教科書

シンプルシリーズ

シンプル微生物学改訂第5版

編集 : 東匡伸/小熊惠二/堀田博
ISBN : 978-4-524-26207-6
発行年月 : 2011年4月
判型 : B5
ページ数 : 456

在庫あり

定価3,132円(本体2,900円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

ミニマムな解説を骨子としつつ、新知見、展望などのAdvanceまでをしっかりとおさえている微生物学の教科書の第5版。コメディカルから医学部学生まで幅広い支持を得ている。シンプルで分かりやすい解説により、覚えることの多い微生物学を理解しながら学ぶことが可能。さらに今改訂では「学習のポイント」を設置し、構成を大きく見直すことで、一層使いやすくなった。

第1編 微生物学序論
1.微生物界を構成するもの─その生物界における位置
 A.微生物とは
 B.微生物の生物界における位置
2.病原微生物学─その領域と意義
3.病原微生物学の発展
 A.感染症学の起源
 B.顕微鏡による微生物の観察と記録
 C.現代微生物学の礎
 D.予防医学の夜明けと免疫学の確立

第2編 細菌学総論
1.細菌の分類と命名法
 A.生物の系統分類の歴史と細菌の分類学的位置
 B.細菌の分類法と命名
2.細菌の形態
 A.基本的形態と大きさ
 B.細菌の構造
  1 細胞壁
  2 細胞質
  3 莢膜
  4 鞭毛
  5 線毛
  6 芽胞
 C.細菌の観察方法
  1 光学顕微鏡下での観察
  2 電子顕微鏡による観察
3.細菌の増殖
 A.栄養素および増殖に及ぼすその他の因子
  1 栄養素
  2 増殖因子
 B.培地による培養
  1 培地と培養方法
  2 増殖曲線と集落形成
 C.代謝と増殖
  1 分解代謝(呼吸と発酵)
  2 合成代謝
  3 DNAの複製
  4 蛋白質の合成
  5 細菌の分裂・増殖
4.細菌の遺伝子の発現、伝達と変異
 A.遺伝子の発現の調節、環境への対応
  1 細菌遺伝子の転写・翻訳
  2 遺伝子の発現の調節/環境への対応
 B.変異
  1 遺伝子の変異の型(遺伝子型)
  2 細菌にみられる変異(表現型)
  3 変異菌出現の機序
  4 変異原
 C.遺伝形質の伝達と発現
  1 形質転換
  2 接合
  3 形質導入
  4 ファージ変換
  5 挿入配列とトランスポゾン、遺伝子カセット
5.感染と発症
 A.感染と発症
  1 定義
  2 特に注意すべき感染症
  3 正常微生物叢と内因感染
 B.感染症の推移
  1 感染源と感染経路
  2 感染の経過
  3 感染の体内での拡がり
 C.感染症成立の要因
  1 宿主側の防御機構
  2 感染成立に関与する微生物側の病原因子
 D.新興感染症と再興感染症
6.細菌感染症の診断
 A.菌の分離、同定の手順
 B.菌の生化学的性状
 C.免疫学的検査
 D.分子生物学的検査
7.化学療法と細菌感染症の治療
 A.化学療法の定義
 B.化学療法の歴史
 C.抗微生物薬の選択毒性
 D.薬剤感受性試験
  1 抗菌スペクトル
  2 殺菌的あるいは静菌的抗菌薬
  3 postantibioticeffect(PAE)
  4 化学療法薬の作用機作
  5 薬剤耐性の定義
  6 化学療法薬の副作用

第3編 感染防御と免疫
1.免疫系の概要
 A.免疫の概念と免疫学の発展
 B.免疫系の機能と特徴
  1 免疫系の機能
  2 免疫系の特徴
 C.免疫の構成
  1 自然免疫と獲得免疫
  2 免疫系の構成要素
 D.感染における免疫応答の概要
2.自然免疫
 A.微生物感染から遮蔽する体表面のバリア的因子
 B.体液性因子
  1 補体
  2 抗菌物質等
  3 炎症性サイトカインとその誘導メカニズム
  4 インターフェロン(IFN)
 C.細胞性因子
  1 貪食細胞
  2 NK細胞、NKT細胞
  3 γδT細胞
3.獲得免疫
 A.抗原レセプターによる抗原認識
  1 抗原レセプターとは
  2 免疫グロブリンの構造と機能
  3 TCRの構造と機能
  4 主要組織適合遺伝子複合体(MHC)と抗原提示
 B.抗原レセプターの多様性獲得とリンパ球の分化
  1 免疫グロブリン遺伝子の再編成とB細胞分化
  2 TCR遺伝子の再編成とT細胞分化
 C.T細胞の活性化とエフェクター機能
  1 末梢でのナイーブT細胞の活性化
  2 T細胞のエフェクター機能
 D.B細胞の活性化と体液性免疫
  1 B細胞の抗体産生
  2 体液性免疫の役割
 E.病原体に対する獲得免疫応答
  1 感染における獲得免疫応答の開始と進行
  2 細菌感染と免疫応答
  3 ウイルス感染と免疫応答
4.免疫系の病理と応用
 A.免疫寛容と自己免疫
  1 免疫寛容の機構
  2 自己免疫疾患
 B.アレルギーと過敏症
  1 I型過敏症
  2 II型過敏症
  3 III型過敏症
  4 IV型過敏症
 C.免疫不全症
  1 先天性免疫不全症
  2 後天性免疫不全症
 D.免疫応答の医学的応用
  1 移植免疫
  2 腫瘍免疫
  3 ワクチン

第4編 細菌学各論
1.グラム陽性通性嫌気性および好気性球菌
 A.スタフィロコッカス科
  1 スタフィロコッカス属
 B.レンサ球菌属、その他
  1 ストレプトコッカス属(レンサ球菌)
  2 エンテロコッカス属(腸球菌、D群レンサ球菌)
  3 レンサ球菌感染症の治療
2.グラム陰性通性嫌気性桿菌
 A.腸内細菌科
  1 エシェリヒア(大腸菌)属
  2 エドワージエラ属
  3 サイトロバクター属
  4 サルモネラ属
  5 赤痢菌属
  6 クレブシエラ属
  7 エンテロバクター属
  8 ハフニア属
  9 セラチア属
  10 プロテウス属
  11 エルシニア属
  12 プレジオモナス属
  13 腸内細菌科に属するその他の菌種
 B.ビブリオ科
  1 ビブリオ属
 C.エロモナス科
  1 エロモナス属
 D.パスツレラ科
  1 パスツレラ属
  2 へモフィルス属
 E.その他
  1 ストレプトバシラス属
  2 クロモバクテリウム属
3.らせん菌群
 A.カンピロバクター科
  1 カンピロバクター属
  2 アルコバクター属
 B.ヘリコバクター科
  1 ヘリコバクター属
 C.その他のらせん菌群
  1 スピリルム属
4.グラム陰性好気性桿菌および球菌
 A.シュードモナス科と類縁菌
  1 シュードモナス属
  2 ステノトロホモナス属
  3 バークホルデリア属
 B.モラクセラ科
  1 モラクセラ属
  2 アシネトバクター属
 C.レジオネラ科とコクシエラ科
  1 レジオネラ属
  2 コクシエラ属
 D.ナイセリア科
  1 ナイセリア属
  2 その他
 E.アルカリゲネス科
  1 ボルデテラ属
  2 その他
 F.フランシセラ科
 G.ブルセラ科とバルトネラ科
  1 ブルセラ属
  2 バルトネラ属
 H.その他
  1 クリセオバクテリウム属
5.グラム陽性好気性および通性嫌気性桿菌
 A.有芽胞菌
  1 バシラス属
 B.無芽胞菌
  1 コリネバクテリウム属
  2 リステリア属
6.偏性嫌気性菌
 A.嫌気性グラム陽性球菌
  1 ペプトコッカス属
  2 ペプトストレプトコッカス属
 B.嫌気性グラム陰性球菌
  1 ベイヨネラ属
 C.嫌気性グラム陽性桿菌
  C─1.芽胞非形成菌
  1 プロピオニバクテリウム属
  2 ユウバクテリウム属
  3 ビフィドバクテリウム属
  4 ラクトバシラス属
  C─2.芽胞形成菌
  1 クロストリジウム属
 D.嫌気性グラム陰性桿菌
  1 バクテロイデス属
7.マイコバクテリウム
  1 結核菌
  2 非結核性抗酸菌
  3 らい菌
8.アクチノミセスとノカルジア
  1 アクチノミセス属
  2 ノカルジア属
9.スピロヘータ
  1 トレポネーマ属
  2 ボレリア属
  3 レプトスピラ属
10.マイコプラズマ
  1 肺炎マイコプラズマ
  2 その他のマイコプラズマ
11.リケッチア
  1 分類
  2 形態と増殖
  3 菌体の組成と抗原性
  4 病原性
  5 診断と治療
  6 予防
12.クラミジア
  1 クラミジアの分類
  2 一般的性状
  3 抗原性と血清型
  4 クラミジアが関与する疾患
  5 クラミジアの診断検査、治療
13.口腔細菌
  1 口腔の特徴
  2 口腔細菌の生態学
  3 う蝕の原因細菌
  4 歯周病の関連細菌
  5 その他の口腔感染症を引き起こす微生物
  6 歯性病巣感染

第5編 ウイルス学総論
1.ウイルスの一般的性状
 A.ウイルスの構造と分類
  1 ウイルスの基本構造
  2 ウイルスの分類
 B.ウイルスの増殖と変異
  1 ウイルスの増殖様式
  2 ウイルスの培養と定量法
  3 ウイルスの変異
2.ウイルス感染の諸相
 A.ウイルスの感染様式
  1 細胞レベルでのウイルス感染様式
  2 生体レベルでのウイルス感染様式
 B.ウイルス感染と生体応答
  1 ウイルス感染と干渉現象
  2 ウイルス感染に対する免疫応答
3.ウイルスによる発癌
  1 ウイルスと癌
  2 腫瘍ウイルスと発癌研究の歴史
  3 試験管内発癌
  4 DNA腫瘍ウイルスによる発癌機構
  5 RNA腫瘍ウイルスによる発癌機構
4.ウイルスの伝播経路と予防
  1 自然界におけるウイルスの維持機構と伝播
  2 水平伝播と垂直伝播
  3 ウイルス感染の予防
5.ウイルス感染症の検査法
  1 検査材料(検体)
  2 病原ウイルスの直接検出法
  3 病原ウイルスの血清学的診断法
6.ウイルス感染症の治療
  1 抗ウイルス薬の発展
  2 抗ウイルス薬の適応疾患
  3 薬剤耐性ウイルス
  4 その他の抗ウイルス治療

第6編 ウイルス学各論
1.DNA系のウイルス
 A.ポックスウイルス科
  1 ウイルスの性状と分類
  2 痘瘡ウイルス
  3 伝染性軟属腫ウイルス
  4 ワクシニアウイルス
  5 サル痘ウイルス
 B.ヘルペスウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 単純ヘルペスウイルス1型、2型
  4 水痘─帯状疱疹ウイルス
  5 サイトメガロウイルス
  6 Epstein-Barrウイルス(EBウイルス)
  7 ヒトヘルペスウイルス6、7
  8 ヒトヘルペスウイルス8
  9 Bウイルス
 C.アデノウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 アデノウイルス感染症
 D.パピローマウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 ヒトパピローマ(乳頭腫)ウイルス
 E.ポリオーマウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 ヒトポリオーマウイルス
 F.パルボウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 ヒトパルボウイルスB19
  4 ヒトボカウイルス
2.RNA系のウイルス
 A.オルソミクソウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 インフルエンザウイルス
 B.パラミクソウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 麻疹ウイルス
  4 ムンプスウイルス
  5 ヘンドラウイルスとニパウイルス
  6 ヒトパラインフルエンザウイルス
  7 ヒトRSウイルス
  8 ヒトメタニューモウイルス
 C.ラブドウイルス科
  1 分類
  2 ラブドウイルスの形態・性状
  3 狂犬病ウイルス
 D.フィロウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 マールブルグウイルス、エボラウイルス
 E.ブニヤウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 ハンタウイルス属
  4 昆虫媒介性ブニヤウイルス
 F.アレナウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 旧世界アレナウイルス群
  4 新世界アレナウイルス群
 G.ボルナウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 病原性
 H.レオウイルス科
  1 分類
  2 ロタウイルスの一般的性状
  3 抗原構造
  4 病原性
  5 免疫
  6 疫学
  7 診断、治療と予防
 I.ピコルナウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 ポリオウイルス
  4 コクサッキーウイルス
  5 エコーウイルス
  6 エンテロウイルス
  7 ライノウイルス
  8 アイチウイルス
  9 ヒトパレコウイルス
 J.カリシウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 ノロウイルス属とサポウイルス属
 K.アストロウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 ヒトアストロウイルス
 L.トガウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 風疹ウイルス
 M.フラビウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 デングウイルス
  4 黄熱ウイルス
  5 日本脳炎ウイルス
  6 ウエストナイルウイルス
 N.コロナウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 ヒトコロナウイルス
  4 SARSコロナウイルス
 O.レトロウイルス科
  1 分類
  2 ウイルスの性状
  3 ヒトTリンパ球向性ウイルス
  4 ヒト免疫不全ウイルス
3.肝炎ウイルス
 A.肝炎ウイルスの定義および分類
 B.肝炎ウイルス各論
  1 A型肝炎ウイルス
  2 B型肝炎ウイルス
  3 C型肝炎ウイルス
  4 D型肝炎ウイルス
  5 E型肝炎ウイルス
4.遅発性ウイルス感染症とプリオン病
 A.遅発性ウイルス感染症とプリオン病の概念
 B.プリオン病
  1 プリオン病の歴史
  2 プリオンの性状
  3 プリオンの臓器別感染性と検査法
  4 感染性プリオン病
  5 孤発性プリオン病
  6 家族性プリオン病
  7 プリオン病の治療と予防

第7編 真菌学総論
1.真菌の一般的性状
 A.真菌の特性と他生物との関係
 B.真菌の増殖と形態
  1 酵母
  2 菌糸
  3 胞子
 C.真菌の分類
  1 子嚢菌門
  2 担子菌門
  3 接合菌門
  4 ツボカビ門
  5 不完全菌門
2.真菌の検査法
  1 直接顕微鏡検査
  2 培養検査
  3 形態検査
  4 生理学的検査と血清学的検査
  5 遺伝子同定
3.真菌疾患と病原性因子
 A.真菌による疾患
 B.真菌に対する感染防御機構
 C.真菌症の病原因子
 D.アレルギー
 E.マイコトキシン中毒症
  1 代表的なマイコトキシン
4.真菌感染症の治療と予防
 A.治療法
  1 抗真菌薬
  2 主な抗真菌薬
  3 補助療法
  4 手術
 B.予防法

第8編 真菌学各論
1.深在性真菌症(含輸入真菌症)
  1 カンジダ症
  2 アスペルギルス症
  3 クリプトコッカス症
  4 接合菌症(いわゆるムーコル症、ムコール症)
  5 トリコスポロン症
  6 ニューモシスチス肺炎(旧名カリニ肺炎)
  7 輸入真菌症
  8 コクシディオイデス症
  9 ヒストプラズマ症
  10 パラコクシディオイデス症
2.深在性皮膚真菌症
  1 スポロトリコーシス
  2 クロモミコーシスと関連疾患
3.表在性皮膚真菌症およびその他の真菌症
  1 白癬
  2 皮膚と粘膜のカンジダ症
  3 癜風
  4 角膜真菌症と耳真菌症

第9編 原虫学・蠕虫学
1.原虫学、蠕虫学概論
 A.分類学的位置と疾患
 B.社会的背景
 C.感染経路
 D.診断検査一般
2.原虫学総論
 A.形態と構造
 B.感染、形態変化、発育、増殖
 C.原虫症流行の諸問題
3.原虫学各論
 A.昆虫媒介原虫症
  1 マラリア
  2 リーシュマニア症、シャーガス病、アフリカ睡眠病
 B.水系感染症、食品感染症、性感染症
  1 クリプトスポリジウム症、サイクロスポーラ症、ジアルジア症
  2 赤痢アメーバ症
  3 トキソプラズマ症
  4 腟トリコモナス症
4.蠕虫学総論
 A.蠕虫の分類
 B.蠕虫の形態と生活環
  1 線虫
  2 吸虫
  3 条虫
5.蠕虫学各論
 A.経口・食品媒介蠕虫症
  1 エキノコックス症
  2 有鉤嚢虫症、脳嚢虫症
  3 無鉤条虫症、日本海裂頭条虫症
  4 その他の食品媒介蠕虫症
 B.土壌伝播性蠕虫症
  1 糞線虫症
  2 回虫症、鉤虫症、蟯虫症
 C.水系感染蠕虫症(住血吸虫症)
 D.ペット動物、野生動物由来の蠕虫症

第10編 感染症の予防と対策
1.消毒と滅菌
 A.消毒・滅菌の定義と適応
 B.洗浄
 C.消毒
  1 化学的消毒(消毒薬)
  2 物理的消毒
 D.滅菌
  1 熱による滅菌
  2 ガス滅菌(エチレンオキサイド)
  3 プラズマ滅菌
  4 放射線滅菌
  5 濾過法
  6 プリオン(prion)の感染性失活について
2.医療関連感染とその対策
 A.医療関連感染
 B.医療関連感染の過程
  1 感染源
  2 病原微生物と宿主の相互関係
  3 伝播様式(感染経路)
 C.医療関連感染対策
  1 医療関連感染の防止
  2 感染制御活動
  3 医療従事者のワクチン接種
  4 感染性廃棄物
 D.抗菌薬耐性への対策
 E.医療関連感染のアウトブレイクへの対応
3.感染症の予防と対策
 A.感染症法
 B.予防接種法
 C.新興・再興感染症と人獣共通感染症
 D.先天性感染症
  1 新生児リステリア症
  2 先天性梅毒
  3 先天性トキソプラズマ症
  4 先天性風疹症候群
  5 先天性サイトメガロウイルス感染症
  6 先天性水痘症候群
  7 先天性ヒトパルボウイルスB19感染症
  8 先天性HIV感染症

第11編 微生物学における遺伝子工学
1.生命科学における微生物学と遺伝子工学
2.遺伝子工学における基本的手法
 A.遺伝子クローニング
  1 組換えプラスミドの作製
 B.目的遺伝子の選別
  2 ハイブリダイゼーション
  3 PCRによるDNAの増幅
3.微生物学における遺伝子工学的手法の応用
 A.病原微生物の検出と感染症の遺伝子診断
 B.病原微生物の分子疫学
 C.感染症の治療および予防への応用

索引
 和文索引
 欧文索引

1990年(平成2年)に本書の初版を世に送りだして以来、ほぼ5年毎に、病原微生物学ならびに免疫学の各分野における多岐にわたる新知見、および新たな感染症対策を盛り込んで、改訂を繰り返してきた。本書が多くの学生諸君に、教科書あるいは参考書として活用されてきたことは、編者らの大きな喜びであると共に、その責務を痛感する。此の度、改訂第5版の上梓に漕ぎ着き得たのは、編者らの意図するところを了とされ、参画された各執筆者の御協力の賜である。また一方、各分野の執筆を細分して、教職を退かれた前執筆者に代わって新進気鋭の方々に参画して戴いたのも、各分野の進歩に遅れを取らない教科書、あるいは参考書としての役割を堅持することにあった。前執筆者の方々が旧版に払われたお力添えに対して、ここに、深甚なる謝意を表させて戴く。
 本書構成の基本方針は、初版から続いている「minimum requirementの内容を骨子とし、より深い内容は“Advance”に載せる」という方針で、そこに変わりはない。此の度の改訂版から、新たに、“学習のポイント”を各章の冒頭に設けた。各章の学習に先立って、どのような内容に重点を置いて学習したらよいか、理解してもらうためである。さらに理解を助けるために、図表と写真を増やし、学習内容を深めたい学生諸君のための“Advance”には、旧版にも増して最新の知見と理論を盛り込んだ。また、学習に疲れた時の息抜きの場である“Tea Time”コラム欄も増やした。
 学生諸君の学習を助けるために、様々な工夫を凝らしたが、広範多岐にわたる微生物学を理解してもらうためには、未だ不十分であると思われる。学生諸君には自ら学ぶ努力をして戴きたいが、本書の内容が理解できない時には、遠慮なく、編者あるいは執筆者に問い合わせをして戴き、消化不良を起こすことの無いことを期待する。本書を利用される方々から、忌憚の無い御意見、御教示を戴ければ、編者らの此の上ない幸いとするところである。
2011年早春
編者ら識す