筆時点での最新の科学的根拠に基づいて書かれていますが、推奨している診断や治療法は、すべての人に一律に適用できるとはかぎりません。患者さんの病状をよく把握しておられる主治医が標準的医療とは異なる治療を、病状に応じておこなっている場合もあると思います。また、その後の医学の進歩で、本書に記載されている根拠や考え方が変わっている場合もありうると思います。自分の受けている診療上の疑問点については、よく主治医から説明を受け、自分の病気や治療内容をよく理解し、納得のうえで主治医と一緒に病気に立ち向かっていくことが重要です。
 日本消化器病学会では、このガイドブックを日本消化器病学会一般市民向けホームページでも公開し、市民の方々からのご意見やご質問にお答えできるよう設計する予定にしています。寄せられたご意見やご質問は、新しい医学的根拠とともに次回の改訂に生かしていきたいと考えています。ぜひ多くの方々がご利用いただきますようお願い申し上げます。
2010年9月
日本消化器病学会ガイドライン委員会委員長
日本消化器病学会理事長
菅野健太郎