書籍

違いがわかる!同種・同効薬改訂第2版

編集 : 黒山政一/大谷道輝
ISBN : 978-4-524-26132-1
発行年月 : 2015年3月
判型 : B5
ページ数 : 266

在庫あり

定価3,024円(本体2,800円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文
  • 書評

同種・同効薬の違いをわかりやすく実践的に解説した好評書。改訂のポイントは、(1)新薬情報を追加し、薬剤情報を更新(2)読者から要望の多かった「オピオイド鎮痛薬」「抗不安薬」の章を新設(3)より見やすくなるように全体のレイアウトを調整。「どこが違うのか」がすぐにわかる一覧表も満載。患者さんからの「なぜ変更したの?」「前の薬とどう違うの?」に自信をもって答えられる。

1章 脂質異常症(高脂血症)治療薬
 ■HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系薬)(リピトール,カデュエット,リバロ,クレストール,メバロチン,リポバス,ローコール)
 ■陰イオン交換樹脂(レジン)(クエストラン,コレバイン)
 ■小腸コレステロールトランスポーター阻害薬(ゼチーア)
 ■フィブラート系薬(ビノグラック,リポクリン,ベザトールSR,ベザリップ,リピディル,トライコア)
 ■ニコチン酸誘導体(ユベラN,コレキサミン,ペリシット)
 ■プロブコール(シンレスタール,ロレルコ)
 ■多価不飽和脂肪酸(エパデール,ロトリガ)
2章 ニューキノロン系抗菌薬
 ■第2世代(バクシダール,ロメバクト,バレオン,タリビッド,シプロキサン,スオード)
 ■第3世代(前期)(クラビット,オゼックス,トスキサシン)
 ■第3世代(後期)(アベロックス,ジェニナック,グレースビット)
3章 カルシウム(Ca)拮抗薬(降圧薬)
 カルブロック,サプレスタ,ベック,ニバジール,ペルジピンLA,ノルバスク,アムロジン,アテレック,ランデル,コニール,アダラートL,アダラートCR,カルスロット,ムノバール,スプレンジール,バイミカード,バイロテンシン,ヒポカ,ヘルベッサーR
4章 ACE阻害薬(降圧薬)
 カプトリル,カプトリル-R,セタプリル,レニベース,アデカット,インヒベース,ロンゲス,ゼストリル,チバセン,タナトリル,エースコール,コナン,コバシル,プレラン,オドリック
5章 アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)(降圧薬)
 ■ニューロタン,ブロプレス,ディオバン,ミカルディス,オルメテック,アバプロ,イルベタン,アジルバ
 ■配合剤(ARB+利尿薬)(プレミネント,エカード,コディオ,ミコンビ,イルトラ)
 ■配合剤(ARB+Ca拮抗薬)(ユニシア,エックスフォージ,ミカムロ,アイミクス,レザルタス,アテディオ,ザクラス)
6章 非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)
 ■酸性型(アスピリン,ポンタール,ボルタレン,インテバンSP,インテバン,クリノリル,ジソペイン,ハイペン,ナイキサン,アルボ,ソレトン,ブルフェン,ロキソニン,フェルデン,モービック,ロルカム,フルカム,ピリナジン)
 ■COX-2選択的阻害薬(セレコックス)
 ■非酸性型(ソランタール,ペントイル)
7章 オピオイド鎮痛薬(麻薬性鎮痛薬)
 モルヒネ,オキシコドン,フェンタニル,メサドン,タペンタドール,トラマドール,コデイン
8章 前立腺肥大症治療薬
 ■α1受容体遮断薬(ミニプレス,バソメット,ハイトラシン,エブランチル,ハルナールD,フリバス,ユリーフ)
 ■ホルモン系薬(経口抗アンドロゲン薬)(プロスタール,パーセリン)
 ■ホルモン系薬(5α-還元酵素阻害薬)(アボルブ)
9章 消化性潰瘍治療薬
A.攻撃因子抑制薬
 ■H2受容体拮抗薬(H2RA)(タガメット,ザンタック,ガスター,アルタット,アシノン,プロテカジン)
 ■プロトンポンプ阻害薬(PPI)(オメプラール,オメプラゾン,ネキシウム,タケプロン,パリエット)
B.防御因子増強薬
 アルサルミン,プロマック,アズロキサ,ガストローム,セルベックス,ムコスタ,サイトテック,ドグマチール,アビリット,ミラドール
10章 抗ヒスタミン薬
 ■第1世代(ベナ,レスタミンコーワ,ピレチア,ヒベルナ,タベジール,ポララミン,アタラックス,ホモクロミン,ペリアクチン)
 ■第2世代(ザジテン,ニポラジン,ゼスラン,アゼプチン,セルテクト,ダレン,レミカット,アレジオン,エバステル,ジルテック,アレグラ,タリオン,アレロック,クラリチン,ザイザル)
 ■配合剤(ディレグラ)
11章 睡眠薬
 ■バルビツール酸(BB)系・非BB系薬(ラボナ,イソミタール,フェノバール,バルビタール,ブロバリン,抱水クロラール,トリクロリール)
 ■ベンゾジアゼピン(BZD)系・非BZD系(ハルシオン,ロラミット,エバミール,リスミー,レンドルミン,デパス,サイレース,ロヒプノール,エリミン,ユーロジン,ベンザリン,ネルボン,ドラール,ソメリン,ベノジール,ダルメート,マイスリー,ルネスタ,アモバン)
 ■メラトニン受容体作動薬(ロゼレム)
 ■オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラ)
12章 抗不安薬
 ■ベンゾジアゼピン(BZD)系受容体作動薬(コンスタン,ソラナックス,デパス,セレナール,セパゾン,リーゼ,メンドン,コントール,バランス,セルシン,ホリゾン,エリスパン,コレミナール,レスタス,レキソタン,セニラン,メレックス,レスミット,メイラックス,ワイパックス)
 ■セロトニン1A受容体作動薬(セディール)
 ■選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)(デプロメール,ルボックス,パキシル,ジェイゾロフト)
 ■β遮断薬(ミケラン)
 ■ジフェニルメタン誘導体(アラタックス,アタラックスP)
13章 抗うつ薬
 ■三環系抗うつ薬(トフラニール,トリプタノール,ノリトレン,アナフラニール,スルモンチール,アモキサン,アンプリット,プロチアデン)
 ■四環系抗うつ薬・その他(ルジオミール,テトラミド,テシプール,レスリン,デジレル)
 ■選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)(ルボックス,デプロメール,パキシル,パキシルCR,ジェイゾロフト,レクサプロ)
 ■セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬(SNRI)(トレドミン,サインバルタ)
 ■ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)(リフレックス,レメロン)
14章 食後過血糖治療薬(α-グルコシダーゼ阻害薬)
 ■α-グルコシダーゼ阻害薬(グルコバイ,グルコバイOD,セイブル,ベイスン,ベイスンOD)
 ■配合錠(グルベス)
15章 片頭痛治療薬
A.急性期治療
 ■トリプタン系薬(イミグラン,ゾーミッグ,レルパックス,マクサルト,アマージ)
 ■エルゴタミン製剤(ジヒデルゴット,クリアミン)
 ■鎮痛薬/カフェイン/制吐薬
B.予防療法
 ■カルシウム(Ca)拮抗薬/β遮断薬/抗うつ薬/抗てんかん薬
16章 喘息治療薬
A.吸入薬
 ■吸入ステロイド薬(キュバール,フルタイド,オルベスコ,パルミコート,アズマネックス)
 ■吸入β2刺激薬(サルタノール,アイロミール,ベネトリン,メプチン,ベロテック,セレベント,アスプール,ストメリンD,イノリン)
 ■吸入ステロイド薬+吸入LABA配合剤(シムビコート,フルティフォーム,アドエア,レルベア)
 ■吸入抗コリン薬(アトロベント,テルシガン)
B.その他の薬剤
 ■貼付β2刺激薬(ホクナリン)
 ■全身性ステロイド薬(コートリル,コートン,プレドニン,プレドニゾロン,メドロール,レダコート,デカドロン,リンデロン)
 ■経口β2刺激薬(スピロペント,メプチン,ベラチン,ホクナリン,ベロテック,ベネトリン,ブリカニール,イソパール・P,イノリン)
 ■抗アレルギー薬(オノン,アコレート,シングレア,キプレス,インタール,リザベン,アレギサール,ペミラストン,ロメット,ブロニカ,ベガ,ドメナン,アイピーディ,アゼプチン,セルテクト,ザジテン,アレジオン,ゼスラン,ニポラジン)
 ■テオフィリン類(テオドール,テオロング,ユニフィルLA,ユニコン,ネオフィリン,アプニション)
 ■抗IgEモノクローナル抗体(ゾレア)
17章 緑内障治療薬
 ■β遮断薬(チモプトール,チモプトールXE,リズモンTG,ミケラン,ミケランLA,ハイパジール,ニプラノール,ミロル,ベトプティック,ベトプティックエス)
 ■プロスタグランジン(PG)関連薬(レスキュラ,キサラタン,トラバタンズ,ルミガン,タプロス)
 ■炭酸脱水酵素阻害薬(トルソプト,エイゾプト)
 ■α受容体作動薬(テダントール,アイオピジンUD,アイファガン)
 ■配合点眼剤(ザラカム,デュオトラバ,コソプト,アゾルガ)
事項索引
薬剤索引

改訂第2版の序文

 本書は、臨床でよく使われる薬効群を取り上げ、「これらの同種・同効薬の違いはどこにあるの?」「患者さんに最も適した同種・同効薬はどれ?」といった疑問に対応することを目的に企画されました。そして、2010年に「違いがわかる!同種・同効薬」を、2013年に「続違いがわかる!同種・同効薬」を出版させていただきました。いずれも保険薬剤師、病院薬剤師をはじめ多くの医療スタッフの方々から好評を受け、今回、「違いがわかる!同種・同効薬」の改訂版を発刊させていただくこととなりました。
 改訂に際しては、薬効群の見直しを行い、従来までの15薬効群に加え「オピオイド鎮痛薬(麻薬性鎮痛薬)」「抗不安薬」を新たに追加しました。本文に関しては「図表」「Key Point」「Memo」を含めて薬剤情報を最新のものに改め、全面的な書き換えを行うよう配慮しました。「それぞれの薬効群にはどんな薬があるの?」においては、各薬効群の薬剤一覧表とその特徴を、「同種薬剤といえども違いがある!」においては、各薬剤の相違について図表を用いてわかりやすく解説しました。また、必要に応じて、「どのように使い分けるの?」「どのように作用するの?」の項を設けています。
 医療の高度化に伴い、医薬品の果たす役割はますます大きくなっています。その一方で、多くの医薬品(同種・同効薬)が医療現場に提供されるようになり、その選択がさらに難しくなっているのも事実です。本書を、医療スタッフ自らの同種・同効薬にかかわる知識の整理と適切な使い分けの一助として利用していただければ幸いです。同種・同効薬の適切な使用は、患者さんに対する安全で確実な薬物療法を実施するうえでとても重要と考えています。
 本書を、病院・診療所、保険薬局などに常備していただき、より適正な薬物療法が実施されることを願っています。
 本書の発行に際して、快く執筆をご了承いただきました各専門領域の先生方に心より感謝いたします。

2015年2月
黒山政一
大谷道輝

 一昔前の医師にとって、診療の場では聴診器やポケットガイドラインなどと合わせて、ポケット医薬品集といった医薬品本は必携であった。薬剤についてはその本が手垢で色褪せるくらい繰り返し調べなさいと、研修医時代に指導医からよくいわれたもので、いつもポケットをパンパンに膨らませて本をもち歩き、しきりと頁をめくっていた。今ではスマートフォンなどに治療薬のアプリをダウンロードすれば手軽にもち歩くことができるため、ポケットをパンパンにして仕事をする必要はなくなってきた。近年、医療がより複雑化、高度化したことで、医薬品に対する知識もより多くの内容が求められるようになった。また、同種薬や同効薬の数も増えてきており、投与にあたっては十分な知識と経験が要求されるようになってきている。本書は同種・同効薬を切り口に、今までの医薬品本と異なる視点で書かれていることから、医薬品を適切に使い分け、安全で確実な薬物療法を実施するために非常に役立つ一冊に仕上がっている。
 本書は2010年、2013年に出版された「違いがわかる!同種・同効薬」、「続 違いがわかる!同種・同効薬」に引き続き、さらに内容が充実した改訂版である。今回の改訂版において、日常診療で多く使用される15薬効群に加えて抗不安薬と麻薬についての記載が追加されたことは特筆すべきことである。ストレス社会のなかで抗不安薬を長期に内服している患者さんも多くみられる。抗不安薬についても複数の同種薬が処方可能となっているなかで、薬物動態や薬剤の特徴などを考慮した使い分けについて、難しいと感じている医療従事者も多いのではないだろうか。また、麻薬についても、がん患者の疼痛コントロールや集中治療において幅広く使用され、患者のQOLに直結する薬剤である。医師、看護師、薬剤師など多くの医療スタッフに抗不安薬、麻薬を取り扱う機会があることからも、今回の改訂は実臨床現場のニーズを十分に把握したうえで作成されており、編集者の熱い思いを感じる一冊である。
 序文にも記載されているように、各薬剤の適応症や副作用がひと目でわかるように表でまとめられているため、本書は視覚的にもみやすく、理解を深めやすい。薬剤ごとの比較もしやすいうえ、随所にガイドラインや科学的根拠が記載されているのも心強い。
 薬剤についての書籍は無数にあるが、同種・同効薬についておのおのわかりやすく比較し、解説しているものは少なく、本書は医療従事者の知識の整理および適正使用のために、ぜひ手元に置いておきたい一冊である。

臨床雑誌内科117巻3号(2016年3月号)より転載
評者●順天堂大学医学部総合診療科准教授 乾啓洋

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