教科書

看護学テキストNiCE

成人看護学 急性期看護I改訂第2版

概論・周手術期看護

編集 : 林直子/佐藤まゆみ
ISBN : 978-4-524-26136-9
発行年月 : 2015年3月
判型 : B5
ページ数 : 346

在庫あり

定価3,024円(本体2,800円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

急性期看護概論および周手術期看護のテキストの改訂第2版。10の事例を通して、重要な疾患・病態、手術における看護を具体的に学ぶことができる。病態や看護の展開を解説するイラスト・図を豊富に取り入れ、視覚的にも理解しやすく編集。第2版では、新知見、最新の情報を追加するとともに、より教育現場で使いやすいよう全体の記述を見直した。

推薦のことば
はじめに
第1部 急性期看護概論
 1.急性期看護とは
  A.急性期とは
  B.急性期看護の概念
  C.急性期看護とクリティカルケア看護
 2.急性の状態にある患者の身体的・心理的反応
  A.急性の状態を生じる原因
  B.患者が体験する侵襲
  C.ショック
  D.急性の状態にある患者と家族の心理的反応
  E.急性の状態にある患者と家族を理解するための概念
 3.急性の状態にある患者と家族に対する看護
  A.患者と家族のニーズ
  B.患者と家族に対する看護
第2部 周手術期看護
 第I章 周手術期看護とは
  A.周手術期とは
  B.周手術期看護とは
  C.周手術期医療における倫理
  D.手術による患者の変化
 第II章 手術前期の看護
  A.看護目標と看護問題
  B.手術に向けてのインフォームドコンセント
  C.術前患者のアセスメント
  D.術前オリエンテーション・術前準備
  E.手術前日の看護
  F.手術当日の看護
 第III章 手術期の看護
  1.手術室看護とは
   A.手術室看護師の役割
   B.手術室看護師が行うアセスメントと看護
   C.手術室環境
   D.手術室看護のプロセス
  2.手術直前・手術中の看護
   A.麻酔導入時の看護
   B.手術直前の看護
   C.手術中に生じる問題と観察
   D.手術中の家族への援助
  3.手術終了時の看護
   A.手術終了から回復室移送までの看護
   B.術後訪問
 第IV章 手術後期の看護
  A.看護目標と看護問題
  B.回復室で生じうる問題と観察のポイント
  C.病棟看護師への報告
  D.帰室直後の患者の状態
  1.意識レベルのアセスメントと看護
   A.意識レベルのアセスメント
   B.意識障害の発症機序
   C.意識障害発症時の看護
  2.呼吸状態のアセスメントと看護
   A.呼吸状態のアセスメント
   B.呼吸器合併症の発症機序
   C.合併症予防、合併症発症時の看護
  3.循環動態のアセスメントと看護
   A.循環動態のアセスメント
   B.主な循環器合併症の発症機序
   C.合併症予防、合併症発症時の看護
  4.疼痛のアセスメントと看護
   A.術後疼痛の原因
   B.術後疼痛のアセスメント
   C.術後疼痛の緩和
  5.術後感染のアセスメントと看護
   A.創傷治癒過程と手術部位感染
   B.手術部位感染のアセスメントと看護
   C.遠隔部位感染のアセスメントと看護
  6.消化器系合併症のアセスメントと看護
   A.術後イレウスとは
   B.術後イレウスの分類と発症機序
   C.術後イレウスのアセスメントと看護
  7.術後精神状態(術後せん妄)のアセスメントと看護
   A.術後せん妄とは
   B.術後せん妄のアセスメント
   C.術後せん妄の予防と発症時の看護
  8.早期離床の促進
   A.早期離床による身体への影響
   B.早期離床の禁忌と離床の進め方
  9.日常生活の援助と心理的援助
   A.日常生活の援助
   B.心理的援助
 第V章 退院に向けた指導・支援
  A.退院に向けた指導・支援の目的
  B.アセスメント
  C.退院に向けた指導・支援の実際
  D.退院に向けた指導・支援における重要点
  E.退院後の指導・支援
 第VI章 事例で考える周手術期看護
 1.統制機能(脳神経機能)の再確立−開頭腫瘍摘出術
  事例の概要1:入院〜術前
   A.脳の位置・構造と機能
   B.手術適応となる脳疾患
   C.術式の種類
   D.術前看護
  事例の概要2:術後(開頭腫瘍摘出術)
   E.術後看護
   F.退院オリエンテーション
 2.呼吸機能の再確立-肺葉切除術
  事例の概要1:入院〜術前
   A.呼吸器の位置・構造と機能
   B.手術適応となる肺疾患
   C.術式の種類
   D.術前看護
  事例の概要2:術後(肺葉切除術)
   E.術後看護
   F.退院オリエンテーション
 3.循環機能の再確立−冠動脈バイパス術
  事例の概要1:入院〜術前
   A.心臓の位置・構造と機能
   B.手術適応となる心疾患
   C.術式の種類
   D.術前看護
  事例の概要2:術後(冠動脈バイパス術)
   E.術後看護
   F.退院オリエンテーション
 4.摂取機能の再確立−胃切除術
  事例の概要1:入院〜術前
   A.胃の位置・構造と機能
   B.手術適応となる胃疾患
   C.術式の種類
   D.術前看護
  事例の概要2:術後(胃全摘術)
   E.術後看護
   F.退院オリエンテーション
 5.消化機能の再確立−胆嚢摘出術
  事例の概要1:入院〜術前
   A.胆道系の位置・構造と機能
   B.手術適応となる胆道系疾患
   C.術式の種類
   D.術前看護
  事例の概要2:術後(腹腔鏡下胆嚢摘出術)
   E.術後看護
   F.退院オリエンテーション
 6.排泄機能の再確立(1)−低位前方切除術
  事例の概要1:入院〜術前
   A.直腸の位置・構造と機能
   B.手術適応となる大腸疾患
   C.術式の種類
   D.術前看護
  事例の概要2:術後(低位前方切除術と回腸人工肛門造設術)
   E.術後看護
   F.退院オリエンテーション
 7.排泄機能の再確立(2)−経尿道的前立腺切除術
  事例の概要1:入院〜術前
   A.前立腺の位置・構造と機能
   B.手術適応となる前立腺疾患
   C.術式の種類
   D.術前看護
  事例の概要2:術後(経尿道的前立腺切除術)
   E.術後看護
   F.退院オリエンテーション
 8.運動機能の再確立−人工股関節置換術
  事例の概要1:入院〜術前
   A.股関節の位置・構造と機能
   B.手術適応となる股関節疾患
   C.術式の種類
   D.術前看護
  事例の概要2:術後(人工股関節置換術)
   E.術後看護
   F.退院オリエンテーション
 9.生殖機能の再確立(1)−乳房切除術
  事例の概要1:入院〜術前
   A.乳房の位置・構造と機能
   B.手術適応となる乳房疾患
   C.術式の種類
   D.術前看護
  事例の概要2:術後(乳房切除術)
   E.術後看護
   F.退院オリエンテーション
 10.生殖機能の再確立(2)−子宮摘出術
  事例の概要1:入院〜術前
   A.子宮の位置・構造と機能
   B.手術適応となる子宮疾患
   C.術式の種類
   D.術前看護
  事例の概要2:術後(広汎子宮全摘出術)
   E.術後看護
   F.退院オリエンテーション
練習問題 解答と解説
索引

はじめに

 本書『NiCE成人看護学急性期看護I−概論・周手術期看護』は、成人患者に対する急性期看護の実践の場に即した内容を、看護基礎教育課程の学生にわかりやすく解説することを目指して、2010年8月に初版が刊行されました。急性期看護の位置づけと侵襲に対する生体反応、さらに生命の危機的状況にある人とその家族を理解するための理論を解説した「第1部急性期看護概論」に続き、「第2部周手術期看護」としてさまざまな手術を受ける人への看護を解説するという2部構成になっています。その中で、臨地実習の要ともいえる手術患者の看護について、「第VI章事例で考える周手術期看護」ですべて具体的な事例に則って各患者の状態に応じた看護を解説している点が、本書の特長の1つにあげられます。このような構成にすることで、学習者が実際の臨床の場を想像しながら必要となる知識、習得すべき技術内容を理解できるよう工夫しています。
 お陰をもちまして、初版発行以来、本書は多くの教育機関でご使用いただいております。講義でも実習でも活用しやすく、必要な知識がコンパクトにまとまったテキストとしてこれまでご支持をいただいておりましたが、初版発行から5年近くが経ち、現状に即した新たな情報や本書に包含すべき内容として追加が望まれる項目が出てまいりました。そこで、診療ガイドラインの改訂、ロボット手術の件数の増加など、近年のめまぐるしい変化に対応するべく、このたび改訂第2版を刊行する運びとなりました。
 本改訂第2版は、初版の構成とコンセプトを生かしつつ、新たな治療法のアルゴリズムや診断基準を加えるなど、近年のガイドライン等の改定に応じた内容となるようにしました。また侵襲に対する生体反応や理論など、難易度が高いと思われるものについては解説を見直し、よりわかりやすいテキストになるよう努めました。これらの内容のほか全体にわたり、本書をご利用くださっている看護基礎教育課程教員の皆様からのご意見をもとに改訂を行いました。今後も利用者の皆様と編著者との双方向の関わりの中で本書が成熟していくことを願っております。初版に引き続き、本書が看護基礎教育課程で学ぶ学生の皆さん、ならびに学生の教育・指導に携わる教員諸氏の道標となれば幸いです。

2015年2月
林直子
佐藤まゆみ